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今回の過去ログ再録は、前回に引き続き、
2007年に訪れた滋賀県の西国三十三箇所の一つ。
平安時代に、宮廷の女人達の間で流行った、石山詣での舞台です。
観音堂に参籠し、一晩中読経をするのが流行ったそうなんですが、
女流文学開花の場所でもあると言われていることから、
案外、今でいう女子会の会場みたいになっていたのでは?
なんて、想像をしてしまいます(笑)
岩間寺に次いでやってきたのは、
西国三十三箇所 第十三番 石山寺。
聖武天皇の勅願により、747年開基のこのお寺は、
紫式部が『源氏物語』の構想を練った場所として有名だ。
初めてこの地を訪れたのは、確か小学校の修学旅行の時。
しかし、お昼御飯を食べた記憶しかなく、
お参りをしたのかどうかまでは不明![]()
実家に帰ったら、アルバムを見ることにしよう![]()

すっかり観光地化されているせいなのか、
駐車場の誘導と、
駐車場代の取立てのスピードは見事だった。
少々荒っぽい感じがしなくもなかったが、
活気があってスムーズなのは良い事だ。

車を置いたその足で、東大門へ進む。
門を潜り抜けると、濃淡の新緑鮮やかな参道が、
奥へと続いていた。
光に透ける青紅葉が、
秋の紅葉もさぞかし綺麗だろうと想像させる。
どうやら桜並木のようだったので、
春先に訪れるのも良いかもしれない。

拝観料を払い、尾の先まで細かく作られた、
見事な龍の手水舎を後にして石段を登ると、
そこには、思わず感嘆の声をあげてしまう光景が
広がっていた。

緑に囲まれた急な石段の先に広がる白い石畳。
右手に毘沙門堂。
左手には新緑に彩られた蓮如堂。
中央には、石山寺の名前の由来ともなった
硅灰石からなる奇岩の群れ。
更なる奥から顔を覗かせるのは、木々に囲まれた多宝塔。
一つ一つはとても距離があるのに、
縦一列に配されたものが重なり、
奥行きのある立体的な一枚の絵となっていた。

多宝塔は、左右のバランスが美しい。
高野山で小さい頃から見ていた
根本金堂のすり込みのせいなのか、
どうやら私は多宝塔が好きらしい。
どこへ行っても、多宝塔を見かけると嬉しくなってしまう。
パンフレットに載っていた、
ライトアップをされた多宝塔がとても綺麗だったので、
丁度御本尊の如意輪観世音菩薩の胎内仏が公開されていた。
折角なので、本堂の内陣への拝観料を払って、
奥へと進ませて頂いた。
神社とは違って、
お寺の本堂の中は金色に輝いていて綺羅綺羅しいのだが、
明かりが抑えられているからだろうか?
落ち着いた雰囲気の中、板張りの床が軋む音も心地良く、
普段では見られない木彫りの仏像などを間近で拝見した。

本堂を出ると、『源氏物語』を書いたと伝えられる
「源氏の間」に置かれた紫式部の人形に驚かされる。
十二単を着た等身大のその姿は、ある意味迫力だった。
更に石段を登り、多宝塔の近くまで行く。
そのまま道なりに右手側へと山を巡ると、
『源氏物語』に因んだ様々な催し物や、
建物、源義平のかくれ谷や、八大龍王社、
三十三ケ所普陀洛山などがあるそうなのだが、
そろそろお昼になろうかとしていたので、
次の目的地へと進む為、左手側の道を進んだ。

第一から第三までと、やたらと梅園が多いなと思っていたら、
どうやら菅原道真公のお孫さん縁の寺らしい。
一年を通じて様々な花が楽しめる石山寺は、
平安時代には清少納言、和泉式部などが、
その後も松尾芭蕉、島崎藤村などが通った
文学者に縁の深い寺のようだ。

御影堂の脇を通り、毘沙門堂の前に戻ってくると、
宝篋印塔が目に付いた。
説明文を読むと、塔の周りに四国八十八箇所の土を埋めてあるので、
これを廻ると現地を巡るのと同じ功徳を得られると書いてあった。
少し悩んで、くるりと塔の周りを巡ってみたのだが、
八十八枚の石畳全てを踏めたとは思えないので、
かなり取りこぼしがあったと思われる。
まぁ、いいか(笑)

指示通り、石段を降りていくと、大黒堂へと抜け降りてきた。
そこで、気になるお守りがあったので購入。
そのまま門を潜り、立ち並ぶお土産屋さんを冷やかしつつ、
再び駐車場へと戻ろうと思ったのだが、
次の目的地が少し離れた所だったので、先にお昼御飯を食べる事にした。
丁度目の前にあった名物品に、興味を惹かれたのだ。
石山寺での昼食。
それは、名物のしじみご飯。
縄文時代の史跡として残る石山貝塚は、
しじみやタニシを中心に、淡水産としては日本最大の規模を誇るものらしい。
駐車場から石山寺へと向かう途中で、
不思議なモニュメントのようなものを発見。
亜紀ちゃんに言われるまで、
それがしじみの貝殻を重ねた物だとは全く気がつけなかった。
言われてみれば、確かにそれ以外には見えなかった。
妙な所で、アハ体験をしてしまった。

お昼時の観光地。
混雑を覚悟して入ったお店は、意外と空いていて、
ゆっくりと出来そうと思っていたら、
途端に次々とお客さんが入り始め、急に活気付いてきた。
混雑より先に注文を終えていたので、大して待つことも無く品物が運ばれてきた。
ちょっとラッキー。

亜紀ちゃんは温かい蕎麦、私はざる蕎麦のセットで、
名物のしじみご飯を頂く。
淡水産独特で、少し泥臭い。
とてもあっさりとした出汁に少し拍子抜けしつつも、きちんと完食。
歴史ある味を堪能させて頂いた。
もう少し安くてもいいと思うのだが、観光地故仕方がないのだろうか・・・。
石山寺のご本尊は、如意宝珠と法輪とを持っている如意輪観世音菩薩。
如意宝珠の力で願いを叶えて下さるのだそうです。
平安時代に流行った石山詣でですが、特に、
石山寺に帰依した藤原兼家や藤原道長は、家が栄え、
それぞれの娘を天皇に嫁がせ、更にその子供が、後に天皇となったことから、
それにあやかって、石山寺で祈願する貴族もあったそうです。
御神徳は、安産・福徳・縁結び・厄除け。
如意輪観世音菩薩に納められている胎内仏は、聖徳太子縁の念持仏であるとされ、
霊験あらたかなご利益は広く知られ、現在も、多くの方の信仰を集めているそうです。
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