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【 SATORU's story 】
◉ season1 エピソード5 中学生④ 編】
「引越し、そして高校進学」
青春の恋も共に引越しである。
お別れ会的な催しは、
巷で有名な白木マラソングループの同級生の家で
50名ほどが集まり盛大に行われた。
そこに怖い怖い学年の先生たちも集まってくれる
という異例のものだった。(オカンが先生にお世話になったから、飲みに来て!と誘ったらしい。軽
少年マリは成績から言えば、
生徒会に立候補するようなものではなかったが、
先生からぜひと推薦があったり(引越しにより辞退
また、例の体育祭では、
「お前は外で男子と組体操するか?」と男の先生の問いかけに対し、
え?いいの?
女体育教師は、
「大丈夫です。白木の役割はもう決めています!」
と言って、![]()
僕は1人だけ、
みんなの踊りに合わせて和太鼓を叩くという大役を与えてもらったり。
愛が溢れていた学校だった。
可愛がられていたなと自覚もある。
だから学校は大好きだった。
親は一足先に引越しをし、
最後の夜は、
同じバスケ部の同級生の家で、
バスケ部員みんな集まってくれた。
次の日はみんなで駅まで送ってくれた。
別れを惜しむ時ほど時間は早い。
たくさんのメッセージが書かれた
バスケットボール🏀を手に、
僕を乗せた電車は走り出した。
あー、この街ともお別れかー。
ふと目を疑った。
さっき別れたばかりの部員たちが、
線路脇の道路を走っている。
大きく手を振って。
女子マリも大きく手を振り返し、
電車の中で涙を流して泣いた。
転校というものに対して、少年マリに不安はなかった。
小学校の時も転校していたし、
ボクは人気者。という自負もあった。
でも彼女や仲間たちとの別れは辛かった。
一緒に修学旅行に行きたかった。
一緒に卒業したかった。
新しい新築の家は、
前に住んでた家がワープしたのかと思うほど
整理されていた。
引越しでダンボールなど僕は見たことがない。
片付け途中のところも見たことがない。
4/1から新しい学校へ行った。
新しい制服はブレザーだった。
セーラー服でなくてホッとしたが、
結局スカートは付いて回る。
驚くことに、
指定ジャージはここも緑だった。
ここでもバッタ🦗か、、、。
より、鮮やかなグリーンだった。蛍光入ってるやんw
「僕が担任です。」と現れたのは、
新任のさわやかな男の先生で女子バスケの顧問だった。
始業式の校長の話が終わるまでには、
同じクラスの数人と打ち解けていた。(校長の話聞け
先生と生徒の距離感がとても近い学校だった。
12クラスあった学年が6クラス。
なんだか寂しく思えた。
バスケ部に入部した。
中学3年ともなれば、
友だち関係も、部活内の関係性も、
出来上がっている。
どこかのグループに所属する、というよりは、
どこのグループとも関われるという感じだった。
マラソンで鼻を高くしていた少年マリの、
中学からのバスケデビューは華々しいものではなく、
すぐにその出鼻は折られていた。
以前の中学の同級生は小学校からミニバスをやって県大会で優勝しまくっている選抜のメンバーだったのだ。
みんなと帰ったフリをしてまた学校に戻り、
1人練習をした。
以前の学校で、スタメンに選ばれることはなかった。
新しい学校では、
「バスケうまいね。」
すぐにスタメンに選ばれた。
バスケのめちゃめちゃ上手い女子高生が、
ある先生に逢いに来ていた。
その女子高生は身長が178cmもあった。
羨ましかった。(きっと違う意味で
バスケも本当に上手だ。
一緒にバスケしたい!
その先輩がいる高校に行こう!
目的ができた、あとは勉強するだけだ。
その高校は県立高校だったが、学力が足りなかった。
「先生、白木は私学(女子高)に行かさんといてほしいねん。」
同じクラスの生徒会副会長の女の子が、
担任に言った。
先生「なんやでや?」
女「女に喰われるやん!」
彼女がそう申し出たのには理由がある。
少年マリは後輩内でファンクラブなるものができており、
また休み時間には、
預かってきたという手紙をよく渡されていた。
掃除場所まで現れることも珍しくない。
その取り巻きの行動は、
どんどんエスカレートしてきた。
女子の連帯感ってすげーーな。
「〇〇ちゃんと一緒に帰ってあげてほしいねん。」
断ると、ボクのカバンを取り上げ返してくれない。
あ、語弊のないように、
〇〇ちゃんも、取り巻きも、
ボクを追い詰める気などさらさらなく、
一緒に遊ぶこともあった仲。
〇〇ちゃんのボクへの熱が冷めるまで、
〇〇ちゃんの取り巻きは毎日姿を見せた。
好きなくせに
なんでこんなにも注文が多いんだ!
自分で伝えに来いよ!っていうか、
それどころじゃないんだよ!!!
毎日、自分の身体や人の身体を見ては、
何がどう違うのか、
それでなくても頭は忙しかったのだ。
頭がパンクしそほうなボクは、
授業中にも関わらず、
ノートをビリビリと破りゴミ箱へ投げ捨てた。
教室を抜け出しトイレへ行った。
トイレのドアを殴った。
ベニヤの板に穴が空いた。
怒り収まりきれず、ドアを蹴る。(手は痛かったw
ネジが取れて、ガタっとドアは斜めに吊られた。
視覚的な破壊物、
手の痛み、
エネルギーの放出。
落ち着きを取り戻し、ハッと我に返る。
やってしまった。。。
職員室に呼ばれたが、
鉄拳も飛んでこないし、叱られることもなかった。
そんな経緯を知ってか知らずか、
副会長の子は先生への進言をしたのだろうか。謎
気にかけてくれるそんな気持ちが嬉しかった。
ボクは男なんだから、
女子高には行ってはいけない。
女の子は好きだけど、
遊ぶのは男子がいい。
女の子は好きだけど、
一緒にバスケするのは男子がいい。
女の子がたくさんいるのは嬉しいけど、
男子が1人もいないのは寂しい。
香川県で大学生となっていた兄は、
妹に勉強を教えるため、
毎週末、海を渡り片道3時間をかけて帰ってきてくれた。(デートもバイトもよくぞ我慢した!我が兄よ!
家で勉強などしたことのない少年マリにとって、
座学は心身ともに疲れるものであった。
兄の教え方はとてもわかりやすく、
「知る」楽しさ、
「わかる」喜びを教えてくれた。
そして、
小6から離れ離れだった兄が家にいることが、
何より嬉しかった。
夏からの追い上げにより
ボクは無事、目的の高校への進学を決めたのだ。
178cmの目的の先輩は、
ボクの入学と同時に卒業しているとも知らずに。![]()
(続)
coming soon!
高校生の少年マリ。激化する自分との葛藤。
