老舗の生き残り術 | 【余計なお世話ですが】主婦力プロデューサーのブログ

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埼玉県の川越。


たまたま見ていたガイドブックで、蔵造りの町並みの写真が

なんとなくステキだったので、「んじゃ、行ってみる?」

ってなことで出かけたのですが。。。


今あっているNHK朝の連続テレビ小説「つばさ」の

舞台になっているとも露知らず、まさかのお祭り騒ぎ。


マイナー好きな私たちとしては、来る時期を間違ったなぁ。。

ま、賑わってる方が楽しいといえば楽しいけれど、

人が多すぎて、路地は歩くのも大変なくらい・・・・あーあ。



川越というところは、サツマイモの産地らしい。

せっかく来たんだから、芋のお菓子なんぞ買ってみようかなぁ、

と、なーんとなく目に入った「芋」の暖簾に誘われて入った店が


   旧川越藩御用達 亀屋


200年以上続く老舗のお菓子屋さんでした。

おー、やっぱり鼻がきくのよね、私。

しかも、川越がサツマイモの産地だということを

全国的に広げたのもこの店だというじゃありませんか。


店の2階が資料展示フロアになっていて、すごく面白かったです。

200年も店を続けていくには、

やっぱり時代に合わせた変化が必要ってこと、すごく勉強になりました。



この店の歴史が物語風に紹介しているのですが、これがなかなか、

今の時代にも通じるマーケティング術をしっかりやっているんです。


特産のサツマイモを使ったお菓子を作って、評判はよくなったけれど

川越という地元でそこそこ売れる程度。

これを、もっともっと売上あげるためにはどうしたらいいか。


地元で買う人はもう増えないので、よその人に買いに来てもらう

お菓子だけ買いに来ないので、何かとセットにする

都会の人に(明治時代の話です!)、イモ掘り体験をさせて

川越全体を売り出し、その土産にお菓子を買ってもらう


ってことで作ったのが、このチケットひらめき電球


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上野発川越行きのチケットと、お弁当の引換券と

お芋の籠入れ(芋掘り体験)に、帰りのチケットのつづり。


すごいアイディアですね~


その他、キレイなお姐さん(芸者)がイモ掘りを楽しんでる

絵葉書作って宣伝したりして、ますます認知度アップ。

しかも、パッケージのデザインが、かなりオシャレなんです。

次々新しいパッケージにしているようですが、

どれも、今見ても全く遜色ないデザインです。


まったく、今よく言われている「モノよりコトを売れ」とか

「地域おこし」とか、同じ手法じゃないですか。

・・・ということは、今の時代、明治時代と似てるのか??



さて、順調に業績を伸ばしている老舗にも大打撃がやってきます。

戦争です。

砂糖はなかなか手に入らなくなり、ついには働き手の男性陣は

ことごとく戦地に送られます。


女性と年寄りだけが残され途方に暮れる中、

思い切ってお菓子づくりを中止して

なんと美術品や陶磁器を扱う店として細々と営業を続けたんです。


なりふり構ってられません。

暖簾だけは大事に守りながら、時代に逆らわずに

戦火が通り過ぎるのを待ちました。


こんな時代を潜り抜けながら、老舗というのは続いていくんですね。

老舗の凄味を感じる話ですね。


戦後、ファンに後押しされる形で、数年経ってお菓子作りを再開。

川越に天皇陛下がやってきたときには、地元のお菓子として

天皇陛下に提供することに。


その後、なんと宮内庁から直々に注文が入ってきて

従業員もびっくり、なんて出来事も。

今や、「宮内省御用達」ですよ。


続ける、ということは、ホントにすごいことですね。



たまたま入ったお店ですが、すごい勉強になりました。


ところがね、ひとつ注文つけるとすると。。。

この話、サイト見てもどこにも書いてないんですよねぇ。

なんてもったいない。


この話聞けば、ちょっと食べてみようかなって気になるもんですよね。

こんな歴史があるのに、

知らなければ他の店と変わらないじゃないですか。

あー、もったいない。



ところで、江戸から明治への大変革期、

今までの価値観が大きく崩れ、新しい時代についていける人といけない人

大きな差がついた時代は・・・やっぱり今と同じかも?

ってことは、明治時代のマーケティングを勉強してみるのもいいかも

なーんて!?