父が亡くなってすぐ
母の認知症も進んで
とても辛かった時期に貰った「手紙」があります。
母の数十年来の友人で
私も親しくして頂いている方から。
義両親と義姉を介護し看取られた経験のある方
その方もどなたかに貰って
コピーして保管してあって、
最初にどこで紹介されたか
どこの誰が書かれたか分からないのですが…
家族に笑顔が増える 心地いい暮らしを
ちょっといい話
〜手紙 親愛なる子供たちへ〜
年老いた私が ある日
今までの私と違っていたとしても
どうかそのままの私のことを理解してほしい
私が服の上に食べ物こぼしても
靴ひもを結び忘れても
あなたにいろんなことを教えたように見守って欲しい
あなたと話す時
同じ話を何度も何度も繰り返しても
その結末をどうか遮らずに
うなずいて欲しい
あなたにせがまれて
繰り返し読んだ絵本のあたたかな結末は
いつも同じでも私の心を
平和にしてくれた
悲しいことではないんだ
消え去ってゆくように見える私の心へと
励ましの眼差しを向けて欲しい
楽しいひとときに私が思わず
下着を濡らしてしまったり
お風呂に入るのを嫌がるときには
思い出して欲しい
あなたを追い回し
何度も着替えさせたり
様々な理由をつけて
嫌がるあなたとお風呂に入った
懐かしい日のことを
悲しいことではないんだ
旅立ちの前の準備をしている私に
祝福の祈りを捧げてほしい
いずれ歯も弱り
飲みこむ事さえできなくなるかもしれない
足も衰えて
立ち上がることすら出来なくなったら
あなたがか弱い足で立ち上がろうと
私に助けを求めたように
よろめく私にどうか
あなたの手を握らせて欲しい
私の姿を見て悲しんだり
自分が無力だと思わないで欲しい
あなたを抱きしめる力がないのを知るのは辛いことだけど
私を理解して支えてくれる心だけを持っていて欲しい
きっとそれだけで
それだけで
私は勇気が湧いてくるのです
あなたの人生の始まりに
私がしっかり付き添ったように
私の人生の終わりに
少しだけ付き添ってほしい
あなたが生まれてくれたことで
私が受けた多くの喜びと
あなたに対する
変わらぬ愛を持って笑顔で答えたい
私の子供たちへ
愛する子供たちへ
