⇒前回の話
M田は興奮して叫んだ。
「私、犯人が誰だかわかりました!」
みんなが一斉にM田に注目する。
「真犯人は・・・・・
ずばり・・・・・・」
なかなか真犯人の名を言おうとしないM田に、しびれを切らす莉多子。
「カモさん、もったいつけずに、早く教えてよ!」
「真犯人の正体・・・・
それは・・・・
リカティです!」
ドヤ顔で断言するM田。
周囲はシーーーンと静まり返った。
「えっと・・・
カモさん、真犯人はリカティ。つまり人間ではないってことでいいかしら?」
動揺しつつ、莉多子が口を開く。
「ええ。真犯人はリカティで間違いありません。クス男さんがはっきりかるたに書いています」
M田はクス男が握っていたかるたをみんなに見せた。
「私たちは、これを見て、11+1〒Tという記号だと認識してしまった。つまり、暗号だと思って、複雑に考えてしまったんです。しかし、いくら頭のいいクス男さんであっても、瀕死の状態で難しい暗号を考えつくとは思えません。クス男さんは、実にシンプルに犯人の名前を書き記したんです」
「つまり、どういうことだ?」
状況が理解できず、頭を抱えず加山。
「これは、暗号ではなくカタカナだったんですよ」
「あ、私にもわかったわ!」翔子が声を上げる。
「確かに、リカティって読めるわね!」
莉多子も驚きの表情に。
「そうです。クス男さんは記号ではなく『リカティ』と書き残したんです」
「なるほど、では犯人はリカティっていうことでいいかしら。やっぱりリカティの祟りだったのね・・・」
納得顔の莉多子。
「いや、どう考えてもおかしいでしょ。祟りで人が3人も死ぬって・・・」
納得できない様子の加山。
「しかし加山さん、我々は昨日、リカティらしき姿を目にしていますよね」
「確かに・・・」
言葉に詰まる加山。
「ヒマダナ山脈にリカティは実在する。婚活目的ではない、不純な動機で合宿に参加した人が祟られるのよ。これ以上被害者が出ないことを祈るのみだわ・・・」
意味深な発言をする莉多子。
真犯人はリカティ。
そう結論づけて、一同は解散し部屋に戻ることに。
部屋に戻る前に、水が飲みたい。
そう思ったM田は食堂に向かった。
すると、何やら話し声がする。
「もう、計画は中止するしかないわ」
声の主は莉多子だった。
キッチンの奥で誰かと話しているようだ。
「3人も被害者が出ているし、カモさんも薄々勘付いているわ」
自分の名前が出たので、M田はハッとした。
莉多子の声はよく聞こえるが、誰と話し合っているかはわからない。
「それに、もし本当にリカティの祟りだとしたら、まだ被害者が出ると思うの。次に狙われるのはおそらく、ちか子さんよ!」
なんですとっ!!
M田は仰天した。
ちか子さんが危ない!
私が守らないと!
M田は急いでちか子の元へと向かった。
⇒続き
