「女性活躍」どころか「男女平等」ですら怪しい時代に、次々と多くのプロジェクトを成功してきた女性。
東大卒、労働省キャリアで、ボディショップジャパンの初代社長。
と言うと何だかスーパーウーマン過ぎて、手の届かない雲の上の人のような気がするけど、実際はグンと庶民派でチャーミングな方なんですよねー。
著者の木全ミツさんは久留米のご出身で御年80歳。
その木全さんを招いた講演会を友人が開催することになり、私はそのナビゲーター役を仰せつかりました。
しかも、空港にお迎えに行って車で久留米までお送りするという役得。独り占めして交わした会話は、もう宝物の宝庫でした♪
講演の中で印象的だったのは「とにかく自分で決めることが大事」と何度も言われていたこと。
おこがましいけど、私がいつも言ってることと同じ♡ 自分が決める
育児休暇なんてものもなかったような時代、仕事をどう切り抜けたかというエピソードもステキでした。
産休中の代替要員なんて考えられないので、当然同僚にしわ寄せがいく。
引継ぎもなく分からないことだらけなので、毎日1時間の電話ミーティングしていたら、毎日の存在感は半端なく、復帰した後も不在にしていた雰囲気は全くなかったのだそう。
産休中、同居していた義母が「あなたやっぱり仕事は続けるの?」と言ってきた。
「きたきた。マズイぞこれは」と思った木全さん。
会社にかける電話を、わざと義母の前でするようにしたのだそう。
すると「職場の方も大変ね。早く仕事に戻りなさい」と言ってくれたとか。
この「巻き込み力」も木全さんの持ち味。
反発したり説得したりするのではなく、相手が自ら応援してくれるように作戦を立てる。
これが本当にすごいんだなぁ。
本にはなかった話で衝撃的だったのは、世界の中の日本の見られ方。
「アジアのリーダー」「ODAによる数々の貢献」など知られてない。
「自分のことしか考えていない日本人」というのが大方の見方だと。
企業理念に「社会貢献とビジネスの両立」を掲げるボディショップの創業者アニータ・ロディックも、だから日本で自分のビジネスは成り立たないだろうとなかなか進出してこなかったそう。
そ、そこまで!?
大企業からのラブコールをいくつも受け、とりあえず4社の話を聞きに来たアニータに、大企業の幹部が伝えたのは「30ある条件のうち10しか認めない。10にしたなら提携しても(!)いいぞ」という上から目線。(偉そうなおじさんたちの態度が目に浮かぶ・・・)
結局、商談決裂で帰ろうとするアニータに、英国大使館の人が紹介したのがイオンの岡田さん。岡田さんは世界を見ている人でもあり、野心もあったからか「30の条件すべて認める」と。
そのうちのひとつの条件が「社長は女性であること」
そして、岡田さんから要請を受けた木全さんが初代の社長になったのだそう。
(これも色々エピソード満載だけど割愛)
この話を聞いて、日本の発展も世界の中での平和も、オールドボーイズたちに任せてられないなという危機感がひしひしと。。。。
私たちができることは何だろうと考えさせられました。
(そんな大きなことじゃなく、地道に足元からでいいので)
私自身、木全さんとお会いするのは3回目。
もう8年くらい前、ネットでたまたま見つけた木全さんのインタビュー記事にいたく感動し、早速木全さんの主宰するNPOに入会しました。
まだサイトもしっかりしたものじゃなかったので、Webから見ず知らずの人が入会してくるなんてことが珍しかったのか、速攻木全さんからメッセージが来てビックリ。
「私も福岡出身なのよ」と。
木全さん主催のNPOはこちら → 認定NPO法人JKSK
ストレスはほとんどないと仰る木全さん。悩むよりまず行動。
80歳でも思考はとにかく若々しくて、とってもチャーミングな女性でした。
私の母と1歳違い。そして木全さんの息子さんと私は同い年。
そんなところにも何だか親近感を感じるのでした。
いや、毎晩お酒をたしなむってとこもかな。


