おのころ心平です。
治癒現象には三つの側面がある。
最初に起こるのは「反応」、
そして、最後に起こるのは「適応」。
それぞれペースが違うけれど、
最終的には適応という現象が起こって
治癒していく。
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もちろん治癒しきれない場合もあり得る。
その場合は瘢痕(はんこん)をつくったり、
代わりのものでそれを置き換えていくことによって
生命維持に貢献している。
ワイルは愚直に
治癒という現象に向き合ってきた。
逆に言えば、それまでの医学者は
病理学や治療学には熱心に向き合ってきても、
治癒そのものの本質については
本気で考えてこなかったということなんですよ。
そういう閉じた社会の中で、
彼が治癒について
考え続けたっていうところが
すごいんじゃないかと思うんですね。
そして、最終的には「治癒系」というものに
向き合おうとしている。
治癒系というのは彼に言わせると、
「神経系とか免疫系とか、
全身をつかさどる複雑な系を含んで、
その上位にある、それら全体をコントロールしている
一番大きな系である。
しかし、あまりに複雑であると同時に、
それを動かすファクターのほうが、
物質的な体だけではなくて、
心の持ち方とか、
スピリチュアルな影響とか、
そういうレベルの影響が含まれているが故に、
科学では今のところ解明できてないシステムだ。
だけど、それがあることは間違いない。
それがなければ、
われわれは治るという働きを見ることはない」
というわけですね。
だから、治癒系を発見して、
治癒学という学問をつくっていこうというのが
彼の狙いでもあるわけです。
***
より。


