50歳を過ぎると、だんだん人生の答え合わせができるようになってきたと感じる。
テーマの「琴さん」というのは母の名前。私がまだ独身の時に亡くなったので、子育て論を聞いたことはないけれど、その作品が「私」というものだとすれば、私を通して検証してみようかなと。
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小学校は転校で3つ行ったけれど、制服のある学校は一つもなかった。
だから、夜寝る前には明日着ていく服を自分でコーディネートして、枕元に置いておくのが決まりだった。
おやすみなさいを言うと、母がコーディネートをチェックする。
そこで、色の組み合わせ方や柄on柄はNGなこと、やり過ぎないバランスなど、色んなことを教えてもらった。
色といえばこんなエピソードも。
まだ映画の内容を理解できないくらい小さな頃から、よくディズニー映画を見せられていた。
「色づかいがキレイだから」だと後からよく聞かせられたっけ。センスは磨かれたのかな?
10代になると母と一緒によく洋服を買いに出かけた。
服を選ぶときには、デザインだけじゃなく生地や縫製をちゃんと確認することを学んだ。
本物と粗悪なものとの違い、センスやコスパの良し悪しなど、経験値のない私は叩き込まれた。
母と買い物に行くと、流行の服はなかなか買ってもらえなかったことがちょっと不満ではあったけど。
大学に入って、こういうことってあまり誰かに教えられないんだってことに気づいた。
田舎から現役入学してきた同級生のあまりのセンスのなさにビックリしたし。
「な、な、なんでその服を選んだんだろう・・・・・」と。
恐らく、小中高と制服で過ごしてきて、初めて自分で洋服を選ばないといけない場面が大学生ということなんだろう。
こっちは親から学んだこともあるけど、浪人時代にすでに一通り季節を過ごしてきていることもあり、それなりにセンスは磨けてたと思う。
就職してからもこのスキルは案外役に立った。
仕事は営業だったので、取引先の人と会うためにファッションには気を遣っていた。
貧乏だったから高いものを着ていたわけじゃないけれど、「信頼感がある」とよく言ってもらっていたのは洋服のせいが大きい。
母がファッションやカラーについて何か勉強していたわけじゃないけれど、大人になって専門家に教えられた私に似合うカラーは、子どもの頃から母が私に言っていたことそのもの。
そういう目を持った母に育てられて有り難かったなぁと思う。
母の子育ては、常に私に「生きる力」をつけてくれていた気がする。
目先のノウハウだけではなく、自分で考えることや選ぶ訓練をすることで、普遍的な力をつけてくれたのかなと思う。
服を選ぶというほんの小さなことだけど、無自覚に与えられたものを着るのではなく、自分で決めるという自立心と、それをジャッジしてもらいながら徐々に自信がついてくるという成功体験の積み重ねは、自己肯定感を高めることにもつながっている気がする。
こんな私の経験が、誰かの子育ての参考になると嬉しいな♪
