あなたは少年の心をいつまでも忘れないでいて。


とかいう歌詞があるけれど

とっとと忘れていいんだよ。


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公園で夫の泰三くんとコーヒーを飲んでいたら
お父さんに連れられた3歳くらいの男の子が

「こんにちはー!こんにちはー!!」

と叫びながら満面の笑みでこちらに突進してきた。
 

大人だったら不審者極まりない行為だけれど、
ほんと子供でよかったねキミ。 
  

「木が!いっぱいある!!」
 

手には小さな枝が数本握られている。
 

「アリの!お家がある!!」


そっか、春めいてきて
アリが活動的になったんだね。


「一緒にみよう!!」
 

突然熱烈なアプローチを受けてしまって
お父さんが「すいません」と言うよりも早く
泰三くんが


「アリのお家どこにあるの!?」


と駆け出してしまった。
 
 
\さすが53歳児/
  

3歳児と肩を並べてアリの観察をしてる。


わたしはお父さんと肩を並べて
「お互い難儀しますねぇ」と
言葉にはしないが互いをねぎらう。

 
そういえば泰三くんは各所で子供に受ける。
 
公園のカメが甲羅干ししているのを見かけたとき


「オレ甲羅つつくー!」
と、小さな木の枝で甲羅をなぞりはじめた。 






 
実はカメは甲羅がかゆいかもしれない。
でもカメの手は短くて届かない。
だからオレがカメの甲羅を掻いてやるんだ。

オレ、いいやつ。 


とばかりに自分の好奇心を正当化してる。

果たして甲羅に神経がかよっているのであろうか。
 

すると、、
 
おっさんがカメを愛でているさまを
近くにいた少年が興味深げに眺めだした。
 
 
泰三 「棒、かしてあげようか」
 
少年 「いい」
 
 
即答でふられてやんの。
 

でもすごいなぁ。


カメには棒がセットって思ってる。
それに枝ならそこらへんにたくさん落ちている。

それなのに、オレの持ってる棒を
かしてあげるって発想がすごい。


 
かくしてその少年は
別のカメにアプローチし始めた。 
 

手には大きな枝。
見事な枝ぶりだ。
 
 
泰三くんに負けたくなかったんだな。 

しかしそんな大きい枝では
カメへのチカラ加減が難しいのではなかろうか。
 
案の定、
カメはさっさと水の中にもぐってしまった。
 
 
これでいいのだ。
少年はなにかを学ぶだろう。 
 
 
そして3歳児と肩を並べてアリを見ている泰三よ。
 

キミは…


もう学ばなくても
いいんじゃないかな。


では、ごきげんよう。




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