先日から時々メッセージで質問を頂くことがあり、ブログ上でお答えしようと思うのですが、

最初の回答ブログを書いていたら話が分散しそうになったので、この話を先に1記事として書くことにしました。


「どうしてキコは 子どもが幼少期の内から
性にまつわる話をしようと思ったのか」


本来、親から子どもに伝える当たり前のことなのだと思うけど、実家ではそういう話を私が助産師の勉強始めるまで母とほとんどしたことがなかったので、自分の中でキッカケとなった出来事について書いてみます。


私、大学在学中に
「中学校へ性教育をしに行く」
という授業がありまして。


各班に分かれて、月経のことやら射精のこと、性感染症のことなどをまとめて、
各テーマについてそれぞれ担当になったクラスで授業をしたのです。


私の班は射精について。
確か中学1年生のクラスでした。

私が男性器の図を掲示して説明を始めると、1人の男子生徒が
ロッカーに顔を突っ込んで、話を聞いてくれない(・∀・)


衝撃でした。

顔を真っ赤にしていたその生徒さんは、
女子大生が男性器の図を指し示している
という光景が受け入れ難かったようです。

かたや、
「センセーはセッ クスしたことあんの〜?」
と野次を飛ばしてニヤニヤしている男子。



授業を終えた私の感想は、

「一番多感な時に、急にこんな話って、受け入れんのしんどいよね?」。



数年後 助産師として臨床にいた頃、
小学校低学年へ出張 性教育 に行った時は、
私たち助産師が演じる出産劇に子どもたちは真剣に見入っていて、

その後
「生まれた日のこと、みんな教えて〜」と声を掛けると口々に教えてくれた。
(事前に お家の人に聞いてくるよう、宿題を出してもらってた)


その小学校には定期的に出張性教育へ行かせてもらっていて、
高学年の授業でも
過度に恥ずかしがる子や茶化して授業を妨害する子もほとんどいなくて、
(照れてる感じの子はいたけれど、授業は聞いてくれてた)

班で意見を言い合う時間も、それぞれが発言をしてた。



学生時代の衝撃的なあの光景、
あの時の彼も、

小学校の低学年や、もっと小さい頃から
「なんで?」と思った時に正面から向き合ってくれる大人がいたとしたら、

もしかしたら、あの授業も私の顔を見て聞いてくれたのではないかな?



中学生になったら自分の性器を親に見せるシーンなんてほとんど無いけど、
幼児期は何度「パンツはきなさーい!!」って言ってもフリチンで走り回る。

そんな時期から生まれる「なんで?」に、
一番身近な大人が
彼らに理解できる言葉で応えることができたら、

多感な時期に性教育の授業があっても、
「必要な知識」として受け入れられるんじゃないかな。


幼児期に家庭で土台づくり、
学童期からは学校と家庭の両輪で。

「いのち」に関わること、
「性」に関わること。
この一番大切なことの他に 何を伝える必要があるんだろう。

専門的な知識は専門家に任せていい(解剖生理的なこととかね)。


「いのち」って、すごいんだよ。
「あなた」って、とっても大切な存在なんだよ。

それを 一番身近な大人が、その人自身の言葉で子ども達に伝えることって、
めちゃめちゃ大切じゃないかなぁ、って思って。

「自分のいのちが大切」
って思っている人は、
「相手も、同じ大切な いのち」
ということを理解しやすいだろうし、

そういう「自尊心「他への尊重」が育まれたら、

「望まないセッ クス」を拒む力がついたり、
「他人への強要」を求めることはしなかったり
するんじゃないかなぁ。
と思ってるのです。


そして、
子どもが「知りたい!」
って思ったタイミングで向き合ってあげられるのも、やっぱり一番身近にいる大人なんだと思うんよね。

パッとすぐに良い喩えが思いつかなくても、
「一緒に考えてみよう」って、調べてみたり、
誰か知識のある人に聞いてみたり。


「自分の疑問にちゃんと向き合ってくれた」
って、すごく大切な記憶として刻まれると思う(覚えてなくても)。


子ども達は鋭いから、
「なんで??」と聞く度に何度もはぐらかされたら、
「これは聞いてはいけないことなんだな」
って脳内処理してしまうのではないかな。


「性」って、忌み嫌われたり、隠されるべきテーマではなくて
「心 が 生き生き とする」、とっても楽しくてステキなことなんだよ
って、子ども達にも知ってほしいな

...
こーーーーんなことを、性教育の現場と、お産の現場にいる中で考えていてですね。(もう臨床いないけど)


「まずは自分の家庭から」
と思って、
結婚前から夫に性教育をし(性感染症のチェックとかね)、

子どもが生まれてからは、
「なんで?」には可能な限り付き合う
ということを実践している最中なのです。
(付き合えないことも勿論あるし、めっちゃ怒鳴りまくる時期も沢山( ̄▽ ̄;)テヘ)

あの時ロッカーに顔を突っ込んだ彼がいなかったら、
今こんな風に子ども達に向き合おうとしていなかったかもしれないので、彼には本当に感謝だなぁ...と思います(о´∀`о)