十五夜お月さん

     作詞:野口雨情、作曲:本居長世

1十五夜お月さん御機嫌(ごきげん)さん

  婆(ばあ)やは お暇(いとま)とりました

2 十五夜お月さん   妹は

  田舎へ貰(も)られてゆきました

3 十五夜お月さん 母(かか)さんに

  も一度  わたしは逢いたいな


《ウンチク》

大正9年(1920年)9月に児童文学誌『金の船』(のちに『金の星』と改題)に発表されました。

 父親は破産、母親は病死し、一家は離散といった状況です。この歌が作られたころには、こうした旧家の没落が珍しくなかったのでしょう。この幼い姉妹の行く末を思うと、切なさがこみ上げてきます。