昨日 宇都宮発9:18の新幹線に乗って 歌舞伎座昼の部に行ってきました。
十三代目團十郎白猿襲名披露公演 市川新之助初舞台公演
延期されて2年半!
この日を待っておりました。
2020年の時は夏でしたから夏の袋帯を新調しましたが それは今でも登場の機会がありません。
今回は母から譲りうけお仕立て直した着物の初おろしです。
しつけをとるときのわくわくした気持ちでさらに高揚感の私です。
木挽町広場でまず「はなみち」でJさまの作品を拝見し、お店をみてまわりました。
開場から10分以上経っていたせいか広場も密でなくゆっくりぶらぶら
それから上に上がって桟敷席に。。。
12代目の時は母と一緒の桟敷席 今回は一人歌舞伎で お隣さんがどんな方か少し不安でしたが 明るい感じのお客様 遠慮がちにご挨拶すると「ことらこそよろしくおねがいします」と関西独特のイントネーションでお返事がありました。(大阪からいらしたおひとり様歌舞伎見学の方)
私の斜め下にはデビ夫人のお姿もありました。
おきれいで若々しく10㎝以上とみられる黒ハイヒールに紫のスーツ
とても感じの良い方で周りの皆さんにお気遣いのご様子
桟敷からだとお客様の様子もみえてそれも好きなんです。
最初の出し物からすっかり舞台にくぎ付けの私となりました。
華やかな踊りの舞台が襲名をもりあげてくれます。
そして幕間のお弁当
※幕間はお隣さんが(見るからに自分より年長者の私が)お弁当を食べ終えると私のぶんまで片付けてくださるお気遣いの方でした。
外郎売はネットやテレビで絶賛されていた 新之助!
きりりとした抑揚のあるせりふ回しが 花道の向こう側から聞こえてくるとそれだけで胸が熱くなりました。
なんと見事な出!!!花道を堂々と歩く姿はもう立派な新之助 七三で見栄をきりその決め方見せ方がお父様譲り!美しい形です。涙 涙 涙
もうそれから 新之助ワールドの始まり その一挙手一投足が セリフの間が
緩急をつけすっかり成長されされた新之助に感動しました。
とはいってもまだ9歳の小学生 お父様のような遊び心や艶には若干欠け私にはかたさが見えました。
それはそれとしてそれにしても9歳の子とは見えない完成されたようなでき!
これから海老蔵になるまでこの演目を何回演ずることか!
そしてどんな風に成長するかと本当に将来が楽しみです。
所作の美しさ Hさまのblogで指の先まで美しい!と評された通りでした。
有名な早口言葉はよどみなくバージョンアップ!表情や所作や声の使い方 100満点 1000点満点!!!
ひとつ残念に思ったこと それは新之助の演技ではなく観客の反応でした。
立ち上がって腰に刀を差すときにちょっと手間取ったのです。帯が硬かったからだとおもいますが。。。
そこで観客から笑いがこぼれました。
ほほえましい光景に対してだとは思いますが 新之助ファンのわたしとしては
「ここで笑いとは!」と 新之助の表情の変化が気になりました。
さすがに新之助は表情も所作もみだれなく。。。(私はここで笑うとはなにごとか!)進んでいきました。
そして最後は勧進帳
当代團十郎のファンには申し訳ないのですが 私は実は先代12代目の大ファンです。
新團十郎は この数年 悪い噂が聞こえ正直私それに振り回されていました。
海老蔵時代の勧進帳も数回みましたので 先代の品性にはかなうはずもない!
と一人勝手に思っていました。あまり期待はしていませんでした(團十郎ファンの方に申し訳ない)
でも。。。でも。。。。
今回の舞台をみて私の気持ちが一変!
先代とくらべると一言でいえばすんなりせりふがはいってくるように聞こえました。
(問答も声の張りがあり若々しく幸四郎とのやり取りもすごくよかった!!!
そして所作も声もご本人がおしゃっていましたが「義経愛」実に慈愛に満ち満ちた弁慶でした。
とくに 義経をたたき それから畏まって後ろににじり下がりひれ伏す場面
先代よりも下がる距離が少ないように思いましたが実に謙虚でさらに美しく気持ちが伝わり涙がこぼれました。
にじってさがり頭をさげ地面にひれ伏すときの角度が腰から頭までが一直線で背筋がまがらず頭だけが前にいかず まるで腰から頭までがものさしでも入っているこのようにまっすぐにそれを崩さずに床まで美しくさがっていくのが見事でした。
もちろん 延年の舞もとび六法もすべてが團十郎らしく品と強さの兼ね備えた「素晴らしい」の一言です。
海老蔵時代気負った弁慶のようにみえましたが 昨日の弁慶は義経愛にあふれ自然にそれでいて主従の機微も見事にあらわされて 私にとっては最高の弁慶に見えました。
よくないプライバシーのうわさや批評はもう拭われて これですっかり新團十郎ファンになりました。
こんなもオーラがあり舞台映えのする役者はなかなかおめにかかれません。
新團十郎 新之助 まさに千両役者!!!大スター!!!
とまあ 生意気に感想をかいてしまい申し訳ありません。
これからは 新之助だけではなく團十郎をも世間の噂に流されずただただひたすらに応援していこうと思いました。





