
日曜日の昼下がり、
近所にある小さなモールへ。
その書店で本を買い込み、
同じ敷地内にある、
ファーストフードで、
コーヒーを片手に読書タイム。
しばらくすると、
1人のおばあちゃんが入店してきた。
80代くらいだろうか。
腰は曲がり、
ゆっくりとした足付きで、
席に座る。
ファーストフード店に似つかわしくない、
そのおばあちゃんの姿が気になり、
チラチラと見ていた。
誰かと待ち合わせだろうか、
買い物の途中に休憩しにきたのだろうか。
そんなことを考えながら様子を見ていた。
ほどなくして、
注文したトレーがおばあちゃんの前に運ばれる。
一般的なハンバーガーのセットだった。
特に待ち人は現れず、
おばあちゃんは1人で、
食事をしていた。
花柄モチーフの飾りがついた
可愛いニット帽をかぶった後ろ姿。
その背後を眺めながら、
・一人暮らしなんだろうか?
・これはお昼ゴハンなんだろうか?
そんなことを色々考えた。
私には二人の祖母が健在だが、
1人は実家で一緒に暮らしている。
もう1人の祖母は田舎で一人暮らし。
週に一度は訪れ、
様子を伺っている。
二人とも、
1人で、ましてやファーストフード店に
入店することはないだろう。
ふと、目の前のおばあちゃんに目を向ける。
食事を食べ終えて、
慣れた様子でトレーを片付け、
お店を出て行った。
家族連れが賑わう、
日曜日の午後。
私だって1人で
コーヒーを飲んでいるけれど、
私の1人と、
おばあちゃんの1人は、
同じ状況であって、
まるで違う。
私1人の勝手な想像で、
妄想で、
現実は何も分からないけれど、
なんとも寂しい気持ちになってしまった。
家に帰ったら、
家族が待っているのだろうか。
もし、一人だとしても、
たまには誰かが訪れてくれるのだろうか。
そんな勝手な心配をしながら、
おばあちゃんから目が離せなかった。
こんなこと、
私以外のお店の人は、
誰も思わないし、
気にも留めないことかもしれないけれど。
高齢の祖母がいる私にとっては、
気に留めずにはいられなかった。
今日は選挙の日。
さきほど投票を済ませてきた。
いろんな政策があって、
どれも大事なことだけど、
寂しいお年寄りがなくなる街になることを
心から願う。
おばあちゃんに、
ケーキでも買って帰ろう。