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本日の講演会は「性同一性障害について」
講師は大阪の某病院院長。本来は癌治療もされる外科の先生ですが20年前から美容外科を開設し、たまたま知人の紹介でタイのDr.Preecha Tiewtranonと友人となり性同一性障害に取り組み、タイで手術指導を受け、法改正後は日本でも手術をされるようになった先生です。工学部卒業後医学部に入られたり、高知で僻地医療に取り組まれたりと、神事が痛いバイタリティにあふれる先生ですが、70を超えてから体に急にガタが来たとおっしゃっておられました。
聴講は医師、コメディカルですが、一般の医療関係者は、性同一性障害(GID)に興味のない方も多く、今回の講演はGIDに関して全般的なお話でした。講演のあと懇親会でお話しさせていただきましたが、日本では性転換手術をした医師が捕まったことがあり(フル-ボーイ事件)、医療関係者の間ではタブーの話になってしまい、それに関する研究などもまったく行われていない状況でしたが、諸外国では歴史が長く研究も進んでいます。女性ホルモンの適量など、専門医などはほとんどいない状況で、医師も詳しいことは知らないために、患者に言われるままにホルモン剤を投与したり、日本ではネット情報で自分勝手にやっている人が多く、「あんた、それでは死んでしまうよ」と言いたくなることがしばしばあるそうです。大概は過量投与。血栓症が心配です。適量を守れば滅多におこるものではないとのこと。そりゃそうだ、女性は元から自分の体内で作っていて、みんなが血栓症を起こすわけではないんだし。まあ、体質もあるから検査の結果によって調整は必要です。
小児内分泌を専門とする先生から、半陰陽の子供の場合、医療者が性別を決める必要があるが、その性別を決めるために、性自認が決まるのがいつ頃なのかまたどのようなことが影響するのか知りたいとの質問が出ていましたが、それに関未だにはっきりしたことは分かっていないとのこと。一卵性双生児でも一人だけがGIDであったり、また兄弟でGIDとなることもあり、分かっていることはほとんどないようです。
以前は自分は以上だと思い込み自殺に走る人が多かったそうですが、上戸彩さんの演じたGIDの女子中学生の話(金八先生)が出てから、知られることが増えて、さらにネットが広がりいろんな情報が手に入るようになって、ホルモン剤も好きに手に入る状況となり、20年前とはだいぶ異なるようになってきたとのことでした。
最近の新患の患者層としては、未成年は親が受け入れられないため成年した若い人と、親が亡くなって枷がなくなり好きに生きていきたくなった中高年の方の両極端に別れているそうです。70を超えた方でも死ぬときには女性として死にたいと行ってこられることもあると。講師の先生のところでは患者さんも多く、新患はせいぜい毎月3人程度までしか受け入れできないとのことでしたが、コンスタントに患者さんはいるとのこと。 |