関東入試第3弾、筑波大学付属駒場中です。
2020年度筑駒中入試算数総括、それではまいりましょう。
まずは、各種データを見ていきます。
受験者数 563名 (出願者数は694名)
合格者数 130名
合格最低点 340点/500点 (最高点403点)
実質倍率は4.3倍で2019年と比べると微減ですが、常に5倍近くの倍率を維持するかなり狭き門の学校です。合格最低点率は68%で、まずまず例年通り。ただ、筑駒の場合500点のうち100点は調査書点数(副教科など)で、皆さん大体平均的に80~90点ぐらいにおさまっているだろうという非常にまことしやかな情報を頼りにするならば、4教科のテストにおいても算数のテストにおいても、ひとまず7割を目指した学習準備が必要になってくるということです。(各科目平均点は公表されていません)
では、それぞれ問題ごとに見ていきましょう。
【1】不定方程式 (1)基礎 (2)標準 (3)発展
最難関を目指す人にとっては定番の問題です。
(1)(2)は確実に得点したいところです。(3)は(2)が誘導になっていて、その流れに乗ることができれば同じように解けますが、やはり手が止まったら後回しの原則は守るべきです。
ちなみに未知数3つの不定方程式は
●あまりで分類
●一の位に注目
●面積図
などを利用して、未知数2つの不定方程式に思考の次元を下げることが何より重要になります。
(拙著 『灘中開成中筑駒中受験生が必ず解いておくべき101問』において、p.86 p.91でも、同タイプの問題の解説をしておりますので参考にしてください)
誘導は●あまり(今回は不足)で分類ですが、それを無視していきなり●面積図を書いて●一の位注目でも解けます。
(2018東工大で不定方程式が出題されたので、それを受けての出題かもしれません。ただ、東工大より難易度的にはこちらの方が高いと思います笑)
【2】十進法 (1)基礎 (2)標準 (3)発展
こちらも【1】と同じく(1)(2)は確実に得点して、(3)が勝負所という問題です。(3)のような問題は模試で出題しても必ず正答率が低くなるので、(1)(2)をしっかり解ききったら、とりあえずいったん飛ばして後から戻ってきて、残りの時間と相談しながら、(3)に取り組むのか問題の見直しに時間を使うのかどうするかの判断をするのが良いと思います。
「各位に均等に数字が登場→各位の平均」の発想を思い出せれば、(2)までは単純作業ですので、ていねいに慎重に取り組めば十分正解できる、いや、しなければならないと思います。
【3】単位あたりの量 (標準レベル)
(1)は基礎レベルで、確実に合わせなければなりません。
(2)(3)はどちらかというと計算問題で、計算力整理力作業力のみを問う問題で、賢さをはかる問題ではありません。発想や気づきなど何も必要ありませんので、筑駒レベルという意味では、なんでこんな問題出すんだろうかといった問題です。情報を丁寧に整理して丁寧に計算して答えを合わせてください。
【4】平面図形 (1)標準 (2)標準 (3)発展
(1)(2)は、文中の条件を満たすように処理するだけなので、正確な処理をして合わせたいところ。(3)は思考力創造力が必要ですが、こちらも、「例えば?」という具体的なことを積み重ねるうちに、答えにたどり着くのはそこまで難しくはありません。(3)が出来なくても筑駒合格レベルなので、過去問に取り組んでみて分からないとなっても気にしなくて大丈夫です。
以上になります。
2020年の筑駒はどちらかというと、作業力を問われる入試となったと思います。思考力発想力よりは、どちらかというと、作業力忍耐力が問われる試験内容でした。
拙著「灘、開成、筑駒中受験生が必ず解いておくべき算数101問」の演習も、当然筑駒対策として非常に役立つと思いますので、ぜひ取り組んでみてくださいね。
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では、また!
make sense!
■■算数ソムリエ■■



