
2026年7月大分の旅その1:工房ラ・パロマ
7月6日、大分空港でキティちゃんに驚き、待ち合せていたFさんと合流し、まずは国見町にある工房ラ・パロマに向かいました。
Nさんの御子息のSさんは自閉症児。
粘土遊びに夢中になる姿を見て、家族で幸せに暮らせる環境を探し、国東へ引っ越してきたのです。
国東に決めたのは、文化や歴史などに惹かれたことや、本業のイラストレーターはどこにいても出来ることが決めてでした。
工房ラ・パロマは閉業したスーパーの空き店舗を改装して作られました。
奥様もアーティストで、家族3人の中で一番の稼ぎどころは、お子さんのSさんとのこと。
アマビエや鬼、猿やキリンなど個性的な小さなものから大きなものまで作品も多岐にわたり展示されています。
こちらは時計
Nさんは荒井良二さんとも懇意にされていて、『おばけのブルブル』の中に、
Sさんの頁もありました。
2人がコラボした商品も。
Sさんを育てたのは、先入観を捨てて相手の目線に立つNさんの姿勢です。
私たちは一般常識で物事を捉えますが、ブランディング思考法のNさんの捉え方は違います。
その幾つかを紹介すると、
・ブランディングされたみかん「温故蜜柑」
国東に移住してしばらくたった時、国東で果樹園を営む方から温州みかんのブランディングの依頼が来たそうな。
農家さんに促されていざ食べてみると「うまい!」となり、多くの人に食べてもらえるようなんとかしなければとブランディングを引き受けました。
でも、「美味しいみかんですよ」だけでは手に取ってもらえない。
「美味しい」は人に言われて決まるものではなくて自分で感じるもの。
「懐かしい味がするみかんですよ」と言って配ったら、手に取ってくれる人が増えたのだそうな。
誰しも昔家族と一緒にみかんを食べた思い出があるだろうという理由をかけ合わせたこの温州みかん「温故蜜柑」は生まれました。
ダンボールに描かれた「温故蜜柑」の特徴的なデザインと色づかいのミカンは、高値で取引されているそうです。
大分と言えば、「関アジ、関サバ」が有名ですが、私たちが子どものころ食べていたもの。
地元の津久見で「津アジ・津サバ」で商標登録していますが、やはり二番煎じは影が薄いのよね~
ブランディングとは、こういうことを言うのだと感心した話です。
・ブランディングされた柚子「訪花の星」
こちらはもっとインパクトある話。
宇佐市院内町の柚子無農薬栽培のため訪花害虫がつける傷により安値でしか取引されず農家を悩ませていました。
しかしNさんは、訪花害虫に言葉に眼をつけました。
「花に訪れる虫だなんてなんだか綺麗だな」と思ったそうな。
マイナスをマイナスと捉えない逆転の発想で虫がつける傷は安全の証として、柚子の傷を「訪花の星」と名付けて商標登録をしたのです。
今では個人店のシェフや国外はフランスまで、高値で取引されているのだそうな。
物事を多様な視点から捉え人の心理・感情に作用するよう元からある価値を引き出す中野さんの思考には、ただただ圧倒されます。
お話を伺うだけでなく、なんとお昼までごちそうになってしまいました。
「冷蔵庫にあるものだけど」と、出されたのがこちら。
いやいや、普通の冷蔵庫に生ハムはありません!!(笑)
お話についつい引き込まれて、気が付けば3時間近くお邪魔していました。
帰りに大分空港でランチした元図書館長のMさんは、小学校時代にSさんの送り迎えをしている奥様の姿をご存じで、家族の協力があっての今だと話してくれました。
Nさんは、県下の障害者アートの発掘にも精力的に関わっています。
こちらはNさんの作
Nさん、お世話になりました。
奥様の豆から引いたコーヒーも美味しかったあ♪





