2025春「世界一の夕日と生きる」試写会の旅その2:「世界一の夕日と生きる」映画試写会
金高謙二監督にお会いしたのは、昨年7月に新宿区立大久保図書館で開催された『ウォーナーの謎のリスト』上映会&トークショーでした。
あのとき一緒に聴いたTさんは、房日新聞に掲載されている「世界一の夕日」撮影現場からのコラムをずっと読んでいたのです。
2024年8月1日付けの記事(たぶん)に、映画を作る動機が述べられていました。
・監督と館山との接点は50年前の学生時代に遡ること。
・2024年の同窓会で同級生から依頼があったこと
などをあげていましたが、
館山で過ごした青春時代と現実とのギャップに加え、富士山を見ながら沈む世界一の夕日が、監督の背中を押したのだと思いました。
6月8日、館山南総文化ホールで試写会があると知り、監督のご厚意で見ることができました。
この日、3回上映されたのですが、300席の会場が、3回とも満席だったとのこと。
私たちの時間も、地元の方が立ち席にたくさんいて、申し訳けない思いで見ていました。
上映終了後、ミニコンサートもあり、映画は大盛況でした。
市長も壇上に登場したのですが、会場に向けてではなく、監督と対話するような話ぶりに好感が持てました。
この映画は、日本がいま抱えている過疎化、少子化、高齢化のキーワードに加え、2019年の台風で南房総地区の被害がいまだ復興されていない現状に、スポットライトがあたりました。
行政の町おこし目線とは違い、富崎地区で生きる18組の住民のインタビューを軸に、美しい夕日の写真に音楽がマッチして、自然と生きる気負いのない姿が描き出されています。
特に私が感銘を受けたのは、
・海や川をきれいにするは、先ず森が息をすること。先日の日光の山でも感じたけど、自然が循環するには、山には風の道も水の道も必要なんですね。
・60歳から移住して漁師になった方の人生を諦めない姿勢。バブルですべてを失って命を落とすところまで追い詰めらえた方が、館山で心機一転して60歳で漁師見習いに。人生思い立った時が時熟!言うは易しだけど、なかなかできない。
そして、職もなく子供2人を連れて移住してきた家族がいて、人の生き方は千差万別なんだなあとしみじみ。私には絶対選択肢にするあがらない!
今回の旅は、もう一つ目的がありました。
トライアスロンなど積極的に愉しんでいた同僚のMさんは、「人生に悔いを残したくない」と、15年ほど前に早期退職をしました。
その後、登山ガイドなどの資格も取得し、コロナ禍に実家の富津市に戻っていました。
今は鋸山ガイドもやっているというので、彼の生存確認をかねて、翌日案内をお願いしていたのです。
「今だけ、金だけ、自分だけ」と生産性を追い求めてきた世界に、この映画はちょっとだけ立ち止まって考える時間を与えてくれます。
正解かどうかはわからないけど、Mさんが選択した人生をだぶらせながら見ていました。
監督、ご配慮ありがとうございました。
6月28日には房南小学校で試写会を行います。近くの方はぜひご覧ください。
このあと、各地で上映されることと思います。
図書館や生涯学習施設などでの上映会なども検討していただければと思います。

