今日は6年生男子Mくんのブレインジム調整をしました。お母様とお越しくださいました。
聞き取りをすると、ゲームが多いことや、寝る時間が一定しないことなど、いくつか気になることが浮かび上がってきました。
生活時間について詳しくみていくと、テレビに流されがちであること、実は暇な時間が多く、何をしていいかわからないので、結局お父さんがつけているテレビを見ているということもわかってきました。
いざ、目標設定の段階になると、Mくんの思考は次々と変化しました。
「痩せているので太りたい」「ダラダラとひとつのことを伸ばさず、次への切り替えをしたい」などが出たので、目標の形に直して、身体の反応を取ってみました。
まず、自分の名前を言って、身体の動きを感じてもらいました。でも、やはりと言うべきか反応(ノーティシング)がうまく出ませんでした。
小学校高学年~中学生に、身体の乱れがある子が多いので、もう驚きはしません。目標設定の前にPACE(身体のペースを取り戻すための動き)と深呼吸をしてもらい、再度目標を考えることにしました。
PACEには、ごく簡単な4つの動きがあるのですが、それさえ、彼には難しいようでした。いかに正常な身体の状態から離れているのかがわかりました。
私は、Mくんの普段の呼吸が浅いことにも気が付きました。そのせいかどうか、フックアップの深呼吸が気持ちよかったようでした。
本人に気のすむまでしてもらうと、PACEだけにそれなりの時間がかかりました。そして、彼は大きく変化していました。
「目標は何にする?」と私が聞き終わらないうちに、いきなり彼は「塾の模試で目標の80点が取りたい!」と、さきほどとは全く違う目標を大きな声で口にしました。
PACE=彼自身のペース、を取り戻しただけで、見違えるように頼もしい彼に変わっていました。
そして目標は、”塾の模試で出る範囲を、冬休み中に目標をめざして復習しています”になりました。
長い文章ですが、彼にとって行動として必要なことがすべて入っています。”目標をめざして”という部分が彼の気持ちなのだそうです。
優先はラテラリティーになり、ホームプレイはエレファントとクロスクロールになりました。
アクティビティ後の彼はもちろん大きく変化していました。開始前は焦点が定まらないような目でしたが、お母様も目の動きが変わったと気づかれました。
私にとってもっとも印象深かったのは、やはりPACEの効果でした。しっかりと4つの動きをするだけで、まるで別人の発言。脳が変わったのです。
ということは、彼はこれまで、自分のペースではないところで生活していたともいえます。こんな子供たちが(大人も)どんなに多いことか。
できないことを責められたり、自分はダメだと思ったりするけれど、それは自分の責任ではなくて、脳の神経がちょっと繋がっていないだけ。そこをつなげてゆくのがブレインジムなのです。
そしてもうひとつ。彼がこの目標を達成するためには家族の協力が必要となります。
Mくんは自分だけの部屋を持っていないので、家族は勉強する環境作りのために、テレビの見方や団欒の時間を工夫することになります。(ブレインジムの帰りに、さっそくテレビにつなげるヘッドホンを買いに行かれたはずです。)
家族ぐるみでの取り組みが、子供の生きづらさを変えてゆくのです。今回のブレインジム調整も、さまざまな意味で心に残るものになりました。ありがとうございました。