おのころ心平です。
夕方の記事、
のつづき。
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「うん? どういう意味ですか?
・・・やっぱり私の考えは間違ってますかね」
「いいえ、社長の求めているのは、表現の仕方でしょうね。
不安の反対は、未来を見通せるってことでもあります。
社長はあなたの、そうした先見性や未来を先取りする
考え方を高く評価しているんじゃないかと思いますよ」
「そうですかね。そうは思えないけど・・・」
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未来を見越せる力・・・これは神経質なくらいな
性格じゃないと無理なことです。
状況をよく見極めて、
さまざまな情報と照らし合わせる力量・・・、
それを積み重ねて将来像を推し量る力量…、
でも、その積み重ねが緻密であればあるほど、
まだ実行する前からそれが壊れることを心配し、
不安になる。
それは、そこへ至る唯一の方法を一歩でもズレると、
描いた将来像に辿り着けないと思い込むからです。
そう、名経営者とそうでない人の
決定的な違いというのは、
その推し量った未来に、
楽天的になれるかどうか、なのです。
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「心配が多いと言うのは、将来を先取りする力のある
証拠なんですね。
あとは陰陽の表現の問題。
「陽」的な表現をする人というのは、
将来像の方にコミットメントできているので、
実際のやり方云々(うんぬん)には揺るぎません。
テストで90点を取って、後10点取れなかった方に目が向くか、
90点も取れた自分に目が向くかの差みたいな感じでしょうか」
「ああ、私は学校でもいつも取れない点数の方にばかり
目を向けていたように思いますね」
「心配というのは伝播しますからね。
自分の口から飛び出した心配の言葉は
予想以上に増幅されて自分に戻ってきますから。
そうすると、“ほれみろ、やっぱり自分が心配した通りだ”
なんてことになって、心配している状況の実現性を
より強化してしまいます」
「自分で発した心配に、自分で“”やっぱり”と納得する
というのは滑稽(こっけい)ですね・・・
考えてみれば、そんな状況はいくつもあったような気をします」
「そうですね、心配というのは自信の裏返し。
自分が一番よくわかっているはずだ
ということへの確認心理です。
でもね、あまり先を考えていない人たちには
心配の言葉というのは単なる暗示になるだけですから、
注意が必要ですね」
「はあ・・・」
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東洋医学では「心配・不安」という心理は、
胃と脾のバランスに影響するとされています。
「胃」とは「意」の反映するところ。
意念の実した状態(つまり考えすぎ)だと、
気ぜわしく働き、頭の休まらない状況を作り出し、
早食い、食べすぎ、風邪が抜けきらないなどの
胃実の証がでてきます。
一方、意念の虚した状態
(考えすぎて疲れてしまった)は、
無気力、気分が人に左右される、
よく噛まない食事と時間の不規則、などから、
胃荒れ、慢性の胃炎、さらには胃潰瘍を起します。
胃の安定=意念の安定。
僕はこの方の「胃」と「意」を安定化させる
日常の指導をさせてもらいました。
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しばらくして次にやって来られたときのこと。
「あれこれ心配しないことというのは、
なかなか難しいけど、今はまず、
言葉に出すときの注意を心がけていますよ。
そうすると、社長がね、何だかより近くに
感じられるようになってね。
まあ、降格の心配はとりあえずしなくても
すむようになりましたかね」
「よかったじゃないですか。
ひとつ心配を減らしていけば、
胃腸もその分きっと、よくなりますよ」
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考えてみれば、
心配とは「心を配る」を書くので、
たいへん気配りの利いた、
心配りのできた状態をさすのが
もとの意味です。
でも、それは、こちらに余裕があってできること。
余裕のない心配りは、
失敗したらどうしよう、
こんなことになったらどうしよう、
などの押し売りになってしまいます。
心の余裕・・・。
これが心配・不安をプラスの
エネルギーにかえるひとつの方策ですね。
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