月原渉さんの『九龍城の殺人』を読了しました。
禍々しき密室連続殺人――。
全身刺青の女が君臨する妖しい城で、不可解な溺死体が発見される――。
魔都香港を舞台に描く傑作ミステリー!
母は殺された。私の目の前で――。残されたのは切り取られた指と、不可解な麻雀牌。私が母のルーツ香港に向かったのは、裏社会の長である祖母に遺骨を渡すためだ。
初めての街で、同年代の香港女子シャクティとホンファに出会った私。徐々に知らされていく街の表と裏。暗黒市場に渦巻く欲望、女だけが入れる妖しい城。富の頂点にたつ女。理不尽な掟が支配する九龍城の深奥で、連続殺人の幕が開いた……。切り取られた指、謎の手形、おぞましい真相とは。本格ミステリーの傑作。(Amazonより)
月原作品、使用人探偵シリーズ以外を読むのは初めてでした。
月原さんの文章はとても読みやすいです。
が、使用人探偵シリーズでも毎回感じる物足りなさはなんなのでしょう~(^o^;
今回もそうでした。
ハラハラドキドキワクワク、先が気になってというのが殆んど感じないんですよね。
でも読みやすいので一気には読めてしまう。
1980年代の香港が舞台。
その香港の魔窟、九龍城で起きた殺人事件。
それぞれのコミュニティのルールや立場などが複雑で、登場人物のフー、シャクティ、ホンファの事情もあり、事件が起きるまでページの半分近くあり長く感じました。
犯人は予想はしてみましたが、そういうパターンではあってほしくないと思いましたが…そうですよね。
動機は納得だと思います。
最後の怒濤のどんでん返しは楽しめました。
そう来るとは思わなかった!
そしてこの物語は3人の少女の友情の物語でもありました。
九龍城といえば鬼怒川に観光ホテルの廃墟があるのですが『日本の九龍城砦』と呼ばれてるんですよ( ̄▽ ̄;)
確かに九龍城砦に見えなくもない。
私も実物を何度か見てますが凄い廃墟っぷりです。
廃墟マニアには堪らんようです。
決して鬼怒川が廃れてるわけではありません。
一角がこうなってるだけで、素敵な旅館やホテルも沢山ありますよ。
次は相沢沙呼さんの『invert Ⅱ 覗き窓の死角』です。

