昨日は子供向け英語レッスンの指導者(友達)からある話を聞いた。
英語のグループレッスンを複数運営しているが、
中三のクラスに問題行動を起こす男子がいた。
気分に波があり、できる時はできるけど、できない時はとことんできない。
物を渡すと受け取らず、受け取るどころか、そのままボトッと落としてしまう。
はあーーっとため息をつく。
やる気が全く感じられない。
先生である友達は怒る。
そんな態度じゃだめなんだよ!一生懸命やらないとだめだよ。
友達はレッスン料を頂いている以上、きちんと指導しなければいけないという
プレッシャーも感じていた。
グループの他の子供達にも悪い影響を与え始めていた。
その男子生徒が欠席の時にはみんな笑顔で前向きに取り組むけど、
問題の男子生徒が登場すると、みんながっくり肩を落とすようになった。
先生である友達自身にもメンタルに影響を被り、その男子生徒をただ見ているだけでイライラするように
なってしまった。
イライラするのはプロとして隠して指導するけど、どうしても態度に声のトーンに出てしまう。
そこで先生である友達はある人に相談した。
知り合いのヨガマスター(ヨガの先生)に相談した。
ヨガマスターの答えは、
「ただそのままを受け入れなさい。怒っては何も解決しません。
怒ってはいけません。
ガミガミ𠮟りつけて言う事を聞かせようとしても無意味です。
褒めなさい。
そしてその生徒をあるがまま受け入れなさい。
最初は本心からではなくても、最初は口からだけであっても褒めなさい。
そのうち本心から褒められるようになります。
そうすれば全て解決します」
友達は素直に実行した。
どんな問題行動を見ても怒らないで笑顔で接した。
問題生徒のどんな行動にも、イライラせずそのまま笑顔で対応した。
友達である先生のメンタルもポジティブになった。
小さなできることを見つけて大きく褒めた。
70点満点のテストで5点しか取れなかった日があった。それでも、
「テスト受けれて偉かったね!次はもっといい点数取れるよ!
本当は○〇君は、すごく頭いいんだよ!」と励ました。
「本当は○○君は、すごく頭いいんだよ!」
「本当は〇〇君は、すごく頭いいんだよ!」
「本当は〇〇君は、すごく頭いいんだよ!」
その言葉を笑顔で何度も言って励ましたという。
するとその生徒は次第に変わっていった。
問題行動を次第に起こさなくなってきた。
やったことがなかった宿題をやるようになった。
レッスン中も前向きに取り組むようになった。
意欲が見られるようになってきた。
そしてその次の70満点のテストの時には、40点を取ってきたのだという。
その話を聞いて私が思い出したのは、黒柳徹子さんがご自身の子供時代を書いた著書
「窓際のトットちゃん」
である。
トットちゃん(黒柳徹子)は小学校時代数々の問題行動を起こして
小学校を退学になってしまった。
(本人が成人するまで、お母さまはそのことを明かさなかった)
退学になったトットちゃんが転校したのが「トモエ学園」である。
トモエ学園の校長の小林先生は、
問題行動を起こす子供を、
個性を保ちながら社会で生きていける
人間に成長できるよう、大変な熱意を持って教育した教育者であった。
トットちゃんは小林先生に、
「君は、本当は、いい子なんだよ!」
と励まされ続けた。
「君は、本当は、いい子なんだよ!」
トットちゃんにはその言葉が一番嬉しい言葉であった。
トットちゃんは、自分のことを本当にいい子なんだと思った。
そしていい子に育った。
そしてユニセフ親善大使をするような立派な大人になった。
今も素晴らしい活躍をしているのは日本中の国民が知っているところだと思う。
「あれをやれ」「これはだめ」
とガミガミ言って抑えつける教育は、私たちの多くがやっていることだと思う。
問題行動を起こしても褒めながら教育するのは熱意がなければとてもできないことだ。
でも「君は、本当は、頭いいんだよ!」
「君は、ほんとうは、いい子なんだよ!」
その言葉は子供にとって一番嬉しい言葉で、その言葉通りに成長していくし、
本人の一生の支えになる言葉なのだと思う。