熱海、からの映画「雪夫人絵図」 その2 |      生きる稽古 死ぬ稽古

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ー毎日が おけいこ日和ー
        


 

起雲閣のお風呂で撮影されたシーンがあるという映画は、

巨匠溝口健二監督の「雪夫人絵図」という作品です。

 

1950年の古い映画。

 

 

こういう古い映画をみられるなんて、

まったくありがたい時代に生まれたものです。

 

旧華族出身のお姫様が主人公の雪夫人(木暮実千代)。

その家にお手伝いさんとしてやってくるのが浜子さん(久我美子)。

 

この浜子さんが、お屋敷にやってきて

「疲れたでしょ?

お風呂にでもお入んなさいな」

といわれて、はいるのが

起雲閣のお風呂を使ったシーンです。

 

 

はぁ〜〜、ごていねいに

お花まで活けてある〜〜〜ラブ

 

このシーンでは

湯船の中だけではなく

このまわりの洗い場のところに

水がザァザァと流れていて

その水の流れているさまが

それはそれは美しいのです。

 

で、映画の内容なんですが…

メロドラマなんですショボーン

雪奥さまがやたらにクニャクニャしています。

 

 

↑ヨヨと泣き崩れる雪奥さま。

 

ダブル不倫の泥沼チーン

 

「別れようと思っても

身体が求めてしまうんですの〜」

とかいうお話。

 

あぁ、私の脳みそに溝がない部分だチーン

理解に苦しむジャンルだチーン

 

ただ、この映画の感想を読んでいた時に、

こんなすごい記事を発見しました。

アチャさんというヒトの感想です。

 

すごいので全文を掲載させていただきます。

 

 

ヤバすぎ…通俗的な内容だからといって作品の質が下がるというわけではない例の典型。

久我の風呂の煌びやかさ、

蚊帳を手前に舐めたショットや

蚊帳が落ちて被さっているショット、

直之に酒でキスされて怒って奥に行って口を拭うと花が落ちるショット、

ボートのショットのさざ波、

橋のように機能する渡り廊下、

決意と停滞の階段、

長回しで直之が怒る場面、

省略したセックスシーンの官能さ

(女中を読んで見せつける、灯りを消して簾を落とす、木暮の純白の手が灯りを消す)、

ライトをつけると直之がいる、

木暮が絶望して彷徨う霧のショット、

物を投げてからのラストの無へのショット、

溝口健二ここにあり。

 

 

この感想は本当にすごい!

実際にね、スクリーン全体から漂ってくる色香というのがすごいのです。

↑に書かれている口をぬぐうと椿がぽとっと落ちるシーンとか

女中視線のショットでは怪しげに光る能面の帯留めとか

御簾を降ろしてじらすシーンとか…。

 

キスシーンとかいっさいなし。

抱き合うシーンもほぼなし。

なのに色っぽい。艶っぽい。

 

日本建築と

着物と

日本のある時代のある階層のヒトたち

 

それを美しくみせる監督の手腕。

 

自分で人生を切り開くってことが

な〜〜んにもできない雪奥さまだったねぇ滝汗

 

というだけの映画なんですけれど、

それをこんなに美しく表現してしまう。

 

映画というのは、まったくすごいものですなぁキラキラ

 

あ、ついでにいうと

この映画で女中の役をやっていた

久我美子という女優さんは

正真正銘の貴族の出だそうで、

そういう身分というものとは

まったく無関係に生まれ育った私としては

そういう話もなにやら興味のひとつではありました。

 

ということで

古い映画もたまにはよいよね〜〜ウインク