幹細胞コスメの今後の期待と不安 かずのすけの雑感 | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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塗るだけでお肌を再生!? 『幹細胞コスメ』について 

続・『幹細胞エキス』 ~消費者の誤解と効果・安全性について~






幹細胞エキス系の記事を書いてきたんですが、

結構骨太な内容だったなぁと思ってます。

まぁ上記2記事では正直まだまだ書ききれないことが沢山ありますが…(^_^;)


先日アンチエイジングさんのお話を聞いた際、

僕的にこの成分は現在化粧品・医薬部外品の成分として広く認知されている

「プラセンタエキス」

とよく似ているなぁと感じました。



幹細胞培養液も生物由来成分で、

様々なタンパク質等の複合成分であることがわかっています。


プラセンタエキスも同様に生物由来成分で、

タンパク質やアミノ酸の複合成分として知られていますね。


(プラセンタエキス→動物の【胎盤】から抽出されるエキス。医薬部外品有効成分として代謝活性効果や美白効果が認められている。)


また幹細胞培養液は人間から採取するという点で倫理上の問題点があり得るという点、

これはプラセンタエキスが数十年前に開発された際に大分問題視されたことなんですよね。

プラセンタエキスはそのおかげで現在ではヒト由来のものは化粧品用には使用されていません。


元々医療廃棄物を使用するという点で衛生上の問題や遺伝的な適性などかなりのハードルがあった成分です。



ただ幹細胞培養液はその点ドナーの選別から何まで完全管理で、

『誰(どの豚/馬さん)の胎盤を使ったか分からない』という現在のプラセンタエキスのような問題は無いそうですね。


そもそも幹細胞培養液の場合はドナーから貰った細胞一つを培養して増やせば、

細胞分裂何回か分の培養液を作ることが出来るらしいです。

1個の胎盤から決まった量しか取れないプラセンタエキスと比べると比較的量産はしやすそう…。

そういう意味でも、同様の生物由来成分としては新たに開発された幹細胞培養液の方が安心なのかな~という気はしますね^^;


しかしプラセンタエキスも開発自体はもう50年くらい前のことですし、

それが広く化粧品応用されて医薬部外品有効成分として承認を得るまでかなりの時間がかかりました。



出た当時は恐らく大分キワモノ扱いの成分だったに違いありませんが、

幹細胞培養液も似たようなものだと思います…;



多分かずのすけの見立てでは、

実際に高濃度の幹細胞培養液はプラセンタエキスと同等かそれ以上の効果を持っていると思います。


ほぼ医薬品級の細胞活性能力があるのでしょう。


ちなみになぜそんな効果があるかというと、

幹細胞培養液には細胞の活性を促す信号を発する成長因子やタンパク質が膨大な種類含まれているからだそうです。


なので細胞分裂している基底層に届きさえすればホントにコラーゲン増やしたりするわけです。



これって凄いことですよね。





なのでかずのすけはこの成分は将来的に現代のプラセンタの後釜を狙える成分になるのではないかと思ってます。


もっともっと研究が進んで複数の臨床データが得られれば

医薬部外品の有効成分として認められてもおかしくないと思います。


ただそこまで行くにはまだまだ時間が必要ですし、

十分な安全性も確認されなければなりません…。



期待は十分ですが、まだまだ「GO!」と言える段階には無い、というのは前回記事でも語ったと通りです。





またこの成分にはとても不安なポイントもあります。



それは成分の特性上、悪質な業社が悪用しかねないということです。


一番有り得そうなのはとりあえず「宣伝・広告方法」でしょう。


前回記事でも書きましたが、

「幹細胞培養液」という成分にはそもそも『幹細胞』は入っていませんね。

これは原料メーカーがすごく強調しているポイントなのです。


『実際の幹細胞が入っていないからガン化やアレルギーのリスクが小さくなっている』

というのが幹細胞培養液のセールスポイントなのです…。


しかし宣伝広告の仕方によれば、

あたかも成分中に幹細胞が入っているかのように錯覚させることも難しくはありません。


「全ての細胞に成り変われる『幹細胞』が入っている!」

というイメージを持たせた方が、消費者は凄い!と思うことでしょう。

IPS細胞やSTAP細胞であれだけ注目された細胞ですし、

そういう誤解をわざと誘引するように宣伝するメーカーも少なくないと思います。


実際にネット情報では大抵の人がそのように勘違いしています…。

これが蔓延してしまうとせっかくの次世代成分がなんだか胡散臭いだけの成分に成り果ててしまいます(^_^;)


これはとても勿体無いですね。。


この原料配合の化粧品を取り扱っている販売会社さんは、

是非、正しい情報を提示して欲しいと思います。




アンチエイジングさんもこの点を凄く危惧されていました…(-_-;)




あともう一つ不安なのは、

現在ではこの手の化粧品を取り扱ってくれているのがMLM系の業社さんだけだそうです。

MLM=ネットワーク商法=マルチ商法ですよね。


これは、

大きな業社はこういう先進的な成分はまだまだ安全性などの知見が少ないため自社製品に配合するのを避けようとするからです。

対してMLM系は出来るだけコアな化粧品を作りたいと思っているので、

こういう成分は結構積極的に使ってくれるのだとか。


まぁMLMだから全部アカンとは言いませんが、

ただやはりMLM系は悪質な商法と密接な関わりがある場合が多いのは事実です。

化粧品と言ってもそれだけを扱っているわけではなく様々な商品があるわけですし、

この化粧品を出汁にしてあれこれと別のものを買わされるようになってしまうかもしれません。


そうなってくると単に良い化粧品とか悪い化粧品とか言う以前の問題になってしまいます。





なので主にこの2つの理由から、

とても期待される成分ではありますが今後様々な不安もありそうな成分だな~とかずのすけは感じたわけです。。




実際のところ、既にこの成分を高濃度で配合したコスメが10万円単位の価格で発売されているという情報も頂いています。


まぁメーカー推奨の10%以上の配合であれば確かに効果はあるかもしれません。

しかし必ず忘れないで欲しいこととして、

今の段階ではこのエキス高濃度の長期使用における安全性のデータは十分だとは言えません。


今この化粧品を使うということは、

ある意味人体実験をしているということと同じなのです。


もちろん成分の建前上は「安全性バッチリ」なのですが、

つい先日安全性バッチリと言われた有効成分が万人単位の健康被害者を出したところです。


特に強力な効果を秘める成分には不安なポイントも多いですので、

まだまだ警戒が必要な段階であることに違いはないのではないかと僕は思っております。







以上、

「肝細胞培養液(幹細胞エキス)」

はとても将来性があり期待も大きい成分ですが、

不安なポイントもまだまだ多いです。


まだ今の段階では、

『今後の進捗を眺めつつ今は静観しておく』

というのが、

消費者として最も賢い対応になるのではないでしょうか。




 

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