日本同様、ここアメリカもたくさんの料理本が出版されている。以前、手に取った料理本に真っ黒なお出汁に浮かぶハマグリの一品を、かつて訪れた日本の忘れられない味としてアメリカ人料理研究家が掲載しているのをみて、海外の料理本は信用ならぬと思っていた。
先日図書館で見た料理雑誌に、ビーツのピクルスのレシピが載っていた。
ビーツといえば、ボルシチ、ロシア、パルナス.....。パルナスのCM、子供のころ、まぁまぁ怖かった。そんなん、どうでもええか。もしくは、サラダにちょこっと入っているという認識。
ピクルスのレシピにはラズベリー、レッドワインヴィネガー、ロゼワインなど「赤いものシリーズ」で作ろうとする意図が見えた。フレッシュなビーツや、ラズベリーが安く手に入るのもアメリカだからこそ。そう思い試してみた。
レシピの砂糖の量が多く、ヴィネガーの量が少なめではあったが、とりあえずは言われるがまま、いや、書かれてるがままに作ってみた。
私は酸味がどかーんとくるピクルスが好きだ。店で売ってる瓶詰の味には少々違和感を覚える。その違和感を覚える味に仕上がった。なるほど。アメリカの料理本はアメリカ人がよしとする味になっておるということやな。
このピクルスは、結果、やっぱりサラダにちょこっと登場させる脇役として使うことになりそうだ。
しかし作ってみて思ったのは、ビーツは切ってるそばから赤い液体が出てくる。つまり、いつものきりっとした味に仕上がる白ワインのレシピで作れば、ピクルス液も赤く染まりキレイに出来るのではないか。
いささか、「赤いものシリーズ」という言葉に踊らされて、舞い上がっていたとみた。反省しきり。
ビーツは葉がついているものを選べと料理本に書いてあった。それでこそ新鮮なビーツの証だと。だから、そうした。で、大量の葉をどうしようか。あっ、こうしよう。
シラスと炒めてお醤油で味付け。
赤いだけで、カブやねんから、こういう方がやっぱりおいしいわ。ニッポン人やなぁ、つくづく。
今回のチャレンジではさほどビーツの可能性は探れなかった。2瓶もできてしまったビーツのピクルスを根気よく使い切った後、また可能性を探る旅にでるとしよう、と今は思う。

