とっても多いんだってことを、知っています

しっとりと、いい歌ですよね~。
あ、「生きがい」といっても、
GLAYの方じゃありません、由紀さおりです!
この歌の作詞は山上路夫。
「学生街の喫茶店」
「ガンダーラ」
「北国行きで」
「瀬戸の花嫁」
「翼をください」
「岬めぐり」
すごいですね

70年代のヒット曲、誰もが知ってる歌詞を、
歌う歌手によって書き分けられる技量で、
そして、それぞれに美しい歌詞を、
何曲も生み出してきた作詞家さんです。
生きがい
(↑タイトルをクリックすると、
「夜明けのスキャット」「生きがい」「手紙」
という三大ヒット曲がきけます)
今、あなたは目ざめ 煙草をくわえてる
早く起きてね バスが来るでしょう
お茶さえ飲まないで とび出していくのね
体に毒よ いつもそうなの
アア あなたと別れた今でも
アア あなたと私は生きているの
由紀さおりは、
本名で子どもの頃から童謡歌手として歌い続けてきました。
由紀さおりという芸名は、
着物好きな母親が結城つむぎや更紗にちなんでつけられたのだそうです。
おねえさんは安田祥子さん。
芸大大学院の修士課程を終了している
クラシック歌手です。
1985年から、ふたりで童謡を歌っています。
当時、図書館でこの音源をみつけ、
録音したテープを、
私はすり切れるまで聴いていました。
美しい言葉を、美しい旋律にのせて、
美しい声が歌うとき、世界が輝きます。
歌とはこういうもの
という神髄を、体現してくれています。
さて、「生きがい」です。
別れた男に対する未練を歌った歌詞でしょうか?
いつまでもグチグチ、ネチネチしている歌詞でしょうか?
この、タイトルが、
気になっていたんですよ。
なんで別れた歌なのに「生きがい」なの?
そのヒントは、ここにありました。
カラオケで歌おうとするとき、
(こんなのハズカシイよ~~)
と、すっとばしてしまうセリフの部分。
「生きがい」も一番の次にセリフが入ります。
もう別れてしまった 二人なのに
遠くはなれてしまった 二人なのに
私はあなたとしか 生きられない
それだけが 私のよろこび
それだけが 私の生きがいなの
こうして、歌詞を味わってみますと、
私ではない、一人の女性の姿が浮かび上がってきます。
この女性は、別れたその人を
取り戻したいとか、
自分のモノにしたいとか、
そういう欲ではなくて、
<あなたと生きる>
ということを、生きがいにしているのですね。
私のよろこび であり、
私の生きがい だというそこには、
後悔とか、未練とか、
そういうツラく苦しい影が薄い。
いや、深読みして、
そういった気持ちを抑えている、我慢している
ということもできますが、
私には、かつて愛し合ったその人の面影を胸に
慎ましやかに、静かに、けなげに、
そして幸せを胸に、日々を暮らす
一人の女性の姿が目に浮かびます。
そういう、もしかしたら自分の中にも
残っているかもしれない、純粋な部分。
「生きがい」という歌は、
そんな琴線にふれる歌かもしれないですね。
どうですか?
もちろんハズカシイけれども、
もしこの次に、カラオケで、
この歌を歌うことがあったとしたら、
あなたもセリフを入れてみてはどうでしょうか?
