『前提を変える』
こんにちは。
日曜日のお昼ごろ、
母からまた電話が入っていた。
私は自治会の幹事会に出ていて、
帰ってきたところで気づいた。
「またすぐ来て、かな?」
それか、
「父に何かあった?」
と一瞬よぎったけど、
それなら自宅にもかかってくるはず、と、
すぐにはかけ直さず、
お茶を飲んで一息ついてから電話した。
「あんた、今ちょっといいか?」
……こんな聞き方、久しぶりかも。
父が倒れてからは、
こちらの事情お構いなく、
「しんどい、助けて、すぐ来て」
が当たり前だったから。
「用事で出てて、今帰ったところ」と伝えると、
「そしたらすぐには来られへんな⋯」と母。
少しがっかりした様子だったけど、そのまま話は続いた。
腰が痛くてつらいこと、2階に上がれないこと⋯⋯⋯⋯。
しばらく聞いて、少し間があいたタイミングで、
特に何の意図も無かったけど、
自治会の幹事さんたちと喋ってた事を話した。
リウマチや腰痛、足の痛み、心筋梗塞とか、
みんな、しんどいしんどいと言ってた、と。
そしたら、
「みんなそうなんやなー。
あんた、ほかの人のしんどい話も聞いてんのやな」
と、少し笑った。
ちょっと空気が変わったような気がした。
母は、他の人の姿を“鏡”にして、
自分の姿に気づいたのかも。
そして、
「こんなして話してたら、ちょっと気持ち変わるわ。寒くなるみたいやから、あんたも気をつけてな」
と言ってくれた。
その流れで、
「また行けるときに行くからね」
と伝えて、電話を切った。
私にしたら、すごく上出来な対応。
これまでは、
母から電話があればすぐ応対、
そのまま実家へ 、の繰り返しで
正直かなり消耗していた。
母は、痛みや不安から私に依存し、
私も「母はそういう人だから仕方ない」と、無意識に受け入れて
それを支えていたんだと思う。
でも、背負わない、を決めてから
いつ行くかは、母の都合ではなく自分で選ぶ
(もちろん、急を要する時はすぐ行くけど)
そう決めた。
すると、私の中の母の前提が変わってきた。
母は、自分で立て直せる“大丈夫な人”なんだと。
その意識の変化が、
母自身の在り方にも少し影響したのかもしれない。
相手をどうこうしなくても、
「あなたは大丈夫」という前提で関わると、
人は自分で自分に気づき、
なんとかしていく。
支えることと犠牲になることは違う。
相手の命と力を信じることは、
大きな関わり方になる![]()
父が倒れて7カ月。
実家の人たちには、ほんとにいろんなことを教えてもらっている。
ーーーーーーーーーーー終わりーーーーーーーーーー
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