ススムさん、の話 |      生きる稽古 死ぬ稽古

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ー毎日が おけいこ日和ー
        

ちょっと耳の遠い、

オジイチャンのお仲間さんが

太極拳の、とあるクラスにいらっしゃいます。


(仮)にススムさん、と呼んでおきます。


おけいこのはじめに

〈立禅〉という、立ったまま

ゆっくり呼吸をするということをするのですが…


立つとね、

ススムさんは左右の肩の位置が

ものすごく違うんです。

左が上がって右が下がる。


「ここがまっすぐよ〜」

と鏡を見ながら伝えても

何十年もかけて今の姿勢になっているのだから

すぐに変わるはずもありません。


まっすぐという位置を伝えつつも

私が同時に考えてしまうのは

〈なおす必要があるのだろうか?)

ということなんです。


人の体っていうのは、

いろんな部位を補い合って成り立っています。

あそこをカバーしてこうなってる

あそこがこうなってるからこうしておいた方がいい

などなど、ご本人の体にしか

わからないことがあるのです。


なので、

ススムさんと話をしながら、

両肩のことは注意深く

見守っていくことにしました。


そろそろ自分たちで

立禅や呼吸法をできるようになった頃

私は後ろから姿勢を見ていくようになりました。


少しだけ体の位置を変えると

腰が楽になったり

呼吸が深くなったりすることがあります。


ススムさんは

両肩の位置だけでなく、

骨盤の位置も微妙に左右が違っていました。


この骨盤の位置をなおした時に、

ススムさんの中で

カチッとくるものがあったようなのです。





それからしばらくして

ススムさんから話しかけてきました。

「センセーに言われて

骨盤の位置が違うのがわかったんです。

ここをこうやると(と真っ直ぐにする)

肩もまっすぐになってきます。

ほらね。

だから家でも時々気をつけて

骨盤の位置をこうするようにしています」


すごいですよね、ススムさん❣️

自分の体が気がついて納得したことは

体自らが変わろうとしていきます。

もし、その方が体にいいとわかればね。


他の人から、外側から

無理矢理に姿勢を変えられても

その姿勢が定着するのはむずかしいものです。


〈自分の体の納得〉というのが

とても大切になってくるんですよね。


体で感じられたということは

とてもすごいことだと思います。


ヒトは

なかなか上手に立つことができません。

何十年も、何やってきたんだろう?

と自分でも情けなくなるほどに

ヒトは立つことが苦手ですチーン


だからこそ、

立つことを学んでいくのは

とても大切だと思うのです。


これからも

いっしょにおけいこしていきましょうね!