⛩【菊と稲荷】神が伝え広めていた『福』 | 神仏広告代理店

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【菊と稲荷】

【菊と稲荷】の始まりの物語はコチラです→『プロローグ。』

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<あらすじ>

 

『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』 

 

その言葉と共に、六甲山の高取神社で

 

「神様」という存在に、前よりも強く接続してもらった私。

 

 

前からついていたという高野山の清高稲荷大明神さま

 

子狐眷属の姿も確認できるようになり、

 

奇妙な共同生活(?)が始まっていた。

 

 

 

***

 

 

 

お正月三が日が過ぎても、西宮神社はまだ通常モードではなかった。

 

 

というか、福笹授与が既に始まっていて!✨

 

 

十日えびすへのカウントダウンは、三が日終了と同時に始まっていたんだと知った。

 

 

 

 

そしてこの1月5日は、百太夫神のお祭。

 

 

百太夫神は、傀儡の祖神。芸能上達と子どもの守り神。

 

 

 
 
そのお社の周りには、既に舞台が現れていた✨
 
 
 
 
神職さまが来られて、ご神事が始まる。
 
 
その時に、百太夫神と繋がれないか、集中してみた。
 
 
 
 
 
菊「…………(百太夫神さま……)」
 
 
 
 
 
‥‥‥‥‥
 
 
 
毎年行く場所でね
 
 
 
 
子どもたちが成長して行く姿を見るのが
 
楽しみだったんだ
 
 
 
 
菊「百太夫神さま……! お祭楽しませて頂きますね。
 
…… "毎年行く場所" ですか?」
 
 
 
百太夫神(以下:百)「そう。私たち "えびすかき" は、
 
えびす大神様のご神徳を伝え広めるために、
 
そのお姿を人形に映して、各地を周ったんだ」
 
 
 
 
その歴史は平安時代にまで遡る。
 
 
 
首から下げた木箱に神を忍ばせ、
 
独特のスタイルで各地を回る。
 
 
 
そのスタイルが非日常の世界を見せてくれる使者に相応しく、
 
貴族から庶民まで "えびすかき" は愛され、歓迎された。
 
 

 
百「一番前に来る子って決まっていてね。
 
あと終わっても付いてくる子や、すぐに見つけて迎えに来る子もいた。
 
可愛くてね……
 
毎年行く度に大きくなっていて」
 
 
菊「一番前に来る子(笑)  分かります!」
 
 
 
 
 
百「でもある時に来なくなるんだ」
 
 
菊「成長してですか?」
 
 
 
 
 
百「成長が理由なら歓迎すべきことだけど…… そうではない」
 
 
菊「………」
 
 
 
 
 
百「昔はね、今とは違って病気ですぐに……」
 
 
 
 
百「だからいつもの子達の
 
いつもの笑顔が無事に見られるのは、
 
本当に嬉しいことだったんだ
 
 
 
菊「……………」
 
 
 
 
 
百「そういう時代だった。……幼いまま失われる命もあったが、
 
ずっと一番前で見ていた幼い子が、
 
そのまま丈夫な大人になり、
 
子どもを産んで一緒に "えびすかき" を待ってくれることも、勿論ある。
 
新しい命もたくさん誕生したんだ」
 
 
 
 
百「笑うと、身体が温まるのは分かるか」
 
 
菊「……はい」
 
 
 
 
百「うん。笑うと身体が熱を帯び、健やかな気が巡る。
 
 
ほら。子ども達はすぐに面白い事は覚えて真似をするだろう?
 
私たちえびすかきは年に一度くらいしか行けなくても、
 
子ども達が覚えてその真似をしてくれたりする。
 
それを見て、みんながまた笑う」
 
 


私達が伝えた "福" とはそれなんだ。
 
その町を離れた後も、楽しい歌がその町に残り、
 
人々の気持ちを明るくさせる」
 
 
 
 
「心明るく過ごす事は、病をも遠ざける。
 
いつも笑顔でいることは、生きるための力そのもの。
 
えびす大神様は、それを広めたかったんだ

 

 

 

 

百「神と共に各地を回ることで、その地を祓い清める。

 

それが私たちの役割だった。

 

 

"えびすかき" を待つ者たちは、

 

えびす大神の御神徳の到着を毎年待ってくれていた。

 

 

神は鏡だというけれど、えびす大神のいく先々では皆が笑う。

 

こちらから見ても、そこあるのは "鏡" なんだ

 

 

 
 
この日は徳島の『波木偶箱まわし保存会』の方も、舞を奉納に来て下さった。
 
 
 
えびす舞の他にも、一部演目を披露してくださったり、
 
人形の解説、そしてえびす神さまとの触れ合いの場面では、
 
たくさんの人がその福神の小さな手に触れようと、身を乗り出した。
 
 
 
 
菊「テレビもないような昔々の時代の娯楽として、
 
日本中で楽しみに待たれていたのが "えびすかき" のような
 
"人形まわし" なんだって思っていたけど……」
 
 
 
 
 
そこには
 
 
 
 
 
そこには神への祈りと、
 
 
神のご加護と。
 
 
そしてそれを繋ぐ傀儡師たちの、力強い使命感があったんだ。
 
 
 
 
『文楽人形浄瑠璃』として形を変えて残った部分もあるけど、
 
西宮の傀儡師は時代の流れの中で消えてしまった。
 
 
 
それを復活させたのが武地秀実さん。
 
『えびすかき』再興プロジェクトとして "えびすかき" の再現をされた方。
 
 
 
image
 
 
私はその生き様をリスペクトして、
 
神との縁を強く結ぶ『神結絵』の中で、
 
百太夫神とえびす大神と、武地さんを描かせて頂いた。
 
 
 
そして年末年始を西宮神社で預かって頂いたその『神結絵』を
 
現代の百太夫神である武地さんへの奉納画として、
 
百太夫神祭の日に無事にお渡しすることができた。
 
 
 

 

菊「武地さん、めっちゃ喜んでくれはった……(嬉)」

 

子狐1「良かったね*」

 

子狐2「ママ、嬉しそうー♡」

 

 

 

 

武地さんが座長を務める『人形芝居 えびす座』

 

毎月十日 11:00頃より、西宮神社境内にて上演されている。

 

十日戎のある1月は10日ではなく、

 

11日に西宮神社会館にて、上演される。

 

 

 

 

 

"えびすかき" は神事のカケラ。

 

その中にあるのは

 

昔々から受け継がれる、日本人の祈りの心。

 

 

 

 

 

菊「神ごとでも、波のように浮いたり沈んだりがあるかもしれないけど……

 

でもずっと守り続けて、伝え続けていける宝物なんだよね。

 

人の力をそこに使うことができるなら」

 

 

 

私は西宮に生まれた者として、

 

この伝統芸能でもある神様が下さった文化を

 

これからも見続けたいなと……そう思った

 

 

 

 

《続く》

 

 

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