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■振り回せばいいわけではないっ!

今クールもドラマは何本か見ています。
面白い作品があるので、夢中になって観てしまうのですが、
最近のテレビドラマに対しては、ちょっと残念に思っていることがあるんです。
 
それは、「ストーリー性」よりも、「いかに視聴者を振り回すか」ばかりが重視されがちなところ。
テレビドラマを観る母娘
 
あまり「人間」を深く描いていないものも、少なくないのですよね。
単なる “突拍子のないストーリー展開のためにいるキャラクター”ばかり。
「物語としての質」よりも、「視聴率」優先にして作られている感じがしてしまうんです。
 
極端なことを言えば、視聴者を振り回すためなら、設定が多少グダグダになろうが、キャラクターが途中から性格が変わろうが、心情描写が少しばかり破綻していても、お構いなし!だと感じてしまうところも…。
(それで、だんだんキャラクターに感情移入もできなくなってくるのですよね)
 
おそらく、脚本家ももっと違うような展開にしたかったのに、プロデューサーに「もっと意外性を」とか言われて、こういう展開にせざるを得なくなっているのでは?なんて、ちょっと勘ぐってしまいます。
(※ドラマは基本、プロデューサーのもの、と言われていますしね)
 
そういったちょっと無理のあるストーリー展開でも、どうにか「うまく物語として成立させる演出家」と「演技力と魅力のある俳優さん」&現場スタッフによって、なんとかドラマとして成立させているところもあるような気がしています。
 
たとえば、あるドラマでは(ここでは敢えてタイトルは書きませんが)、夫が「逃げ癖(失踪癖)」があるストーリーなのですが、だったら、そこある「心情」をもっときちんと描いてほしいなぁ、なんて思ったり。
それがないと、単なる “不思議ちゃん”になってしまう。
 
人間関係のリセット癖のある人は、実際にいますが、そういう人たちは、そもそも「自分をきちんと受け入れられていない人」が多い。
「相手が悪い」というよりも、自分自身の抱えている問題。
自分を受け止めるためにはどうしたらいいのか、という方法は人それぞれだけど、それを見つけていかないといけない。
 
そこをきちんと描いてほしいのですよね。
程度の差こそあれ、現代は自己肯定感の低い人は少なくないから、共感できるところ、役立つところも出てくるはず。
 
でも、急にストーリーの流れが変わり、「これまで“まともに見えていた妻”の、別の知られざる顔」にフォーカスをされるようになってしまったので、 単なる“変わった夫婦”の話になってしまった…。
 
何を描きたいドラマなのかが、さっぱり分からなくなってしまったのですよね(苦笑)。
(もし“結婚に向いていないもの同士の結婚”を描きたいのであれば、はじめから妻の別の顔も描く必要があったはず)
 
そのドラマの俳優さんたちの芝居や演出が素晴らしいからこそ、惜しくてたまらない…。
(ただ、俳優さんの芝居も、はじめと比べると、ちょっとブレが生じてしまっているところも…)
 
とはいえ、面白い作品なので、結局、毎週、楽しみに観ちゃっているのですけどね(笑)。
 

■展開が早いドラマは記憶に残りにくい

展開が早いドラマって面白さはあるのですが、残念ながら「記憶に残にくい」のですよね。
 
人間を描き、なぜ、その人がそういう行動をしたのか、そういう人はどうしたらいいのか、まで描かないと、「学び」や「発見」がないから、見ているときはワクワクするけど、心に刻まれにくいのですよね。
(ただ、「ストーリー展開を追っている」だけになってしまう)。
 
もちろん、俳優さんはものすごく頑張っているから、その部分には感動することはありますが。
 
結局、今のテレビドラマの位置づけって、視聴者を振り回して、次も観てもらうことで、「視聴率」と「お金(スポンサー)」を集めるのを目的にしていて、「何を伝えたいか」は二の次になってしまっているところも。
(真摯に作品作りをしたい人たちは、もちろんいるとは思うのですが)
 
「ビジネス」としては正解でも、「作品作り」としては正解なのか…。
 
まあ、そんなことを言ったら、今はどの世界も同じかもしれません。
メディアだって、「伝えるべき情報」よりも「アクセス数の見込まれる情報」を重視しがちですしね。
 
本来は、どんなときも、本質を見る目は失ってはいけないし、本当の意味で日本人が大和魂を取り戻してほしい
テレビ、メディアを変えるためには、「私たち視聴者が、賢くなること」が、大事なのですよね。
 
何はともあれ、心が消耗しないためにも、テレビドラマを観るときは、没入しないで、俯瞰した距離感で(振り回されずに)観た方がいいのかもしれませんね。
 
P.S.
話題の某ドラマも、面白いから毎週見ているのですが、ちょっと疑問が。
公安が潜入捜査のために、わざわざ別●4人も拉致をさせる必要はあったのかな?とか思うんですよね。
 
(敵を騙すためにも、病院に行った別●は仕方なくても、「黒須の場所は分からない」で済んだはずでは?とか。テントに身を潜めていたわけですし)
多くの別●を拉致されるほうが、日本の危機につながるし。
 
視聴者に「え?この人が裏切ったの?」と驚かせるため、さらに「その後の盛り上がり」のために、そんな設定にしたのかしら?とか勘ぐっちゃうんですよ(その公安のキャラクター、心情、能力の矛盾よりも、「設定」の方を重視しているなぁ、と)。
 
あと、残酷なシーン、暴力シーンはリアルなのに、「牢屋にトイレがないぞ?トイレはどうしているんだ?」とか…(苦笑)。
 
正直、残酷なシーンは、潜在意識に刷り込まれないように、早回しで観た方がいいかも…。
“テレビとの距離感”は、ホント、大事なんですよね。

 

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