キレイなノートじゃなくても | 算数ソムリエブログ-中学受験突破のために-

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中学受験にまつわるココだけの話

「ノートはキレイな字で書きなさい!」


「解いたあと(計算のあと)をキレイに残しなさい!」


受験生の母親であれば、子供のあまりにも雑なノートを見て、一度は言ったことがあるセリフではないでしょうか。



それは至極正論です。キレイな方が良いに決まっています。



しかし、算数を学ぶ上においては、落とし穴になりうることもあります。




「後で見返すことを前提に書く」ということであれば、当然キレイな字で書かれたノートの方が良いに決まっています。ですが、ここで一つ考えて欲しいことがあります。




それは「時間」、それから「解く」ということの本質です。


キレイな字を書くためには、ある程度ゆっくり書かねばなりません。


試験では、時間のコントロール術が試されますが、キレイな字を書くことそのものを目的化してしまうと、後々苦労をするおそれもあります。




算数の本質は「問題を解く」ことです。いつのまにか「解く」という目的が、「キレイに書く」という目的にすり替わってしまっては良くありません。




キレイな字で書く、というのは素晴らしいことです。


ですが、時間という費用をかけることで、それ相応の効果が得られるのかどうかについては、よく考える必要があります。




キレイな字を書くことが必ずしも算数を学ぶにあたって最優先事項ではないということを、知っておいても良いと思います。(汚いまま放置して良いと言っているわけではありません。)



算数とは「解く」ことであり、頭の体操をすることです。問題に集中して「解く」ことに集中していれば、ああでもない、こうでもない、と解く過程で様々な試行錯誤が生まれるのが普通です。そうするとノートのいたるところに、後から見ると自分でもよく分からないメモ書きや計算のあとが普通残るものです。確かに文字として読解不能というレベルで乱雑であればさすがに問題ですが、「ここに34×3.14の筆算が書かれているけど、僕は一体ここで何を求めたんだっけ…」なんて思うことは往々にしてあるのです。



例えば東大寺学園中の算数入試問題に代表されるように、「途中式、途中の考え方、図」を書く欄が大きく設けられ、途中過程を部分点として採点することを重要視する学校もあります。ただ、キレイに見せる答案の書き方については、実際に入試が近づいてから対策すれば良いと思いますし、早いうちからそれに特化するよりは、本当に大切な「解く」力を身につけることに重きを置く方が良いと思います。


ちなみに、私が昨年個別指導で担当していた生徒の中で、問題を解いたあとが非常に乱雑で、ノートのあちこちに非常に読み取りにくい書きなぐりメモが見受けられるが、最終的に正答を導き出す力の強い生徒がいました。彼はお世辞にもノートがキレイ、字がキレイとは言えません。


彼は今年1月、灘中に合格しました。


国語と比べると苦手意識のあった算数も、本番では割と上手くいったようです。



だからと言って雑で良い、というわけではないのですが、算数力を高めるためにキレイな字でノートを書くこと、解いたあと(計算のあと)をキレイに残すこと、に関して意識し過ぎる必要はないかなと思います。



あなたの算数のノートはキレイですか?
■■算数ソムリエ■■