実に何年ぶりなのだろうか。
外で働くということ。
大げさに言うてみたが、たった1時間半だけ。とはいえ、久しぶりの労働だ。
子供たちが所属するフットボール団体のホーム会場にあるコンセッションスタンド(売店)でのボランティアをすることに。
そもそもコーチやチームママをやってくれてる人たちも仕事ではなく全員ボランティア。なので売店もボランティアとなり、シーズン中1家族1回は入らないといけない、というお約束。出来ない人は、100ドルを寄付しろ、というルールの元、そらもちろん、働きますがな。
その日、シカゴは観測史上3番目に早い雪が降った。
クソ寒い。
先日まで半袖で売店の仕事をしていたのに、今日はダウン着て作業。そう、売店には暖房などない・・・。ホンマ、よりによってなんでこんな日に仕事すんねんな、と自分でこの日を選んだことを悔やんだ。
私一人では半人前になるかもしれん、ということで、娘もつれて一緒にすることに。
フットボールのハーフタイムの間に商品はものすごい勢いで売れていく。
私は主に、冷凍プリッツェルに霧吹きで水をかけ、粗塩をふり、55秒レンジでチンして出すという、プリッツェル係。
しばらくするとある中年のマダムがやって来た。
「プリッツェル頂戴」
オーダーが入り、冷凍プリッツェルに水をかけようとしたその時、
「待ってまって~、水かけなくて結構よ、そのまま頂戴」
とマダムが言うのだ。
「凍ってますケド?」と伝えたが、それでエエという。
斬新な食べ方~
とアイスプリッツェルというアメリカ人には定着している新しい食べ方なのか・・・とあっけに取られていると、売店内のアメリカ人たちも同じように固まっていた。
オンリーマダムってことか・・・
マダムに商品を渡し、売店を離れた時、一緒に仕事していたママたちに聞いてみた。
「凍ったまま食べたことある?」と。
あるわけないやろ!
とケタケタ笑うママたち。
国がかわれば、オカシな事が起きても、相手がオカシイと思う前に、自分が知らないだけなのか、と考えるクセがついた。文化の違い、宗教の違い、と色んな事が頭に浮かぶからだ。
しかしいくら異文化・異宗教といえども凍ったプリッツェルに喰らいつくわけ・・・
ないか。