お久しぶりです。キキキです。
前回のブログから随分日があいてしまいました。
書きたいことはあったのですが、どんどん忙しくなる仕事に体力が追いつかず(^^;
ただ、年末年始は11連休いただけることになったので、しっかり回復したいと思います。
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さて、皆さんは小説って読まれますか?
私は趣味が読書というものの、小説については子どもへ読み聞かせを除くと、中学高校生時代に読んだライトノベルが最後なのでは、というくらい縁遠いジャンルでした。
それが、11月ころから何となく小説が読みたい!となりまして。普段の読書に、少しだけ小説を取り入れるようになりました。
まず悩んだのは選書。
作家さんの知識がほぼないし、そもそも自分はどんな話が好きなのかもわからないので、数ある本からどのように1冊を選びだすのかから考え込んでしまいました。
結局、「まずは有名な作家さんから読もう」となり、図書館の本棚で、個人名が棚見出しについている作家さんの本から読み始めることにしました。村上春樹さん、湊かなえさん、東野圭吾さん、柚木麻子さんなどから始めています。
これらの作家さんの小説を読んで、まずびっくりしたのは「日本語がめちゃくちゃ読みやすい」。
小説=文学=難しい、というような図式が勝手に頭の中にあったので。。。でも、難しい語彙を使っていないのに描写は繊細で、作家さんて日本語のプロだな、と思わされました。
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そんなわけで、11月、12月にかけて5冊ほど読んだのですが、特に印象に残ったのが本日のタイトルにした柚木麻子さんの『マジカルグランマ』です。
若い頃はちょい役ではあるものの女優として活躍していた主人公、正子(75歳)のお話です。正子に色々なトラブルが降りかかる(半分くらいは自分の言動のせいでもある)のですが、転んでもただでは起きないとばかりの持ち前のパワフルさで周りを巻き込みながら、逆境をはねのけていく姿が羨ましいくらいに清々しい。
自分の欲望に正直すぎる正子の言動には時にイラッとするものがあるのですが、それもまた魅力だと思わせてしまう正子というパワフルな主人公に元気をもらいました。
せっかくなので、もう少し踏み込んだ感想もブログに載せておきます。物語を読んであれこれ考えることも、小説の楽しみの1つな気がします。
【注意】ネタバレ全開なので、内容を読みたくない方は、ここでストップください!
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正子という人は、何だかんだでストレスを発散するのがうまいと思う。
例えば、敷地内で別居状態が続いていた夫の死後、すぐにでも家を売り払いたいが、それが困難であることがわかった時。正子は家を手放せないのならと、長年家に縛りつけられることで溜まっていた恨みを晴らすべく、家中の物をメルカリで売り飛ばしてしまう。あくまで自分の気持ちをスッキリさせることができれば、方法は現状にあわせて柔軟に変える。実際、正子は物を売ることで、夫への積年の恨みを見事に昇華しており、このエピソード後、夫の話題は急激に少なくなる。
夫に不満を抱きながら家庭で妻として振る舞っていた若い時も、息子に向かって、息子自身も母親に嫌われているのではないかと思わせるほど夫の愚痴を言って発散しているし、夫の晩年は敷地内別居もしている。その時々でできるストレス発散をちゃっかり実行できているのだ。
この臨機応変さ、切り替えの早さは見習いたいものがある。
渡米後、自身の代わりに選ばれた陽子に対して嫉妬し、杏奈に幸せじゃないと愚痴っている時も、その様子は杏奈からみたら逆に幸せそうとのこと。いついかなる時でもストレスを溜めないその精神は、愚痴るときでさえ健全そのもののように思えてしまう。
ではなぜ、正子がそんなにストレス発散できるかというと、自分に正直だからではないだろうか。基本的に正子は我慢しない。多少は我慢しなければないらい場面でも、その時できる方法でストレスを発散し、抑鬱になることなく乗り越えていく。お化け屋敷を始める時や陽子を老人ホームから無断で連れ帰ってしまった時など、時に自分に正直すぎて周りを振り回し気味ではあるのだが。でも、これがパワフルな彼女の根元な気がする。
