お三味線を学ぶなかで一番苦手なのは、暗譜することだったった。今でも敷居が高い。
唄本を見ながら弾くことがほとんどだけれど、昨秋のお浚い会では暗譜して舞台に上がった。
「私が暗譜なんて、絶対無理‼️」という根拠のない確信をなし崩し的に壊し、実際にやってみてわかったことがある。
暗譜するには、想像以上に時間が必要。
だから、曲に触れている時間が否応なく長くなる。
この、曲に触れていた時間が十分にあったからこそ、曲との距離が縮まったような気がしている。
そう言えばお三味線を学び始めた頃、初代お師匠様が、「毎日少しでもお三味線に触れるように」とおっしゃっていたのを思い出した。
「弾く」でも「稽古する」でもなく、「触れる」という言葉を使われていた。
好きなものに触れ続けること。
触れて、濃密な関係性をつくり上げること。
今年はこのことを意識して過ごしてみようと思う。
お稽古中の曲の唄本
