簡単には伝わらないものがある。

簡単には伝わらないもの。

簡単には言葉にならないもの。

言葉をいくつも重ねてやっと浮かび上がるようなもの。ひとつの言葉では指し示せないようなもの。



今、自分が口にしてる言葉が、いろいろなものの蓄積を経て出てきてるのだとしたら、それはそのいろいろなものの蓄積と合わせてその言葉なんだ。

もし、その言葉だけを切り取っても、僕が言いたいことは伝わらない。



そもそもの話し、自分が言いたいことが今どういうことなのかもわからない。

言いたいことが何のか分からないけど、こんな言葉からしか言い出せなくて。

何がその先にあるのか分からないけれど、その先に行ってみたい。その先を言ってみたい。



だから、とても頼りないけれど、そんな言葉から言い始めてみる。

何が言いたいことなのかまだ分からないけれど、
でもどうしても言ってみたいことがある。

言葉を重ねて、行ってみたい場所がある。 

それがどこかは分からない。
だから今は、今言えるこの場所(言葉)から言い始めるしかない。

「そうじゃない、そうじゃない」と、誰かに言われるかもしれないけど、それを思うと足がすくんでしまうけど、でも行ってみるしかない。



言ってみるしかない。

出てくる言葉に身をゆだねて。


言葉が連れていってくれる場所へ。