タバコ渡来の伝説を書いた「たばこと悪魔」
宣教師にシェイプシフトし、フランシスコ・ザビエルと共に来た
悪魔が日本で初めてタバコを栽培。
牛商人とタバコの名前を当てるかけをし、悪魔は負けてしまうという伝説。
タバコとは植物である。
ボリビア原産のナス科。夏に細長いラッパ状の薄紅色の花を咲かせる、
ただの植物だ。タバコはコロンブスがスペインに持ち帰り、そののちに
全世界に広まった。故に現在の喫煙問題の罪と罰は、
5百年前のコロンブスにあるとも言える。
日本には、1570年代にポルトガルから伝来。
同じころ伝来した鉄砲より、たばこで命を落とす子孫となるとは、
全く想像しえなかったこと。
禁煙ができなくなる中毒性。でも、毒そのものに罰はない。
摂取したいエゴを越えられない人間の肉体を蝕むだけ。
吸っている隣の人も蝕みながら。
芥川自身は最後に、
「自分はむかしからこの伝説に、より深い意味がありはしないか
と思っている。なぜならば、悪魔は、牛商人の肉体と霊魂とを
自分のものにすることはできなかったが、そのかわりたばこは、
あまねく日本全国に普及させることができた」
勝った1人の人間、人間全体に波及したタバコ。
だけど思う。
嗜好品として、映画の小道具として、マンガのキャラクターを
生き生きさせるため、時間を埋めるため…その存在を発揮してきた。
そこを含めて、人間のジャッジメントを問いたい。
都合が悪くなると、なにかのせいにし、
正当性を得て何が面白いのか?
癌になりたくないなら吸うな。
吸わなくても癌になる人はなるだけだけど。
喫煙する女性に乳がんが少ないという研究報告もあるみたい。
誰が悪魔か。肺がんを忘れたフリをした報告。
悪魔はニヤリとしているだろうか。
