わけあり家族の田舎暮らし#49 卒業式で小さな復讐 | わけあり家族のお山の暮らし

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平日の昼間に投稿する

「何で私たちが山奥に住んでいるか〜」の

謎を解くために

 

私の30数年間の

とんでも子育てを綴っていくというブログ。

 

 

いろいろありすぎて

もう49回目だというのに

まだ20年くらい前のところです泣き笑い

 

 

今日も脳みそフル回転で

思い出していきますグー

 

一覧はこちら

 

 

今回はこのブログの続きです。

 

 

 

 

 

6年生の3月になり

卒業式が迫ってきました。

 

最後の締めくくりとして卒業式に出るのか出ないのか。

長男と話し合いました。

 

 

「最後まで理解を示してくれない担任だったけど

 卒業式はどうする?

 行きたくない?

 それとも先生を見返すために行く?」

 

そう尋ねる私に長男は

 

「見返してやりたい!」

 

ときっぱり答えました。

 

 

 

私たちの住む家Aの地域の小学校は

卒業式に4月から通う中学校の学ランを着てくるという

そういった風習がありました。

 

地域の中学校に行くつもりのない長男には

その学ランがありません。

 

この後に行こうとしている特別支援学校は

私服だからです。

 

 

 

さてどうするか?

 

似たような黒っぽいブレザーやスーツをそろえるのか?

 

 

どっちみち

久しぶりに学校に突然行けば

みんなに注目されます。

 

みんなシカトしながらも

長男に注意が注がれます。

 

おそらく担任のK先生が一番驚くでしょう。

そして校長も。

 

 

それは簡単に想像できました。

 

 

そこで長男と考えた作が

 

「だったら初めから目立ってしまえばいい」

 

 

 

 

当時出来立てのユニクロに2人で出かけました。

 

 

黒いスラックスを買いました。

 

白地に紫と赤と青の細い薄いラインの入った

ボタンダウンのYシャツを買いました。

 

爽やかな色のネクタイを買いました。

 

そして

白い綿のセーターを買いました。

 

 

あえて選んだ白いセーター。

 

 

 

この服装で長男は卒業式の日に

突然学校に現れました。

 

半年間行かなかった小学校の卒業式に

突然行ったんです。

 

もちろん練習では

長男の名前のところは毎回「欠席」といわれて行っていた

卒業式の練習。

 

 

「卒業式はみんなが立ったり座ったり

 それを何回もするよ。

 みんなに合わせてやればいい。

 それからいろいろみんなで一斉にセリフを言うけど

 言わなくたってバレないから黙っていればいい。

 証書のもらい方は今までの表彰式で知ってるよね。

 もし多少違っていても大体同じだから

 前の子達をよく見て同じにやればいい。

 どんなに練習していたって必ず間違う生徒がいるから大丈夫。

 もう最後だから間違っても怒られることはない。

 長男くんは絶対上手くできるから。」

 

そういう私に

 

「わかってる。やってやる。

 僕は練習なんかしなくたってちゃんとできるって見せてやる」

 

 

 

卒業式は毎日何度も何度も練習し

生徒達が失敗なくきっちりやれる姿を来賓に見せることで

担任のカブが上がる場面。

 

1度も練習もしていない

卒業式の流れも知らない

どうしようもない ろくでなしの(と思っている)長男が

突然乱入したかのように大事な卒業式に

みんなとは違う白い正装で登校してきて

担任のK先生も校長も

そしてクラスの子達もそうとう驚いて動揺したでしょうね。

 

それを長男は最後にやってやりたかった。

 

それが長男のささやかな最後の復讐でした。

 

 

 

だからって

卒業式をめちゃくちゃにするわけではありません。

成人式で暴れるような

そんなことはしません。

 

でもそうするんじゃないかと勝手に思う先生たちを

(長男は悪いやつと思い込んでいるからね)

最後まで動揺させおいて

 

あたかも卒業式を何度も練習したかのように

他の生徒と同じように完璧にこなして

 

「練習なんかなくても俺はできると見せつけてやった」

 

と小学校を後にしました。

 

 

 

長男の

誰も傷つけることのないこのささやかな復讐の姿は

胸に込み上げるものがありました。

 

 

そしてこのことを

お試し登校中の特別支援学校の先生に

嬉しそうに報告したそうです。

 

 

 

 

 

これで癒えたかと思った長男の心の傷。

 

しかし長男の心の傷はもっともっと深く

この後も長男はどんどん階段を下って行きました…。

 

 

長男。小学校1年生の頃。登校前に撮影。

私の母が作ったコーデュロイのベストとズボン。