この数日、有名人のショックなニュースに

ひそかに落ち込んでいます。



別に知り合いでもなんでもないんだけど

古着系が好きなわたしは彼らの世界観が

かわいくていいなとずっと思っていて、

ふたりが年を重ねても自分の好きを大事に

自分らしくアップデートしていく姿も

すごく素敵だな〜と思ってて、



そしていち子持ち既婚者として

学ばされるところも多くて、

彼らの新しい家族のかたちをひそかに

応援していたからこそショックでした。。



残された家族の言葉も泣けました。

感情に呑まれず、むしろ極力抑えて、

相手への愛と感謝と世間への配慮が

込められていて・・立派すぎて泣けました。

しばらくは誰か甘えられる人の

そばにいてほしいです。



今回ご紹介するのは

2週間くらい前に読んだもので

感想文ブログをあげられていなかったのですが

ショックなニュースをきっかけに

この物語が改めて思い出されて



ブログタイトルにもしたとおり

誰かに「かわいそう」なんて言うもんじゃない

安易に使わないように気をつけよう

ということを改めて強く思いました。



この物語の舞台は

郊外の住宅地「うつくしが丘」に

建てられた一軒のおうち。



とある夫婦が中古の一軒家を改装して美容室を

オープンさせるところから物語は始まります。



美容師の美保里は

念願の美容室オープンに

胸を躍らせていたものの、

義父や近所の住民からの言葉に

心がくじけそうになります。



夫の譲も美容師で、ふたりは

夫の実家の理容室を継ぐ予定で

そこで働いていたのですが、

さまざまな成り行きで義父の店は

弟が継ぐことになり、ふたりは

実家を追い出されるような形で

独立をすることになり、

うつくしが丘へ越してきたのでした。



場所は違えどふたりのお店を持つ

夢を叶えられることにわくわくしていた

美保里でしたが、近所の住民から

ここが「不幸の家」って呼ばれているのを知っていて買われたの?

と言われ、この家に住んでいた人々が

数々の不幸に見舞われ、家を出ることに

なったことを知らされるのです。



それまでの苦難の積み重ねもあり、

美保里は自分のなかで抑えていた

暗い気持ちが一気に溢れてしまいます・・。



ですが、そんな美保里に

温かい手を差し伸べる人もいて、

このおうちをずっと見てきた

隣人のおばあちゃんは美保里を励まし、

「不幸の家」に対して

全く違う見方をしていることを語るのです・・。



この物語は5章立ての連作短編集で

章が進むごとに

美保里の代からさかのぼって

それまで住んでいた人々の半生が

綴られていきます。



このおうちは、ある時は

反抗期の息子、息子に甘く娘に厳しい父、

夫の不貞を知り愕然とする妻が住む

「ままごとの家」になり



ある時は男に騙された女性と

元夫のDVから逃げてきたシングルマザーと

連れ子が住む「さなぎの家」になり



ある時は妊活がうまくいかずに

すれ違う夫婦が住む

「夢喰いの家」になり



ある時は「しあわせの家」を求めて

訳ありの男と聡明な連れ子と共に暮らす

女性がいるおうちになったりしていました。



たしかに彼らの生活は順風満帆とは言えず

苦難の道のりが多いものに映ります。



けれど彼らは苦難の壁にくじけて

この家を去ったわけではなく

苦難に向き合い、

彼らなりに前に進んだ結果

家を手放していく姿が描かれていくのです。



この物語を読んで感じたのは

「不幸」とか「かわいそう」という言葉の

身勝手さ、無責任さです。



ふと思ったんですが、これらの言葉って

自分に使うことってほとんどないのでは

ないでしょうか?



自分ってかわいそう、

自分って不幸と言うよりも

「この物語は不遇な環境に置かれた

不幸でかわいそうな少年のお話で・・」

といった感じでしか

使わなくないですか?



この言葉、よくよく考えたら

本人に面と向かって言えないような

失礼な言葉ですし、



「不幸」かどうかは

当事者にしかわからないのに

なんで決めつけられるの?

とこの物語を読んで強く思いました。

(美保里に向かって不幸の家と言い放った

近所の人の無責任さよ。。)



彼らにどんな不幸があったのだろう・・と

想像してしまうのは止められないにしても

それを「かわいそう」だと言葉にするのは

とても暴力的なことなのだと改めて思いました。



かわいそう、不幸だ、という言葉を

これからの人生で使うことはあまりないと

思いたいのですが、これらのような

暴力的な言葉があるということに

自覚的であろうと強く思いました。



我が子にも言葉の危うさを

しっかり教えていきたいです。



この物語を読んだきっかけは

最近家族小説が読みたい気分で

探してたなかに本書があって

「不幸」というワードに興味を引かれて

手に取りました。



町田そのこさんの小説は

他にも読んでいて

間違いなく自分に刺さる作品だろうと

思っていたので

なぜ「不幸」というワードを使ったの?

と気になったのです。



はたから見て幸せそうでも

実は見えないところで苦悩を

抱えているかもしれないし



不幸せそうに見えても

それを面と向かって言うもんじゃないし

前向きに試練を乗り越えている途中で

頑張っている最中なのかもしれない。



垣間見えた部分だけでものごとを

決めつけてはいけないという

当たり前のことを思い出させてくれ、

そして自分自身を顧みさせてくれた

とても素敵な一冊でした。



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海外旅行に行ってからというもの、

溜まった仕事を片付けるのに精一杯だったり

ひさびさに子どもが発熱して

一週間保育園お休みになったりして

本が読めない日々が続いています。。

(調子悪いお子との自宅保育、、しんどい!!)





本が読めない日々が

続いているのが悔しくて、、

無理矢理夜更かしして読書を。

直木賞作家で敬愛する作家さんのひとり、

西加奈子さんの乳がんサバイバルエッセイです。



西さんは2021年、留学先のカナダで

乳がんの告知を受けます。



コロナ禍まっただなかで医療は逼迫し

救急外来で9時間待ち(!)という状況のなかで

西さんは闘病生活を送ることになり、



病院や薬局の手違いで

治療が後回しにされそうになったり

薬が手に入らなかったり

日帰りで(!)乳房全摘手術を受けたりと

さまざまなトラブルや試練に見舞われますが



カナダの医師・看護師のカジュアルさに救われたり

患者は「受け身でいてはいけない」と

教えられてカルチャーショックを覚えたり、

カナダの友人たちがたくさん手助けしてくれたりと

大変な日々のなかでも

ちょっとした笑いや新鮮な驚き、温かい繋がりが

あることが綴られています。



医師や看護師との会話は実際は英語だけれど

西さんは軽やかな関西弁で和訳していて

それが「大変な日々のなかの明るさ」を

際立たせています。



だけどそれは軽率なものではなく

「カナコなら大丈夫やで!」という

力強いエールが込められた関西弁で、

西さんはあらゆる人からパワーをもらい、

抗がん剤治療、乳房全摘出手術、

そして放射線治療を乗り越えていきます。



もちろん真摯に病と「自分」に

向き合う姿も描かれていて、

西さんは何度も「自分は弱い」と語ります。



「ああ、自分は一人では何も出来ないなぁ。弱いなぁ。日々、そう思った。そしてそれは、恥ずかしいことでも忌むべきことでもないのだった。ただの事実だった。

私は弱い。

私は、弱い。

日々、そうやって自覚することで、自分の輪郭がシンプルになった。心細かったが、同時に清々しかった。」(62ページ)



西さんとまるきり同じ状況ではないので

おこがましいかもしれないけれど、

わたしも似たようなことを感じていました。



母になり、育児と仕事の両立がうまくいかず

夫とも衝突して孤立してしまったとき

自分の弱さをつくづく感じました。



うまくいかない。

一人じゃ何もできない。

体力的にも精神的にも経済的にも弱い。



だからこそ、そばで支えてくれる夫や母の

ありがたさが身に染みるし、

弱いわたしのそばで一生懸命に生きている子が

より愛おしく大切に思えて



自分の弱さに落ち込むのではなくて

それを受け入れて、身近な人への感謝とともに

大切なものを守るために

できることを頑張ろう、、



といった感じで自分の頭の中が「シンプル」に

なった感覚がありました。



弱いことは悪いことではないんですよね。

だって誰もが年老いたり何かがあって

「弱い」立場になりうるのだから。



むやみに落ち込む必要はないし

感謝さえ忘れなければ

誰かから助けられていることに卑屈になったり

遠慮する必要はなくて、

弱さを受け入れて「じゃあ自分ができることは何?」

と考えて行動すれば良いだけで。



弱さを自覚することで

「たくましさ」や「生きる力強さ」が

生まれるのかもしれないなぁと

読みながら考えさせられました。



弱い自分を全世界に開示して、

そして受け入れていく過程を綴った西さんは

ほんとうにたくましくて強い人だと思いました。



「20代の頃、年を取るのが怖かった。若さがすべてだ、おばさんになったら終わりだ。私たちの世代はそんな風に叩き込まれていた世代だった(中略)。

でも、自分が年を重ねておばさんになった今、何を怖がっていたんだろう、と思う。誰が私たちを脅していたんだろう。おばさんになったからといって、自分の喜びにリミットをつける必要はない。」(53ページ)



この引用も好きな一文で。

老いという弱さを恐れる必要が

どこにあるんだろう?と

ハッとさせられました。



わたしも西さんのように

老いや弱さに自覚的でいて、

ショックを受けて泣くときがあっても

最終的にはありのままの自分を

ほがらかに受け入れられる人間でありたいです。



本作では西さんの闘病生活のなかで

日本とカナダの文化の違いが

随所で語られています。



カナダの医療体制のいいかげんさ、

それに反した日本の医療のきっちりさ、

日本人の丁寧だけど距離を感じる態度、

カナダで出会う人たちの温かさ、

自分を大切にするカナダ人と

自分を犠牲にしがちな日本人、

時間に厳しい日本と、ゆるめなカナダ。



そのどちらにも良し悪しがあって、

どちらにも文句や苦言を呈しながら

その違いには「日本の狭さ/カナダの広さ」が

関係しているのではないかという

西さんの考察に目を見張りました。



「日本の芸術は、まさに狭さの賜物だ。そもそも狭いスペースにも保存しておける掛け軸や屏風絵、欄間の存在は日本ならではの様式ではないだろうか。(中略)

決して雄大とは言えない国土で、日本人は深みのある美、そしてその背後にあるものを見つけることに、非常に長けている。」(211ページ)



たしかに日本は狭くて窮屈で

輪を乱さないように自分を犠牲にしがちで

だからこそわたしは一度海外に住んでみたい

という思いがあるのですが



逆にそれが「深みのある美」につながる

「陰翳礼讃」的な魅力にもなる

ということを改めて考えさせられ、

忘れかけていた(笑)日本の良さについても

思いを馳せる一冊となりました。



自分の身体も住む場所も、

当たり前にあるからこそ軽視しがちなもので、

本作はそのふたつをじっくり見つめる

良いきっかけとなった一冊でした。



ひさびさにじっくり読書ができて

大満足です・・!!



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仕事ゆるくやります宣言をして

あっという間にブログ更新が途絶えました・・

元気に生きております!!

 

 

母業をやっていると

道に咲くチューリップやたんぽぽに喜ぶ日々の

尊さを噛み締めさせられるのですが

(子どもが「ぷーちった(チューリップ)」と

言うのがそれはもうかわいくて・・!!)

 

 

一方で、慌ただしいからと

なんの発信もできていないと

「自分は何もしていないんじゃないか・・」

と落ち込んでしまう瞬間もあったり。

 

 

発信していないからといって

何もやっていないわけではないんですけどもね。

むしろめっちゃやってるんですけどね。

 

 

でも、発信したり何かしらの記録に残さないと

あーーっと言う間に流れるように

時間が過ぎ去っていくんだなぁ・・ということを

痛感しております。

 

 

そして人は忘れるんですよね。

自分の小さな努力の積み重ねさえも・・

 

 

そんなふうに

時間と共に自分の努力も流れていくのが

ちょっと惜しい気がして、

そして読書会というきっかけもあり

「ブログ書きたい!」という気持ちがやっと再燃しまして

いまキーボードをたたいております。

 

 

今回読んだのは大阪にある

センサー系の開発事業を行う企業、

キーエンスの内部を取材した一冊。

 

 

昔大阪に住んでいたんですけど

こんなにすごい企業が

大阪にあるなんて知らなかった・・

 

 

キーエンスは製造工場の

作業工程が上がるような

センサーや精密機器を作る企業で

いち消費者がピンとこないのは当然かも。

 

 

ですが今回この本を読んで

すっかりキーエンスという企業に

惚れ込みました。

 

 

会社員(営業マン)時代に読みたかった・・!!

新卒社会人や営業マンの人は必読の価値あり。

 

 

キーエンスの何がすごいのかというと、

コロナ禍の苦境にあっても

社員の年収や売上高がずば抜けていること、

そしてその根底にある

「誰もがサボらず仕事ができる」仕組みの

徹底っぷりです。

 

 

キーエンスでは性善説でも性悪説でもなく

「性弱説」を提唱していて、

 

 

「人はラクしようとしちゃう弱い生き物」

だからこそサボれない仕組みを作り、

それを徹底することで

社員がエネルギッシュに働けるように

しているのです。

 

 

「サボれない仕組み」を

具体的に言うと

 

 

・社内での商談の練習(デモ)を繰り返し行う

・電話件数の可視化(一日50件以上はかけているそう)

→他社員の電話件数も見えるからこそやっていないと悪目立ちする

・営業先への訪問は目的が明確でないと許可されない

・たまに上司が顧客へ電話し、営業社員の活動をフォロー

(という名の監視・・?w)

・商談後5分以内に「外報」記入の義務づけ

 

 

などなど・・。

 

 

社員の行動がかなり見える化されているので

逆に言うと「監視されてて息苦しい!」と

思う人もいるかもしれません。

 

 

ですが、ここまで細かく社員の行動を可視化することで

「この顧客は○○さんじゃないと無理」

というのがなくなって

誰もが高いレベルで仕事ができ、

さらには「営業の勝ちパターン」を分析して

共有・応用できるというメリットもあります。

 

 

要するに

「個人のキャラに頼らない営業」が

できるようになるのです。

 

 

キーエンスのやり方に

元営業社員のわたしとしては目からウロコ。

わたしの元職場は個人プレー重視な感じだったので・・。

(それはそれで多様性があって良いと

言えるのでしょうが)

 

 

ここまでの仕組みが徹底されていれば

人がおのずと育ちそうだと思いましたし、

他の企業でも、わたし自身の仕事でも

活かせる部分が多々あると感じました。

 

 

(わたしは経営者の夫の秘書をしているんですが

「いかに顧客の手間を減らすか」を重視するキーエンスイズムは

わたし自身にとっても大事だと感じました)

 

 

ただやっぱりそれだけの成果をあげるためには

仕事にフルコミットする必要があるので

(要するに激務・・)

女性は出産のタイミングで退職したり、

転職する人も多かったりと

闇の部分もほんのり漂っていました。

 

 

新卒でまっさらな状態の人や

営業ノウハウをがっつり学びたい!!

という人にはキーエンスはぴったりな

スキルアップ環境の場だと感じました。

 

 
わたくしごとですが
大企業会社員を卒業してもうすぐ2年。
 
 
本書を読みながら
営業時代の懐かしさが込み上げるとともに
今はまったく別の世界線にいるな・・ということを
ひしひしと感じましたが
 
 
育児という「THE非効率」な環境下においても
キーエンス流の「仕組み」を
盛り込むことはできないだろうか・・と
考えさせられました。
 
 
だってすごく面白かったから!!
単調な日々でも向上心を忘れたくないから!!
「性弱説」にすごくうなずいたから!!
 
 
そこでいろいろ考えた結果、
日々の記録をマメにする
ということが大事なんじゃないかと
思い至りました。
 
 
ぷーちったを見つけた
絵本を読んだ
風呂洗濯料理片付け最低限の家事をした
我が子かわいい
とかしか記録できなくても、
 
 
日々の記録から
「勝ちパターン」を見つけることは
できるのではないか。
(ワンオペ時はお迎え前に
自分だけ先にごはん食べといた方がラクだ、とか)
 
 
それに、お給料をもらうわけではない
「育児」という仕事を振り返れる記録があれば
「今日もあっという間に日が暮れた・・」
「今日なんかしたっけ・・記憶ない・・がっくし」
などと落ち込まないのではないか。
 
 
自己肯定感を上げたり
時間がなくて焦ったり
夫にイラついたりしないための
「勝ちパターン」を探るためにも
記録という積み重ねをしていきたいと
キーエンスの本を読んで思いました。
(主婦生活に盛り込むには
無理矢理すぎるかもしれませんがw)
 
 
SNSじゃなくても
スマホのメモ機能で一言でもいいから
自分の行動を記録することを
はじめたいと思います。
(保育園の連絡帳みたいなの探そうかな・・笑)
 
 
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↑5年前(!)のブログ。

営業時代のトラウマを書いてて

読んでてとても懐かしい気持ちになりました。

ってことは、トラウマ克服してるってことかな・・

ただ忘れただけか。笑

 

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だいぶ前に読み終わって、

しかも読書会までやったのに

ブログにしていなかった本がありました😅

 

 
それがこちらの
末永幸歩『13歳からのアート思考』。
 
 
美術教師の著者が
「美術の授業=つまらない」
というイメージをひっくり返し、
自分でものを考える力が身につく
クリエイティブな授業」として展開した
「アート思考」についての本です。
 
 
「アート思考」とは
「自分の内側にある興味をもとに
自分のものの見方で世界をとらえ、
自分なりの探求をし続けること」(39ページ)
と書かれています。
 
 
美術鑑賞に「正解」はなく、
つねに自分なりの考えや想像力を深めていくことが
必要となります。
 
 
けれど従来の美術の授業は
歴史的なアート作品の時代背景や
印象派、写実主義など
知識だけの詰め込みに終わってしまい
なかなか「探究心を伸ばす」ところにまで
行き届きません。
 
 
そのため著者は本書で
探究心、想像力を伸ばし
これからの時代に重要視されてくる
「自分でものを考える力」を養うための
美術の授業を6章立てで行なっています。
 
 
それぞれの章で、わたしたちの
ものの見方や常識を疑うような
問いが次々に投げかけられ、
読みながらハッとさせられることばかり。
 
 
大人こそハマりかねない「常識」の沼が
けっこうたくさんあるものなんですよね。
 
 
そこから脱却し、自分の目で見て、自分なりに
考える力をつけるために「アート思考」は
大切だなぁ・・と強く思わされました。
 
 
本書の概要を簡単にまとめます。
 
 
CLASS1 「すばらしい作品」ってどんなもの?
・昔は宗教画、肖像画、静物画、風景画、どれも「写実的」なものばかり
→「写実的」なものが「正解」となっていた
→しかし何よりも「写実的」な「カメラ」の登場により
アートの「正解」が大きく揺らぐ
 
CLASS2 「リアルさ」ってなんだ?
・私たちは自分の主観でものを見たいように見ている
・視覚はアテにならない
・本当に「リアル」なものは存在するのか?
 
CLASS3 アート作品の「見方」とは?
・「どこからそう思う?」「そこからどう思う?」
→この問いを繰り返すことで、自分の感性や思考を深めていく
 
CLASS4 アート「常識」ってどんなもの?
・「アート=美しいもの」という常識がないだろうか?
・デュシャン「泉」という衝撃作
(ぜひ調べてみてください!え・・これがアート!?となります)
・アートが思考・哲学的な方向へ
 
CLASS5 私たちの目には「なに」が見えている?
・「アート=なんらかのイメージ・結果を映し出す」
という常識がないだろうか?
・探求の軌跡がアートになることもあるのではないか
 
CLASS6 アートってなんだ?
・「どこまでがアートか」という線引きはできるのか
・ウォーホル「ブリロ・ボックス」
→ことごとく個性を打ち消した作品
・現代美術の展示の幅広さ
 
 
それぞれの授業において、私たちは
読みながら著者からいくつか質問を受けます。
一度手を止めてその質問に答え、
本書内にいる「生徒」たちの答えをなぞりながら
著者の「授業」が繰り広げられるのですが
授業を受ければ受けるほど、
アートは自由で奥が深いものだということを
思い知らされました・・!
 
 
第5章、第6章ぐらいから
「もうなんでもありじゃん!」となり、笑
アートの自由っぷりに清々しさを覚えました。
 
 
というか、アートは、美術は
「自由」というものを体現した
唯一の学問ではないか、と感じました。
 
 
これまで自分が抱いていた
美術・アートのイメージは
・品がなくてはならない
(だいたいの美術館が荘厳な建物ですからね・・)
・敷居が高い
(歴史がありすぎる&高値で売買される名作もあるから)
・何かを“創作”しなくてはならない
(0→1でなくれはならない)
と思っていたのですが、
 
 
本書を通してみごとにすべて否定され(!)
美術に対してのイメージが
「自由」という、とてもシンプルなものに
落ち着いてとてもスッキリしました。
 
 
だからといって本当に「なんでもあり」は
危険だとは思いますが
(差別的だったり残酷な表現は
制限されるべきだと思います)
 
 
そういうのを除いて
誰からの制約も受けずに
自分の世界観・想像の芽、
もっと平たく言えば「ときめき」を深掘りして

自由にどんどん考えたり表現したりすることが

「アート」なのだろうな・・と強く思いました。

 

 

本書を読んで「アート」に対する

敷居がぐーーんと下がったので、

自分の「ときめき」を大切にしつつ、

我が子とアートに触れる時間を

少しでも多くとりたいなと思いました!

 

 

札幌には「芸術の森」という

すばらしい施設がありますし、

我が子もだいぶ手先が器用になってきたので、

そろそろ本格的にアートに手を出してみたいところです。

 

 

GWに行ってこようかな・・↑

 

 

美術に興味のある方も、

自分の頭が凝り固まっているかもと

危機感を覚える方にも

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ご無沙汰です!!
3月は全然更新できませんでした…
 
 
あっという間に4月。
社会復帰して1年。
 
 
この1年は思った以上にうまくいかず
もがき苦しんだ1年になりました…
 
 
ちょこちょこブログに書いていますが
なかなか体調が安定しなかったり
離婚危機になったり・・
 
 
ここまで「上手くいかない」
ということを味わったのは
人生で初めてかもしれません。
 
 
ですが同時に
夫とのコミュニケーションや
子どもの体調について
気をつけるところを学んだり、
運転できるようになったり
ワンオペ育児がだいぶ慣れてきたり
できるようになったことも増えたので
 
 
この1年を通して
試練が多かった分
得られるものも多かった&
「母になった」という実感が
より強まったと感じています。
 
 
何度かの離婚危機を経て、
夫とこれからの暮らし方について
じっくりと話し合い、
4月から自分の仕事をセーブし
母業と主婦業をメインで
やっていくことに決めました。
 
 
冬の間に喧嘩の勢いで
別の仕事を始めていたのですが、
(今思えば完全に血迷いました)
仕事をはじめたことで
子どもとの時間や自分の時間が
どんどん犠牲になっていくこと、
うまく両立できないことに耐えられず
 
 
自分のキャリア形成はお休みして
母として家族の生活をサポートすることに
集中しようと決めました。
仕事をしないわけではありませんが
在宅ワークでかなりゆるめにやります…
 
 
横で夫が保育園の時間などを気にせず
(あ、ちなみに保育園は認可外です)
モーレツに仕事をしていると
羨ましい・・と一瞬思いますが笑
 
 
(会社員ではなく自営業なので、
自分のやりたい仕事をする!という感じで
それがまた羨ましくて。笑
でも、自営業ならではの不安と苦しみも
横でひしひしと感じています・・)
 
 
わたしもわたしで大切な家族を守るという
仕事をしているのだから
気持ちを切り替えていこう、と決めました。
 
 
なんか、ほんと、
母になったなぁ〜〜。
しみじみ・・。
 
 
さてさて前置きが長くなりすみません。
これからはネガティブなことだけじゃなくて
4年ぶりの海外旅行(!)とか
楽しいこともたくさん待っているので、
さっさと気持ちを切り替えて
やれることをやっていきたいと思っています!!
 

 

 

 

ということで4月からは
母業により力を入れていくぞ!!
という決意とともに
この一冊を手に取りました。
 
 
エイミー・チェア『タイガー・マザー』は
アメリカ移民2世の中国人マザーの著者が
娘2人に徹底的に「中国式子育て」を
行っていく日々が綴られた一冊です。
 
 
中国から身ひとつで渡米し
貧乏から這い上がった
アメリカ移民1世の両親に
厳しく育てられた著者は
 
 
生まれながらにして
裕福な環境で育つことになる
娘2人の将来を案じ、
「中国式子育て」で
厳しく育てることを決意します。
 
 
中国式子育ての大きな特徴は
「子どもは親に逆らってはいけない」
「子どもにとって最良の選択肢は親が選ぶ」
ことが大前提の上での
徹底的な詰め込み教育。
 
 
以下が著者が娘に課した「鉄則」で、
この鉄則から中国式子育ての厳しさが
滲み出ているのではないかと思います。
 
 
・「お泊まり会」に行ってはいけない
・友達と遊びに行ってはいけない
・学芸会の芝居に出てはいけない
・学芸会の芝居に出ないことに文句を言ってはいけない
・テレビを見てはいけないし、コンピューターゲームもしてはいけない
・課外活動の内容を自分で選んではいけない
・成績は全教科でA以上を取ること
・演劇と体育以外の全教科で常に一位の成績を取ること
・ピアノとバイオリン以外の楽器を演奏してはならない
・ピアノとバイオリンは必ず練習すること
(11ページ)
 
 
そのほか
・子どもに対して滅多に褒めない
(95点のテストで
「なぜ満点じゃなかったの!?」と責める)
・旅行中でも2〜3時間のレッスンは欠かさない
・試練を乗り越えたらさらなる試練を与える
という感じで、
 
 
ここまで厳しくするの!?と
日本人マザーのわたしはびっくり。
そして同じく著者の夫も驚きます。
 
 
著者の夫はユダヤ人で
中国式子育てのあまりの厳しさに
苦言を呈しますが、
「子どもの面倒を見てるのは私だから」と
著者は一蹴。
 
 
その後も何度も夫と言い合いになりますが
著者は自分の方針を断固として譲らず、
著者は娘2人に対して、
時には夫や義家族に対して
孤高の戦いを繰り広げていくのです。
 
 
中国式子育ての厳しさが突き抜けていて
日本人マザーのわたしは
共感できませんでしたが笑、
タイガーマザーの信念の強さに
圧倒されるとともに惹きつけられ、
娘たちはどう立ち向かっていくのか…と
非常に興味深く読み進めました。
 
 
長女のソフィアは
おとなしく我慢強い性格で
著者のスパルタ教育を乗り越え、
若くしてピアニストとして
目覚ましい活躍を見せます。
 
 
次女のルルは
勝気で興奮しやすいタイプで
バイオリニストとして腕を上げていく一方
著者のスパルタ教育に反抗し
しばしば著者と衝突します。
 
 
この勝気なルルと著者の攻防戦が
本書の読みどころでもあります。
タイガーマザーの娘ですから、
ルルも強く噛みつくんですよね・・!
 
 
そんな中国式子育て、
ひと言で表すと
「支配」「洗脳」もしくは「抑圧」
と言えるでしょう。笑
 
 
ゆとり教育で育った
日本人マザーのわたしは
とてもじゃないけど真似できませんが
著者の考え方は
著者なりに筋が通っています。
 
 
その考え方とは、
子どもにとっていちばん最良の人生を
歩ませている自信があるから
洗脳と思われてもかまわないし、
 
 
子どもを褒めることなどなく
常に厳しい態度で接するのは
「あなたならこの抑圧を
乗り越えられるでしょ!!」と
子どもの「強さ」を信じているから。
 
 
厳しい態度や抑圧は
愛情がないのではなく
むしろ愛情が強いからこそ
子どもを強くさせるために
とっている行動なのだ!!
 
 
という、タイガーマザーらしい
強気な考え方なのです・・!!
強いっ!!
 
 
この中国式子育てにより
ソフィアもルルも
学校で優秀な成績を収めつつ
ピアニスト・バイオリニストとして
活躍していくのですが、
 
 
ルルの成長とともに
反抗の度合いも強くなり、
やがて著者は大きな挫折を
味わうことになるのです・・。
 
 
そう、本書は
中国式子育てが万能ではない
ことをしっかりと綴っています。
 
 
中国式子育てが成り立つのは
常に「勝ち続けている」時であり、
一度負けてしまうと
成功の好循環が一気に崩れてしまうのです。
 
 
「中国式子育ては失敗に直面したときにその弱さを露呈します。
失敗する可能性を最初から計算に入れていないからです。
中国モデルは目的の成就で成り立っています。
それが自信と猛勉強の好循環を生み、さらなる成功につながっていくのです。」
(180ページ)
 
 
著者の場合はルルの性格と
さまざまなトラブルが重なり
「失敗」の方向へ進んでしまいますが
しかし著者はめげません。
なんてったってタイガーマザー。
 
 
著者は中国式子育ての弱点と
失敗を受け止める一方で、
ルルが新たに始めたテニスについて猛勉強し、
ルルに的確なアドバイスを送るようになります。
(ルルは「またママのお説教が始まった」と
うんざりしてしまいますが・・笑)
 
 
ソフィアもルルも
タイガーマザーにしごかれたおかげか
プレッシャーに強いたくましい子に成長し、
自分の能力は高いと胸を張って言える
誇り高い娘たちになっていきます。
 
 
あれだけ反抗的だったルルも
最終章では「バイオリンが好きだったのよ。
ママが私を徹底的に練習させたことにさえ
感謝してるわ」(279ページ)
感謝の意を表すのです・・。
 
 
タイガーマザーのやり方は
極端で厳しすぎるかもしれませんが、
揺らがない信念と熱い情熱をもって
子どもに関わり続けてきた著者の思いは
子どもにしっかり受け継がれたのではないかと
最終章を読んで感じました。
 
 
本書を読んで、
子どもはどうしたって親に影響される。
親が用意した環境で揉まれて育っていくのだ
ということと、
子の能力を突き抜けさせるには
ブレない親の“意志力”が大切だ
ということを強く感じました。
 
 
子育てにはいろんな流派があります。
ですが子どもの性格や個性、
自分の暮らし方働き方によって
理想の子育てができなくて悩むことも多くあります。
周りの流派に影響・翻弄されることもあるでしょう・・。
 
 
壁にぶち当たるたびに親が悩んだり
自信をなくしたり落ち込まないためにも
自分はどんな子育てがしたいか?
逆に、どんな子育てはしたくないか?
という基準の最高ラインと最低ラインを
明確に言語化しておくことは
非常に大切だと感じました。
 
 
わたしの場合は今のところこんな感じです。↓
 
 
最高ライン(子育ての理想)
→勉強好きな子に育ってほしい
遊びのなかに学びがあるような子育てがしたい
(子どもの勉強サポートや
メンタルケアもちゃんとしたい)
 
 
最低ライン(これだけは最低限守りたい)
→テレビやゲームに頼らない育児
(わたし自身テレビゲームに
沼ってきた経験があるからこそ…
おかあさんといっしょとみいつけただけ見せてますが
あとは見せてません!
テレビは家にないです!iPadで見せてます!)
 
 
↑数年後も徹底できているか
忘れたころに答え合わせしたいと思います!
 
 
タイガーマザーは
自分の価値観をすべて明確にし、
最高ライン以外のもの、
価値観に合わないものを徹底的に
排除しています。
 
 
徹底的に排除できるパワーが
あるところがタイガーマザーらしい・・
ちなみに著者はハーバード大学を
首席で卒業した国際弁護士です。(経歴つよっ)
 
 
タイガーマザーほどのパワーはなくても、
親は誰しも自分の価値観に従って
子どもを育てているはずです。
 
 
その価値観と自分の現実を見極めて、
子育ての最高ラインと最低ラインの線引きをし、
その「最低ラインを下回らなければOK
という決意をもって母業をやっていくことが
子育てにおいて母のメンタルを保つために
大切なことだと思いました。
 
 
そしてやはり子どもが優秀な成績を
おさめるほどに突き抜けさせるには
親の強い意志力に基づいたサポートは
欠かせないことも強く感じました。
 
 
佐藤ママの本を読んだときにも
強く感じたことですが、
自力での努力は限界があります。
 
 
 
その時は苦しそうでも
将来の我が子の笑顔のために
親が厳しい態度でいる時も
必要なんだと感じました。
 
 
親の数だけ
子育てのやり方は
あるのだと思います。
 
 
いろんなハイパーママに
影響されながらも
「自分の価値観に合うか」
「そのやり方で自分が納得できるか」
という自分軸を大切にしながら
これからの長〜い子育て期間を
奮闘して楽しんでいきたいです。
 
 
しかし
立て続けに教育ママの本を読んだおかげで
わたしの頭はすっかり教育ママモードに
なっております。笑
 
 
といっても我が子はまだ1歳なんで
絵本と童謡の読み聞かせくらいしかしていませんが、
これからどんなことをやっていこうか
自分の価値観の棚卸しとともに
夫とじっくり話し合いたいと思います!
 
 
数年後、わたしはスパルタ教育ママに
なっているんでしょうか・・笑
乞うご期待です!笑
 
 
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