息子が搬送された病院は

東京の端っこにある救急救命センターだった。

※何故・・・そんな所にいるの?もっと近くに救急病院があるのに

 

生きているのか?死んでいるのか?さえも分からなかった。

 

聞いたこともない土地で

会社の同僚が

「今の〇〇さんの精神状態じゃ運転は危ないから

俺、運転します!」と言ってくれて

1時間かけて連れて行ってもらった。

 

病院に着き、名前を告げ

「こちらです」と看護師さんに付いて行くと

特別な銀色のドアがあった。

ワナワナと身体が震えた。

 

中の人に確認をとってもらい

やっとその施設に入ることができた・・・が

 

「息子は、今どうなっているんですか?」

「会わせていただけますか?」と聞いても

 

どうぞこちらへ・・・・と

先生のデスクがある場所に通された。

 

一通り説明を受けてから

やっと息子のいるベッドへ・・・

 

「〇〇!!お母さんだよ!」と声かけをすると

ちらっとこちらに目を向けてくれた。

 

取り敢えず命は助かったようだ。

 

しかし包帯だらけの身体でミイラ男

口からは緑色の吐しゃ物を垂れ流し

見るも無残な状態だった。

 

脾臓は血破裂して無くなり肝臓の一部もなかった

お腹を開けた時は血血の海で先生も唖然としたそうだ。

左腕は複雑骨折しており、再手術が必要。

 

後日、地元の警察から呼ばれ

現場近くの交番に置かれた、その時のエストレヤ☆レッドバイクを見て

これでよく助かったな・・・・

 

原型を留めてないその鉄の塊は

何処がハンドルで何処がエンジンなのかもわからない程だった。

 

涙が溢れた。