そろそろ今年の映画ベストテンの時期ですが、私はというと、なんと今年は10本も新作見てない…。体たらく、って奴です。

そこでワッシュさんのベストテンに参加することにしました。今年のテーマは「ホラー映画」。
(男の魂に火をつけろ!「ホラー映画ベストテン」)
どうもホラーと言っても幅広く、どう考えていいか分からなくて、他の方のランクを拝見していれば、十分かなとも思いましたが、皆さん色々な方向から選んでおり大変面白く、参加してみることにしました。

ホラーといえば、恐怖。それはトラウマになるほど、深く心の奥底に偲び込む。まずは私にとってそんな映画が、第一位。私の思うホラー。で、後はだいたい年代順になってしまった。

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第一位 『世にも怪奇な物語』の「悪魔の首飾り」(1967年仏・伊/フェデリコ・フェリーニ監督)


世にも怪奇な物語 HDニューマスター版 [DVD]/ジェーン・フォンダ,ピーター・フォンダ,アラン・ドロン

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三話オムニバスで、第一話が「黒馬の哭く館」ジェーン・フォンダとピーター・フォンダ姉弟共演を当時夫のロジェ・ヴァディムが監督。殺した男の黒馬を愛するおしら様ふうなエロティシズム。服着てます。第二話「影を殺した男」ルイ・マル監督。狡猾でサディスティックな男アラン・ドロンに、鞭打たれるブリジッド・バルドー。それを止めるドッペルゲンガー、アラン・ドロン。

第三話が「悪魔の首飾り」フェデリコ・フェリーニ監督。アル中の落ち目の英国俳優トビー・ダミット(テレンス・スタンプ)が、報酬のフェラーリに釣られてイタリアに来るが、鞠をつく少女の幻影に取り憑かれる…。

エドガー・アラン・ポーの原作があるとはいえ、どれもが強烈な印象が残り、私のホラーの原点はここ。エロティシズム、グロテスク、ノンセンス。

特に三話が怖い。不安が、恐怖が、見事な映像になっている。見たものに少女の幻影が取り憑き、闇が、眠りが恐ろしくなる。とてつもなくトラウマに。フェリーニ恐るべし。

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第二位 『地獄』(1960年日/中川信夫監督)


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ホラーといえば、日本では怪談。怪談といえば、中川信夫。そして傑作『東海道四谷怪談』…なんだけど、なぜか「ホラー」とカタカナで表現するとき、どこか見世物小屋的いかがわしさが馴染む『地獄』で。

これはもう、いやはやなんともな映画で、大好き。地獄といえば、閻魔大王(嵐寛寿郎がやってます)のいる日本版地獄なんだけど、ビミョウに話がファウストふうでもあり、なんかグチャグチャ。ファウストが天地茂で、メフィストが 沼田曜一 で、グレートヒュンが三ツ矢歌子。私の初めてのメフィストが沼田曜一、次が吉田義夫(悪魔くん)です。

立派な鶴屋南北の原作がある大傑作の『東海道四谷怪談』(たぶん怪談映画のイメージはほとんどここから来ている)と併せてご覧頂ければ幸いです。ケレン溢れる天地茂先生が素晴らしい。

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第三位 『何がジェーンに起こったか?』(1962年米/ロバート・アルドリッチ監督)

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この枠は「サイコ」、近年評判の高い「血を吸うカメラ」、文芸の香り高いねじの回転の「回転」で争ったが、ベティ・デイビスの狂気の化粧で『何がジェーンに起こったか?』に決定。

「血を吸う…」と迷ったが、人間が恐怖だとすれば、ジェーンが一番恐ろしかった。
血を吸うカメラ [DVD]/ジェネオン・ユニバーサル

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ヘンリー・ジェームズ原作トルーマン・カポーティ脚色「回転」は美しく、哀しい映画です。
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第四位 『ローズマリーの赤ちゃん』(1968年米/ロマン・ポランスキー監督)

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これは私がポランスキー監督好きなのもありますが、主演のミア・ファローのおののきぶりが、そして母性が勝つラストが、好みなんです。

それに日本で公開されたその年に、チャールズ・マンソンファミリーによる新婚のポランスキーの妻で女優、妊娠8ヶ月のシャロン・テート惨殺(1969年8月9日、シャロンら5名無差別殺害)があり、その衝撃と共に忘れられない作品。

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第五位 『エクソシスト』(1973年米/ウィリアム・フリードキン)

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実は『エクソシスト』の原作者であり、脚本でアカデミー賞も受賞しているウィリアム・ピーター・ブラッティが、2の出来に不満で、正統派続編として、製作・脚本そして監督までした3。監督までするなよ、とちょこっとバカにしていたのだが、これがなかなか良い。

でも『エクソシスト』に軍配。やはりリンダ・ブレアの変貌は、単純に驚いた、楽しめた。
『ビギニング』もワリと好きなので、結局、エクソシストが好きなのね。悪魔が人につくのがのね。
エクソシスト3 [DVD]/ポニーキャニオン

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第六位 『悪魔のいけにえ』(1974年米/トビー・フーバー)

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ホラー映画をもし定義するなら、アメリカ・ホラーってこのような映画だと思う。低予算だけど、知恵を駆使して、それがすべていい方向に。粗めの映像が想像をかきたてる。残酷だけど、それを行うのは、神でも悪魔でもなく、人間。しかもこれは、家業なんだよね。アメリカの田舎をドライブするのは本当に怖い。


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第七位 『キャリー』(1976年米/ブライアン・デ・パルマ監督)

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この枠では、『シャイニング』『クリスティーン』『ミスト』そう、スティーブン・キング原作ものを考えてみた。で、『キャリー』。『クリスティーン』も好きなのだが、キャリーのお母さんの恐ろしさにはかなわない。支配する母を女の子は、憎むのよ。愛して欲しいほど。

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第八位 『サスペリア』(1977年伊/ダリオ・アルジェント監督・脚本)

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この辺りでゾンビを入れるんだ、ゾンビ、と思ったのに『サスペリア』。ゴブリンの音楽と共に、好きなのね、女の子モノが。ローズマリー、キャリー、サスペリアのスージー、ジェーンもかあ。恐怖の似合う女子ね。

そこで、『サスペリア2』も見たけど、これが全く関係ない。ましてや『サスペリア』より前に製作されたという。こういう商魂も好きですw。しかもこれが出来がいい、たぶんサスペリアより。

でも私は「決して、ひとりで見ないでください」のサスペリアが好き。バレエ学校が魔女の巣窟なんて、素晴らし過ぎる。こちらは『インフェルノ』『サスペリア・テルザ最後の魔女』が魔女三部作とされる。
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ゾンビ版は色々あるらしいが、日本で公開されたはこれに近いのかあ。何かすごく長いのもあるのよね。この頃の走らないゾンビまでは、何とか勝てる気もしたいけど。
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第九位 『遊星からの物体X』(1982年米/ジョン・カーペンター)

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『遊星よりの物体X』もかなり面白いと私は思うのですが、原作ジョン・w・キャンベルの『影が行く』を読んでみると、こちらも結構、頑張っていて選びました。ジョン・カーペンター監督好きなんです。カート・ラッセルとのコンビの『ニューヨーク1997』、『要塞警察』もね。


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第十位 『バタリアン』(1985年米/ダン・オバノン監督・脚本)

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ゾンビジャンルで、結局、選んだのがこれ。だって面白かったんだもん。劇場でみて驚いたし、大笑いしたし、感心しちゃった。オバタリアンなる流行語も産むパワーを持った作品。

さすが、エイリアンの脚本家。スペースバンパイア(脚本、監督はトビー・フーバー)も面白かったし。でこれが『ゾンビ』というより『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』のパロディだという。まだこの時は見たことなかった。

で、『バタリアン』の後にお勉強して、びっくり。「地球最後の男」(アイ・アム・レジェンド)にヒントを得たという問題作。カニバリズム炸裂のリビングデッド。この時はまだ、ゾンビの名はないけど、何かを最初に生み出たときの作品って凄い。『ナイト・オブ~』をベストテンの何処かに入れたかったけど、劇場でみた訳でないしね。

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番外編 横溝正史シリーズ(野村芳太郎監督/市川崑監督)

野村芳太郎の八つ墓村は、ホラーだよね。津山三十人殺しを模した山崎努の扮装。鍾乳洞で化け物と化した小川真由美に追いかけられるショーケン。そんな中、悠長に謎解きをする渥美清が忘れられない。
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犬神左衛兵の怨念に操られるかのような犬神家の一族。横溝さんのミステリーは怨念、因縁だらけ。ジャパニーズミステリーはホラーと不可分。だから分類は難しいですw。
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なんだか、だらだらと済みません。何とか書きながら、ベストテンが決まりました。
吸血鬼とか、狼男とか、変身や怪物くんものは、ジャンルが確立していて、私の中では別モード。
だけど、やっぱり区別は難しい。結局、好きな監督の作品が好きなね。

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男の魂に火をつけろ!「ホラー映画ベストテン・結果発表」←ブログには50位までの発表があります。

1 悪魔のいけにえ (トビー・フーパー監督)
2 ゾンビ (ジョージ・A・ロメロ監督)
3 遊星からの物体X (ジョン・カーペンター監督)
4 シャイニング (スタンリー・キューブリック監督)
5 エクソシスト (ウィリアム・フリードキン監督)
6 リング (中田秀夫監督)
7 サスペリア (ダリオ・アルジェント監督)
8 エイリアン (リドリー・スコット監督)
9 死霊のはらわた (サム・ライミ監督)
10 CURE (黒沢清監督)

これぞベストテンという結果ですね。異議なし!です。

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