旅の最終日、
レンタカーを返しに行くにはまだ時間があったので、
ひめゆりの周辺をドライブすることにしました。
「健児の塔」と書かれた看板をたよりに
近くで車を停め、歩いてみました。
学徒隊や学徒動員は、
ひめゆり隊だけではありません。
男子も女子も、
たくさんの中学生や高校生が、
戦地に駆り出され、
非業の死を遂げています。
健児の塔は、沖縄師範男子部などの
生徒によって編成された鉄血勤王隊を祀った碑のことだそうです。
沖縄では14歳から19歳までの少年が、
前線にかりだされ、
箱に火薬を詰めた急造爆雷を抱えて
戦車のキャタピラーに飛び込むという
特攻を命ぜられたりしたそうです。
捕虜となった少年兵の写真。
まだ、ほんの子どもです。
鉄血勤王隊の死者数の一覧には、
死亡率が載っています。
県立工業高校では、動員数が94人。
そのうちの85人が亡くなっていて、
死亡率は90.4%にもなっています。
全体では1780人のうち、890人が亡くなっています。
眼下は海のようです。
慰霊塔や慰霊碑はあちこちにあります。
風部隊の碑
と書かれています。
この慰霊の場所は、
すっかり忘れ去られているようで、
あまり人が訪れていないように寂れていました。
ずっと海岸近くまで降りていくのですが、
人の往来のない階段は苔がひどく
ヌルヌルしていて危険です。
このまま下まで行くのは危険と判断して、
私たちはもと来た道を引き返しました。
手を合わせます。
亡くなった方の名前がきざまれています。
季節はずれに思われる
ウグイスの声をきいたのは
この場所でした。
少年や少女には、
ワクワクするような未来があってほしい。
夢も希望もたくさん持っていてほしい。
ひめゆり
鉄血勤王隊
風部隊
イクサは彼らが夢見た未来を奪ってしまった。
雨と苔に足をとられながら、
彼らの無念を思いました。








