治療がうまくいかず
次の選択肢という持ち札が
1つ1つ減っていく中、
毎日辛くて、苦しくて、怖くて
行き場のない悲しみや悔しさを
どうすることもできずに
私は玲に謝ったことがあります。
「玲ばっかり、辛い治療ごめんね。」
謝ってもどうにもならないし、
玲だって謝ってほしいわけではないこと
分かっていたけど…
充分頑張ってる玲にこれ以上
「頑張れ」と言うこともできず、
私は謝ることしかできませんでした。
玲は私の言葉を聞くと、
「いんだよ!さや、これでいいんだよ。」
と淡々と言いました。
「どういうこと?」
と聞くと、
「あのね、玲とさやはね、
前は兄弟 だったんだよ!知ってる?」
と答えました。
「兄弟?さやと玲が?」
と驚く私に、変わらず淡々と
「そう!兄弟。そのときは玲がお兄ちゃんで
さやが玲の妹だったんだよ。
そして、さやはずっと入院してたの。
病気でしゃべれなくて、ずっと寝てて
玲はいつも可哀想だなーって思ってたの。
でも玲はお兄ちゃんだから、
玲だけはさやの気持ちが
分かったんだよ。
だから、次生まれてくるときは
玲が病気になるからねって約束したの。
だからこれでいんだよ!」
と、そのときまだ3歳の玲が
すらすらと話してくれました。
あたかも病気になることを
分かって生まれてきて
全てを受け入れているかのように。
いつかの記事にも書いたように
最初のオペをした後も、
玲はお空に行った話を
私にしてくれたことがあります。
私はこれまで、前世とか来世とか
死後の世界とか…
考えたことも想像したこともなかったし
そんなスピリチュアルなことにも
無関心な人生だったけど
玲がまっすぐな瞳でそう話すから
きっとそうなんだと信じています。
現実では分からないことだらけだけど、
私にとって玲の言葉が全てで、
玲の言葉は真実です。
海老蔵さんが麻央ちゃんに
「来世も再来世も一緒になろう」
と約束したように、
私も来世も再来年も
玲のお母さんになりたいです。
前世が兄妹だったのなら
親子じゃなくてもいいから
玲と出会いたい。
また思い合いたい。
そして今度はもう少し
長く一緒にいたいです。
そして私の病気を玲が
代わってくれたのだとしたら
私はやっぱり玲の思いを背負って
人生を全うしなきゃなって思いました。
淋しい中でも、玲が言っていた言葉や
玲との会話を改めて思い出しては、
私は本当に玲に守られているんだなって
毎日 毎日実感します。
そして玲は私を幸せにするために
生まれてきてくれたんじゃないかなって
そんな風に思えて仕方ありません。
愛し方さえも 君の匂いがした
歩き方さえも その笑い声がした
いつか消えてなくなる 君のすべてを
この眼に焼き付けておきことは
もう権利なんかじゃなく
義務だと思うんだ
運命だとか未来とかって
言葉がどれだけ手を
伸ばそうと届かない
場所で僕ら恋をする
時計の針も二人を
横目に見ながら進む
そんな世界を二人で
一生、いや何章でも
生き抜いていこう
スパークル/RADWIMPS




