1ヶ月前に結婚相談所から申し込んだ11歳歳上の免許証の写真みたいな男とのお見合いを本日迎える。
昨日買ったラルフローレンのワンピースを早速着る事にする。もう8月だ、なるべく汗をかかないように帝国ホテルまでゆっくり歩く、待ち合わせ時間は午後3時であるから太陽はギラギラ高く1番暑い時間帯だ。
ホテルではロビーでの待ち合わせが一般的だが、免許証の男とは地下階層の階段下で待ち合わせである、
年数を重ねたホテルの地下階のインテリアは赤と金が主流であり、余り趣味が良いとは言えない、物も人も歳を取る程素材良くシンプルであるべきと言った所か。
現れた免許証の男は背がスラッと高く、何処から来たのかユラユラと此方に近付いて来る。
お見合いを組んだ時に毎回私が、どんな事に気を付けたら良い相手かを質問するので、仕事の出来る仲人は今回先にコメントを付けて来たのだがそこには、
女性慣れされているような方なので注意せよと、
要約すればそんな事が書かれておる。
私の仲人が相手の男をそんな風に言う事は初めてであるから少し警戒しておったのだが、
男は一見した所真面目そうに見えて、例えるなら佐藤浩市だと私は思うのだが、相談所のサイトに掲載されておる彼の写真を友に見せたら、
あしたのジョーの力石徹にチョー似てると言うておる。
要はガタイがデカくて髪があんな感じという事だ。
ラウンジは混むので、このフロアにある虎屋に行きませんかと力石が言うので、成程と頷く。
確かにその選択肢も有るなと陽炎のように歩く力石の後を真似してユラユラ着いて行くと、虎屋も喫茶待ちの家族が何組か並んでおる、しかしここは座って待つ事が出来る。
待っている間に自己紹介などして、まずは住んでおる場所を聞かれたので恵比寿だと答えると、力石は山の手のお嬢様ですかと冗談を言うので、ド庶民であると答えるが彼は何だか嬉しそうにしている。
今までのお見合いでも思った事だが、恵比寿に住んでおると言うと皆一様に笑顔になる。
女性はプロフィールに年収を表示しない分、相手としては財布の中味に不安を抱くのだろうか。
当初、年収も表示しようかと私は仲人に言うたのだが、
まあ、自慢出来る程の金額でも無いからこそ言うたのであるが、
金目当ての男は嫌でしょう、まずは様子を見てから開示しましょうと仲人に言われ、さもあらんと納得したしかし、
そんな自分は金目当てのような人選をしているのだから勝手なものだ。
逆に年収を開示しておる女子は本日午後にでも結婚したい女子という目安となるのか、それは男からしたら狙い目と言う事であろう。
しかし私を気に入って貰えるのであれば、切っ掛けは金であっても良いとは思う。
切っ掛けとなる要素が無い事の方が、私にとっては恐ろしいのである。