上野公園は紅葉が見ごろ。西郷さんの銅像の前では写真を撮る人が切れることはない。そんな中、筆者が写真を撮りたかったのは、西郷さんが連れた犬。西郷さんこと西郷隆盛はよく知られた幕末から明治にかけての政治家だ。

 

時代はだいぶさかのぼるが、今から80年以上前の1938年4月18日の読売新聞、神奈川版に次のような見出しと記事が出る。
「西郷さんの愛犬、私のパパが贈ったのよ。親日スイス婦人ソフィーさん」


「西郷さんの(上野の)銅像で連れている愛犬は、ウチのパパが贈ったのよ!
明治初年の幼い頃を追憶しつつ、12日入港したドイツ汽船ポツダム号で生まれ故郷ハマ(横浜のこと)に余生を送ろうと帰って来た親日スイス人、ソフィー・ファーブルブラントさんは、ニューグランドに宿泊して、懐かしい旧友を訪問する傍ら、余生を送るに相応しい手頃な邸宅を探し求めている」
 

 

本人が語る話が作り話とは思わないが、これは一般に認められた事実なのであろうか?

調べると西郷さんは犬好きであった。20匹近く飼っていた。そして西郷さんは「ツン」という犬を可愛がっていたが「ツン」は雑種であったため、西郷さんの故郷にゆかりのある薩摩犬をモデルに銅像が作られたという。(いくつか細部が異なる説がある)

という訳でソフィー・ファーブルブラントの話は確認できなかった。しかし父ジェームズ・ファーブルブラントは主に時計輸入に携わるが、猟銃なども輸入していた。そうしたことから薩摩藩とも関係があり、西郷さんの20匹の犬の内の1匹は彼が贈ったものという解釈は出来るのではないか。

 

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