行く春や海を見て居る鴉(からす)の子

諸九尼(しょきゅうに)


海の近くの高い木の枝から、
波を見下ろしている鴉(からす)の子。
一緒に作者も海を眺めている。

人も鴉も、
終わろうとしている春を、
惜しんでいるのである。

平明でありながら、
余剰深い句となった。
(石寒太・いしかんた)





いつかの春の日、
海はたおやかに青いけど、
風は夏の匂いがする、
波は太陽に近づく。

鴉の子も海を見つめ、
君も海を見つめ、
ずっと見つめてる、
おわりのはじまりを☆