マッキー先生にきいたこと ー認知症になったら…ー |      生きる稽古 死ぬ稽古

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ー毎日が おけいこ日和ー
        

以前から、時々書かせてもらっている

「マッキー先生にきいたこと」を

久しぶりに書いてみます。

 

マッキー先生は終末医療に携わるお医者さんです。

 

 

82歳のおばあちゃん、おそらくアルツハイマー型認知症。

他にももろもろ身体上の持病があるそうです。

何かをしてくださいといってもできない。

2歳前後の印象かな?

嫌なことは嫌だと暴れる。

すぐ泣く、すぐ笑う。大声を出す。車椅子で立てない。

排泄はちょっと前まではポータブルトイレだったけどいまはオムツ。

 

そんな ある日、消化管出血疑いで緊急受診、輸血したそうです。

 

このおばあちゃんは娘さんと二人暮らし。

その娘さんは、何としてでも治療をさせたい、したい!

だけど、娘さん曰く

「入院指示されて病棟まで上がったけれど、追い返された」

とのこと。

 

それについてマッキー先生はね、こう言うの。

 

重度の認知症は原則受け入れない。

表だって言っていないだけで、実際には入院させない。

今回は救急で認知症のことを考慮せずに入院指示を出し、既往歴・経過をみて中止になったのだろう。

 

だって、出血の原因を調べるための大腸ファイバーは2L程度の前処置をしないとできない。

言うことを聞いてくれない人に2Lのおいしくない薬を飲めるわけがない。 

検査までたどり着いたとしても、痛い、苦しい検査なので患者の協力がないとできない。

痛いと言って暴れらたら内視鏡が腸を突き破ったりして命にかかわる。 

暴れないように鎮静剤を打って検査をすることもできるが、誤嚥性肺炎を起こす危険性が高く、検査はできても肺炎で危険な状態になりましたってなことが起こるかもしれない。 

出血の原因がわかって、手術が必要となっても、麻酔のリスク、術後の安静を守れない、安静にできたらできたで筋力低下が起こる。 

手術しないなら、結局、輸血で対応するしかない。 

てなことを考えると検査そのものが無駄。

 

・・・・とは言えないので、高齢で認知症があるので検査はできません。

必要に応じて輸血しましょうという説明になる。

 

娘さんは、

「認知症なんて検査できないって医者の言うことですか!」 

と涙ながらに抗議されるのだそうです。

 

これをきいて、私はハァ〜〜〜ッとため息が出ました。

大事な親だったら、一日でも長く生きて欲しいよね〜。

認知症だからって、拒否されるのはヒドイと思うよね〜。

 

でも、マッキー先生の話を聞いて思ったの。

確かに検査って、誰でもかんたんにできるわけじゃないんだね。

患者サイドが我慢するということができたり、

協力体制でのぞんだりできなければ、

正しい検査結果を出せないんだよね。

 

普段、なかなかきかされていないことだけれど、

認知症になったら受けられない検査や治療があるのだということを、

私たちも、日頃から知っておいた方がいいんだと思う。

 

私は自分がもし、認知症になったら、

できるかぎりすみやかに、アチラに移行できたらいいなと願っています。

 

だけど、自分の大事なヒトが認知症になったら、

それと同じように考えられるか?ということには、

個人差があるのだなぁ、ということも感じます。

 

感じますけれどもね…

何としてでも長く、コチラにひきとめようとするのは、

ご無体なことではありませぬか?

ということを、やっぱり思ってしまいます。

 

こういう話を、これからも

マッキー先生から、いろいろときいていきないなぁって思います。