「触れ合うことで癒される――私が見つけた存在価値」
私には 母の記憶がありません。
0歳の時に両親が離婚したため、
祖父母や親戚の家へ預けられ、
父親と一緒にくらしたのは中学生から20歳までの7年間です。
抱っこされることも、
優しく触れてもらったことも記憶がなく、
「自分は大切にされる存在なのか」
「私はここにいてもいいのか」
「私はなぜ生まれてきたのか?」
そんな思いを抱えながら育ちました。
だからこそ、私はずっと“触れること”を求めていたのかもしれません。
そして、大人になり、施術を通して人に触れるようになったとき、
初めて「触れ合うことの本当の意味」を知りました。
クライアントの体にそっと手を当てると、 伝わってくる温かさ。
その人が生きているという鼓動。
包み込まれるような感覚。
そして、ある時ふと気づいたのです。
クライアントがただ横たわっているだけで、何もしなくても存在している。
ただそこに居る、生きている――それだけで十分なのだと。
「私は今、ここにいてもいいんだ」と。
触れることで、人は癒される。
触れることで、人はつながる。
そして、触れることで、自分自身の存在をも感じることができる。
私は、そんな「触れ合いの力」を信じています。
そして、この優しさを、もっと多くの人に伝えていきたい。
この想いが、スクールの理念の根底にあります。
触れ合うことが苦手な人もいます。
だけど、本当にそうでしょうか?
確かに、人にはそれぞれの距離感があり、
過去の経験や価値観によって、
「触れられるのが苦手」と感じることもあるでしょう。
しかし、本来、触れ合うことは人間にとって自然な営みです。
赤ちゃんは抱っこされることで安心し、
愛情を受け取ることで成長していきます。
実際、触れ合うことが苦手だと思っている人でも、
心の奥では 「本当は触れられたい」「優しく包まれたい」 という気持ちを持っていることが多いのです。
触れられることに慣れていないだけかもしれません。
または、過去の経験から 「触れる=不快」 という記憶が残っているのかもしれません。
でも、心を込めた温かいタッチに触れたとき、
「触れられるって、こんなに心地いいものなんだ」
と感じる瞬間が訪れることがあります。
naneaスクールでは、
単に技術を教えるのではなく、
「触れ合いの本質」を理解し、
相手の心に寄り添うことを大切にしています。
無理に触れ合うのではなく、
「相手の心に寄り添うことから始める」 ことが大事なのです。
そうすることで、
いつかきっと 「触れ合うことの温かさ」 を感じてもらえるはずだから。
触れ合いの力――スクールの理念
naneaのスクールは、『触れ合いの力』を大切にしています。
技術を学ぶ前に大切なのは、相手を想う気持ち。
触れる手の温もりが、相手に安心を与え、自分自身の存在価値にもつながる。
ここでは、単なるスキルではなく、
人に寄り添う心を育むことを大切にしています。
お金を稼ぐことよりも先に、
根底の誠実さや優しさが大切だと思っています。
その本質を理解した上で、確かな技術を身につけることができる場所です。
優しさの循環を、もっと多くの人へ――
それが、私たちのスクールの想いです。
