みんなが体験している伊勢湾台風。
昭和34年、東海地方に甚大な被害をもたらしました。
岡崎に帰省している時に、
そんな伊勢湾台風の体験談をおききして、
ヘェ~~~~ッとびっくりしたのでご紹介。

写真はgoogleから転載させていただきました
岡崎には、徳川家康が生まれたとされる岡崎城があります。
城には城主がおり、
守るべきものとされていますので、
当然、まわりよりも高い場所に築城されています。
伊勢湾台風は、水の台風だったために、
岡崎城のまわりの川はどんどん水位があがって、
町中の人が、高い場所へと避難をはじめました。
岡崎城のすぐ近くに住んでいた人たちは、
お城を目指して避難をはじめます。
(この時、私の家族もお城の近くに住んでいましたが、
早めに避難したためか、近くの学校を目指したと言っていました)
ところがお城のすぐ近くの道幅が、
水のために泥濘んでしまい、
横に三人並ぶのがやっとの状態。
たくさんの人が避難しようとしているのに、
三列横隊でしか進めません。
はたして自分はその道を渡りきって、
お城まで避難することができるだろうか?
みんながそういう気持ちになっていた時に、
誰が言うというのでもなく、
南無阿弥陀仏
というお念仏が、
みんなの口から唱えられたのだそう。
三列横隊の長い長い列が
南無阿弥陀仏の大念仏とともに、
岡崎城を目指して避難を続けたということです。
これは貴重な歴史の証言だと思います。
三河は浄土真宗の土地で、
60年近く前には、信仰心の篤い方々が
とても多かった。
命を懸けた避難の時に、
誰からともなく、その口をついてでた
南無阿弥陀仏というのは、
危機回避のための強力な強みです。
自分の身を守るため、
一生に一度発動されるか、されないかの強み。
強みの中には、こういう希有な強みもあるのです。
しかも個人が持っているのではなく、
集団が形成されることによって
「なってしまった」強み。
私はこの話を聞いていて、
強みの持つそのダイナミズムに、圧倒されました。
歴史の中には、
まだまだたくさんの強みが眠っているはず。
こういうお話をもっともっとおききしたいです。