あの人の人生はあの人が決める
私たちはつい、
「こうした方がいい」
「そんなことをしたら失敗する」
「普通はこうするものだ」
と、
人の生き方に
口を出したくなることがあります。
それが家族や子どもなら、なおさらです。
心配だから。
幸せになってほしいから。
できれば遠回りしてほしくないから。
そんな愛情があるからこそ、
つい自分の考えを押しつけてしまうことがあります。
でも、本当は、
その人の人生は、その人のものです。
親の人生ではありません。
子どもの人生は子どもが決めるもの。
どんな仕事をするのか。
どこで暮らすのか。
誰と付き合うのか。
どんな夢を追いかけるのか。
それは本人が決めることです。
たとえ親であっても、代わりに生きることはできません。
心配とコントロールは違う
親は子どもを愛しているからこそ心配します。
でも、心配が強くなりすぎると、
「こうしなさい」
「それはダメ」
「言うことを聞きなさい」
と、相手をコントロールしようとします。
しかし、人はコントロールされると苦しくなります。
大人でもそうですよね。
職場で上司から細かく指示され続けたら窮屈です。
夫婦でも、
自分のやり方を否定され続けたら息苦しくなります。
子どもも同じです。
自分で考え、自分で決めたいのです。
だから親にできることは、
人生を決めてあげることではなく、
自分で決める力を信じることなのかもしれません。
失敗する自由も大切
親は失敗させたくありません。
でも、人は失敗しながら成長します。
例えば、
「そんな仕事じゃ食べていけない」
と言われながら好きな仕事に挑戦する人もいます。
最初はうまくいかなくても、
その経験が後の人生で
大きな財産になることもあります。
また、
学校へ行かない選択をした子どもが、
自分のペースで力を取り戻し、
後から自分らしい道を見つけることもあります。
人生は一本道ではありません。
回り道に見える道が、
その人にとって必要な道であることもあります。
だから、
失敗を避けることより、
失敗しても立ち上がれることの方が大切なのです。
自分が幸せになることが最高の応援
人を変えようとすると苦しくなります。
子どもを変えよう。
夫を変えよう。
妻を変えよう。
友人を変えよう。
そう思えば思うほど、
思い通りにならない現実に疲れてしまいます。
それよりも、
まず自分が幸せになること。
自分が笑顔でいること。
自分が人生を楽しむこと。
その方がずっと周りに良い影響を与えます。
楽しそうに生きている人を見ると、
「私もそうなりたいな」
と思いますよね。
逆に、
正しいことばかり言っているけれど
苦しそうな人の言葉は、
なかなか心に届きません。
人は言葉よりも生き方から学びます。
みんな違っていい
親には親の人生があります。
子どもには子どもの人生があります。
夫婦も兄弟も友人も、
それぞれ違う価値観を持っています。
だから、
同じ生き方をしなくていいのです。
みんな違っていい。
みんな自分らしく生きていい。
その人にはその人の幸せがあります。
私たちにできることは、
相手の人生を支配することではなく、
その人が自分らしく生きることを応援すること。
そして、
自分自身も自分らしく生きることです。
おわりに
「あのひと、あの子の人生は本人が決めるんや。口出すな。」
少し乱暴な言葉に聞こえるかもしれません。
でも、その奥には大切なメッセージがあります。
人は誰でも、自分の人生の主人公です。
親であっても、子どもであっても、
他人の人生を代わりに生きることはできません。
だから、
信じて見守る。
必要なときだけ手を差し伸べる。
そして、自分自身も幸せに生きる。
そんな関わり方ができたとき、
きっとみんなが
それぞれの道を歩きながら、
自分らしい幸せを
見つけていけるのではないでしょうか。


