
地震に強い…被害わずか、600人避難
特殊発泡スチロール製…阿蘇ファームランド
熊本地震で被災した熊本県南阿蘇村にある健康テーマパーク「阿蘇ファームランド」内の宿泊施設「ドームハウス」の防災機能の高さに注目が集まっている。同村では地震で4600棟超の建物が損壊したが、菓子の「まんじゅう」から着想を得た特殊発泡スチロール製の半球形ハウスはほとんど損傷せず、被災者約600人(24日現在)が避難生活を送る。
阿蘇ファームランドは4月16日の本震で敷地内のアスファルト舗装に多くのひびが入るなどの被害を受けて休業中だが、約450棟のドームハウスに目立った被害はなかった。おわんをひっくり返したようなドームハウスは直径約7メートル、広さ約40平方メートル。特殊発泡スチロール(厚さ約20センチ)製の建材をつなぎ合わせたもので、各棟にトイレや風呂、冷房もある。軽く、柱がなく壁全体で支える構造で揺れに強いという。
南阿蘇村の要請を受け5月下旬から、高齢者や小さな子供のいる家族らを受け入れる避難所になっている。ドームハウスに身を寄せる男性(73)は「おかげで安心して暮らせる」と話す。
ランドは1995年にオープン。「普通の箱型のホテルではリピーターが来ない」と考えた運営会社の北川勝幸社長(72)が当時、製菓会社も経営していたことから、「まんじゅうのような形ならば、お客さんも喜んでくれる」とドーム型に決めた。
「成形しやすい」と考えた発泡スチロールを素材に選び建設会社に提案したところ、「強度が足りない」と当初は相手にもされなかった。そこで大学教授らの協力を得て、特殊発泡スチロールの開発に着手。試行錯誤を重ねた末に一定の強度を満たし、2001年、宿泊施設として利用を始めた。
熊本地震発生後、グループ企業の製造販売会社(石川県)のショールームを訪れる人が倍以上になった。建設会社の関係者だけでなく、一般の見学者も多いといい、北川社長は「車中泊やテント泊よりも安全で快適。耐震性も実証され、関心を集めているのではないか」と話した。(「毎日新聞」より転載終了)
熊本地震では、多くの家屋や施設が倒壊したり、損傷する被害が出ましたが、阿蘇ファームランドにある宿泊施設「ドームハウス」は、ほとんど被害もなく無傷であったようです。

「もっとも自然災害に強い構造体」
このようにドームハウスのことを説明してきましたが、それが実際に証明されたので、ますますドーム構造の強さに自信が持てました。
この阿蘇のドームハウスは、八ヶ岳のドームハウスとは形状も素材も違うタイプではありますが、柱がない「球状タイプ」の施設という大きなくくりでは同じドームハウスです。


八ヶ岳のドームハウスは、全体が黄金比の組み合わせで計算された球体をベースに三角形のパネルを組み上げた“フラードーム”と呼ばれるタイプの構造物となっていますが、阿蘇は三角形のパネルは使わないお饅頭タイプの球体となっています。
お饅頭ドームはボーリングの球のような形状であれば、フラードームは五角形と六角形の模様と成るサッカーボールの形状をしています。
また阿蘇のドームハウスは、発泡スチロールの素材ですが、八ヶ岳のドームハウスは木造構造であります。
とはいえ、どちらも大きな枠ではドームハウスであり、特にフラードームはもともと世界一強い構造体として知られています。

昭和30年代、日本は度重なる大型台風の上陸により甚大な被害に見舞われていました。
そこで富士の山頂に気象観測施設を設置すれば、レーダー探知半径が広がり、南方洋上から接近してくる台風を早期に発見できるようになるということで、標高3776mの日本一高い富士山の山頂に気象観測施設を造るプロジェクトが始まりました。
そこで採用された構造体が、フラードーム。
そして1964年9月10日、ついに念願の富士山レーダードームが完成したのです。
富士山頂は風速100mにも及ぶ暴風が常時吹き荒れているだけでなく、年間の多く日々が大雪にも見舞われます。
そんな厳しい自然環境の中にも35年間耐え続け、施設の劣化や倒壊ではなく、気象観測技術の発達とともに気象衛星や新気象レーダーに監視業務を引き継ぎ、現在は山頂から撤去されて麓の富士吉田市に展示されています。





同じく南極大陸の標高4000mの壮絶な自然環境の中にも日本の観測施設「ドームふじ基地」があり、そこは超大型のフラードームハウスの構造となっています。
暴風、大雪、そして今回のような地震に限らず、他にも様々な自然環境に強い構造体であり、そしてただ強いだけでなく、ドーム特有の「最小の材料で最大の効果」が大きな特徴であり、外界との断熱構造や空間容積量、空気の循環率に至るまで、構造物としては様々なメリットが盛りだくさんとなっています。
そして、これらは3次元的な要素の部分であり、黄金比を組み合わせた神聖幾何学と自然素材や次世代テクノロジーを入り混ぜると、単なる外界から物理的に身を守る構造物ではなく、人々の意識変容から健康改善に至るまでの新時代の住宅空間を創出することができます。
その辺の具体的な話は、また八ヶ岳のドームハウス見学会などでお伝えしますが、今の予定ではメルマガ会員の方などを優先的に少人数での開催を8月以降検討中です。

またミニドームも様々なタイプの開発が進んでおり、こちらはテントタイプ(80万~100万)や小屋タイプ(150万~200万)で見学会と同じタイミングで販売スタートをする予定であります。
まずは一度現地まで実物を見に来ていただけたらと思います。
