はやいもので、ワッシュさんの映画ベストテンの季節です。

しかももう締め切りです。

今年のテーマは「SF映画ベストテン」です。(男の魂に火をつけろ!…)

私はSF小説が苦手で余り読んでいません。しかしSF映画は大好きで、怪獣、ファンタジーまで含めるなら、ほとんどこの分野の映画で育ったといっても過言ではありません。で、選べません。

結局、とってもリリックなSFの形を借りた恋愛もの中心になってしまいました。まともに恋愛を世界の中心から叫ばれると恥ずかしいど、SFなら思う存分思い入れられるってとこかしら。テーマは、そこに愛はあるかい? です。

で、とりあえず、選んだものを。番号は便宜上、順位はなしです。

1.モスラ(1961年日本/本多猪四郎監督、円谷英二特撮)
2.タイタンの戦い(1981年米/デズモンド・ディヴィス監督、レイ・ハリーハウゼン特撮) 
3.華氏451(1966年英・仏/フランソワ・トリュフォー監督)
4.地球に落ちて来た男(1976年英/ニコラス・ローグ監督)
5.ブレードランナー(1982年米/リドリー・スコット監督)
6.時をかける少女(1983年日本/大林亘彦監督)
7.AKIRA(1988年日本/大友克洋監督)
8.GHOST IN THE SHELL/甲殻機動隊(1995年日本/押井守監督)
9.マーズ・アタック!(1996年米/ティム・バートン監督)
10.ガタカ(1997年米/アンドリュー・ニコル監督)
番外。かぐや姫の物語(2013年日本/高畑勲監督)

以上、日本多めになってしまいました。
番外はまだ見てません。日本最古のSF物語に敬意と期待を込めてです。
で、これ以外のものを選ぶとすると、4~5組ぐらいできます。
SF映画を選ぶのはほんとうに大変です。

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1.モスラ(1961年日本/本多猪四郎監督、円谷英二特撮)



怪獣・特撮といえば、いえ、日本のSFといえば、本多猪四郎監督、円谷英二特撮のコンビ。トラウマ映画といえば、ゴジラだし、怪獣映画ならキングギドラが恐ろしい三大怪獣・地球最大の決戦だし、大泣きできるのがサンダ対ガイラ。

怪獣だけじゃない。地球防衛軍、宇宙大戦争、妖星ゴラス、マタンゴも。選べない、選べない私。

で、選んだのはモスラ。モスラ大好き。糸はく幼虫も、東京タワーに絡む繭も、金粉まき散らす成虫も好きだ、大好きだ。這う姿がかわいい、飛ぶ姿が、何か清廉で、気持ちいい。小美人が好きだ。ザ・ピーナッツの声が好きだ。

そしてモスラは所詮、虫。小美人を守る使命しかなく、善も悪もない。ただ、暴れるだけ。しかもあちらの要請とはいえ、米国と思われる国の本土に上陸し、暴れ回る。トラトラトラ以来の快挙だ。

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2.タイタンの戦い(1981年米/デズモンド・ディヴィス監督、レイ・ハリーハウゼン特撮) 


SFといえば、レイ・ハリーハウゼンははずせない。ゴジラを生んだという原子怪獣現わる、シンドバッドの冒険シリーズにアルゴ探検隊の冒険。千夜一夜物語、ギリシャ神話、レイ・ブラッドベリ、胸の豊かな美女に興味を持たせてくれた。

怪物をクリーチャーとよび、想像力を駆り立てるスットプモーション・アニメーションは素晴らしい。CGとは大違い。ストーリーにあまり拘らないのもいい。そこも想像で補うんです。

着ぐるみはお嫌いらしいが、トカゲと人間の融合はお好き。彼の弟子たち(たぶん現在SFを手掛けすべての監督が影響を受けてると思う)がゴジラをトカゲにしちゃうのもうなずけちゃう。

タイタンの戦いは、SFとは言えないかもしれなけど、これは彼の引退作だし、メドゥーサのクリーチャーが大好きなんです。

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ボンクラ映画といわれてますが、最近のタイタンの戦いも気に入ってます。ボンクラ上等!

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3.華氏451(1966年英・仏/フランソワ・トリュフォー監督)

SFぎらいのトリュフォーが、不自由な英語でスタッフと意思疎通出来ず、主演の役者ともめ、自ら失敗作と評する映画ですが、そんなことに怯んじゃいけません。

本の愛に満ちた傑作です。愛をそれも偏愛を語らせたら、彼にかなうものなし。本を声に出す魅力にも気づく。

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原作もできれば読んでほしい。私が読めるSF作家。なのでSFの要素が少ないのか?そんなことにないと思うんだけど…。

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ワッシュさんのブログに投稿したコメントで、華氏415になってしまいました。多めが大目だし…恥ずかしい、締め切り間近はいかんです、と締め切りのせいにしたが、けど、よくあること。気をつけます。

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4.地球に落ちて来た男(1976年英/ニコラス・ローグ監督)

監督のニコラス・ローグは、華氏451の撮影監督。ほかにアラビアのロレンス、ドクトル・
ジバコなどを撮影にもかかわっていたようで(どちらもフレディ・ヤングの撮影が有名)すごいです。ま、トリュフォーが選んだぐらいなんですから。

監督としても美しき冒険旅行、赤い影、ジェラシー、日本ではマリリンとアインシュタインが好きな方も多いはず。

この作品も撮影が素晴らしい。地球に落ちて来た男、デビッド・ボワイが美しく、悲しい。

金を儲けて、水不足で滅びつつある星に住む家族を救うために地球に来たのに、酒に溺れ、女に絡まれ、まさしく堕ちてゆく。ガラガラの映画館で味わった、落ちてゆくめまいと痛みは伝わるのかな。
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5.ブレードランナー(1982年米/リドリー・スコット監督)

もう何も説明するところのないブレードランナーです。私は一番初めに映画館で見たものがみたいのですが、どれがどれやらよくわかりません。

レイチェルがピアノを弾くところとデッカードがすぐ眠ってしまうところが好きです。男ってすぐ寝ちゃうのね。

人間であれ、レプリカントであれ、宇宙人、怪物でも意思があって、何かを選択できるのであれば、生きること、時間を過ごすことに何も変わりがない。明日は誰にも分からない。それを覚悟し、明確に選択しているのがいいところなので、あまり後から説明したり、変えないでほしいです。

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原作者のフィリップ・K・ディックは、よく映画の原作になるので目を通すことが多いです。ただ、分かりにくいところは、どんどん飛ばしちゃうのでそれなりの理解しかできません。

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彼は「地球に落ちて来た男」を見て大変に興奮して、その影響から「ヴァリス」を書いたといわれます。これも一見分かりにくい本ですが、飛ばしてしまうとそれなりに、本が分からせてくれた範囲で理解します。「分かったつもり」でSF本は十分とします。それでも彼は博覧強記だし、色々と示唆に富み、面白かったです。

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6.時をかける少女(1983年日本/大林亘彦監督)

偽物の記憶に惹かれていく自分と本物の記憶あいだでゆれる乙女ごころ。ある場面で必ず涙ぐんでしまうのですが、大林亘彦監督ずるいうまさです。

いや、いまや涙で全編まともに見られないかも。ういういしい原田知世と尾道の風景とが相まって、私の心に深くささる映画です。

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SFの本は苦手と申しましたが、筒井康隆、小松左京、星新一の日本SF御三家の本は読みます。もう、これだけで十二分と思ってもおります。あ、翻訳ものが苦手なんですね。原文よめませんし…。

不思議なもんで、翻訳でもなんとなく訳が不自然であるとか、原文がおかしいんじゃないか分かるときがありますが、SFにそういう勘みたいものが、全く働きません。たぶん絶対量が少ないのと、SFには独特の文章の方が多いのではと密かに思っております。

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7.AKIRA(1988年日本/大友克洋監督)

まずは大友克洋という存在、童夢、気分はもう戦争、そしてAKIRAに衝撃を受けた。尋常じゃない書き込みだもの。

映画館で初めてみたとき、その疾走感と音楽の大きさに驚いたもんですが、ちょっと長く感じて、自分ならもう少し短く編集するのに、なんて生意気にも思ったりした。若かったんです。すでに映画館だけでなく、ビデオでみる時代に突入していたのに。

今回ブルーレイをみて、改めてその出来のよさに感心した。とくに英語でみてみると、物凄くかっこいい!世界に膾炙したのもうなずけます。

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8.GHOST IN THE SHELL/甲殻機動隊(1995年日本/押井守監督)

残念ながら映画館でなく、アメリカビルボード誌でビデオ週間売り上げが一位になったニュースが業界を駆け巡り、あわてて見ました。それ以来、草薙素子に憑りつかれてます。

「マトリックス」を見たとき、私は劇場で怒りました。これは日本のクリエーターが作るべきものだろう。すべての要素は日本にあるのに…。せめてホン(脚本)ぐらい書けよ。

外国の方々は、AKIRAや日本の漫画、アニメ、とくにこの甲殻機動隊を絵コンテに、どんどん面白い作品を作っている。パクリとかそういのではなく、よく、創作においては、コピーはするけどコピペはしないというのがありますが、どんどんインスパイアされる作品はあるはず。

最近はライトノベルも海外流出な状態。若者よ、どうか創作に励んでおくれ。
すべてのヒントは過去にある。いくらでも拾っておくれ。

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9.マーズ・アタック!(1996年米/ティム・バートン監督)

好きな映画は?と聞かれたら「天井桟敷の人々とマーズ・アタック!」そう答えることにしている。好きな映画の傾向というか、範囲というか、その間にあるすべて、あれもこれも好きなのよね。選べない。

この作品には、レイ・ハリーハウゼン、本多猪四郎・円谷英二、そしてあらゆるティム自身も含め、彼が収集したSF心がすべて詰っている。まあ、パロディーってそういうものだけど。とてつもなく出来がいいと思っております。

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10.ガタカ(1997年米/アンドリュー・ニコル監督)

この作品についてはこちらで(→「ペイチェック」「ガタカ」運命に抵抗する男)、感想を述べてますが引用すると

「イーサン・ホーク、ユマ・サーマン、ジュウド・ローがともかくみんなきれい。ジュード・ローなんて、一流の遺伝を持ちながら、一流になれず、イーサン・ホークに遺伝子を提供しながら、友情とも愛情とも羨望(せんぼう)ともいわくいがたい感情をいだく男を演じてせつない。」

ということで、どうも「せつない」に弱いようです。せつない設定に、せつない選択、そして少しでも信じられる未来があれば…。少しでいいんです。少しで…。

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番外。かぐや姫の物語(2013年日本/高畑勲監督)

SFといのはサイエンス・フィクションで、どうしても舶来のもののように思われますが、日本最古のSFといわれる竹取物語もあるし、能に歌舞伎と幻想、荒唐無稽な話には事欠かない…って、どうも国粋主義になっている私。

SF映画の分野でもアニメだけでなく、何とか日本に頑張ってもらいたい。せめて日本沈没とかゴジラとかを超えるリメイクじゃなくて、文句なく面白い実写がみたい。

頑張ってよ~~~~~。

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